12日目、無事に終わりました。
祝日ということもありのんびりスタートでしたが、最終的にお盆は特に関係なくいつもの休日と変わらずたくさんの方が遊びに来て下さいました。
中には「クラファン申し込みましたよ、楽しみ!」と、伝えて下さる方もいて僕も嬉しく楽しく1日を過ごせました。
改めましてありがとうございました。
HAYAKAWA coffeeで働いていて自分自身でも不思議だなと思うのは、平日と休日とでお店の雰囲気がガラリと変わることです。
平日はテイクアウトが8割に対して、休日はイートインが8割と真逆になるんです。
そこで休日にたくさんの方からご注文頂くのがハンドドリップコーヒーでして、お店では10種類の豆を用意しており、その中から好みの味わいを選んでもらって1杯ずつ抽出します。
1杯ずつ抽出しながらお客様と話している時に「どうすれば美味しく淹れられるのか?」という質問をよく頂きます。
そんな時に僕は「お母さんやお父さんが家族のために淹れるコーヒーが1番美味しい」という話をすることがあります。
コーヒーはとてもシンプルなので、コーヒー豆(粉)とお湯しか使いません。
そのため、それなりに良いコーヒー豆を使用すれば「今日、初めてドリップします」という人でも60〜70点のコーヒーは淹れられるんです。
ただ、お店で提供するコーヒーにするためにはいくつもある「加点ポイント」を確実に獲得していき、100〜120点のコーヒーを提供しなくてはいけません。
ここで話を少しまとめますと、美味しく淹れるためには「お母さんやお父さん」という点と「120点」という点がとても大切になってきます。
要は「誰が誰のために淹れたのか」という点がとても大切であると僕は考えています。
もしもの時に身動きがとれなくなる可能性がゼロではないため、なるべく明言しないようにしてきたのですが支援して下さった皆さまにだけ少し秘密を。
僕がドリップする時は必ずお客様の前で抽出することをルールにしています。
「今、あなたのために淹れている」ことを伝えたり、会話を楽しむためなのですが、僕自身に言い聞かせる意味でもあります。
1人で営業をしていると、どうしてもオーダーが詰まってきてしまう瞬間があり、どんなにギアを上げてもこれ以上は早くならない…かくなる上は少し手を抜くのもやむをえまい!!
なんてことは絶対にせず、1杯ずつ「あなたのために淹れています」と、カウンターの中心で愛を叫んでいるつもりなのです。
そうすることでシンプルな材料しか使わないコーヒーがグッと美味しくなると信じていますし、どんなに人気だったり注目されているお店であっても淡々と流れ作業で淹れられたコーヒーを出されるとガッカリしてしまうこともあったりなかったり…。
ご自宅で自分のために淹れることが多い方は「今日も仕事を頑張る自分のために」とか「1週間頑張ってようやくのんびりできる自分のために」など、理由をつけてあげると良いと思います。
細かい技術論もあるのですが、まずはこの1点を気にかけるだけで味わいは大きく変わります。
お盆でも変わらずお店へ来て下さったり、クラファン申し込んだよと伝えてくれるら優しいお客さまたちに僕は支えてもらっているため、そんな皆さま一人一人を想いながら淹れ続けていきますので、これからも早川からの少し重たい想いが乗ったコーヒーを受け取ってもらえると幸いでございます。
毎日暑い暑いと思っていますが、特にここ数日は朝からとてつもない暑さですので、皆さまなるべく出かける用事は入れないようにして、無理なくお過ごし下さいね。
そんな時のお暇つぶしにでも引き続き読んでもらえたら僕も嬉しいです。
HAYAKAWA coffee
早川 侑