■ご挨拶
はじめまして、辻瑛一(つじえいいち)と申します。
たくさんのプロジェクトの中から、こちらのクラファンを見てくださりありがとうございます。
私は、小児障がい児を専門とする、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師です。大阪府茨木市で「訪問鍼灸マッサージ つじラボTouch」を営んでおります。
主に新生児から未就学児を中心に、脳性麻痺など脳の障がいがある肢体不自由となったお子さんへのマッサージ施術、はり施術に日々取り組んでいます。
私自身、4人の子を持つ父親でもあります。
子どもが健やかに育ってほしい。親なら誰しもそう願っています。
しかし、すべてのお子さんが健康に生まれ、成長し、大人になり、年老いて天寿を全うできるわけではありません。
生まれつきの遺伝子変異や難病、分娩にかかわるトラブル、乳幼児期の事故や感染症などによって、何らかの生活上の困難を抱えることとなる子どもたちもいます。いわゆる、「小児障がい児」と呼ばれる子どもたちです。
一生、歩けないかもしれない。
一生、喋れないかもしれない。
一生、ママとパパのことを認識できないかもしれない。
そんな悩みを、誰にも相談できずに持ち続けているママも少なくありません。ざっくばらんに話すママでさえ深い葛藤を抱えているため、相談できないママはもっと深刻に悩んでいると感じます。
わたしは鍼灸マッサージ師として、障がい児のお子さんのお身体のケアをしながら、子育ての悩みや不安を持つママたちと心を共にしてきました。
■相談できる場所があることを知ってほしい
施術を通して、子どもたちの体が柔らかくなり、動きやすくなると、その顔にリラックスした笑顔が浮かびます。そして、その笑顔を見るとママたちの深刻に悩んでストレスで張り詰めていた気持ちが和らいでいくのを見てきました。
私自身、障害のあるお子さんとそのご家族と関わる中で、お子さんの能力を最大限に引き出すためには、まずママが心穏やかでいることが最も重要だと感じています。
しかし、それはママ一人で解決できる問題ではなく、周囲の理解やサポートが必要です。ママが心穏やかに、子どもとの貴重な時間を後悔なく過ごすために必要な環境を整えることが大切です。
鍼灸マッサージは、身体のメンテナンスだけでなく、心がしんどい時や辛い時も利用していただける場所でもあります。公的機関や病院とは異なる環境で子どもと向き合いたい方や、頑張るママの心身を健やかに保ちたい方、子育てについて真面目に悩む方々にぜひご利用いただきたいと思っています。
私は利害関係のない立場から、ママたちと信頼関係を築き、子どもの成長をサポートしていける場所があることを多くの方に知ってほしいという思いから、このたび書籍を出版することにしました。
この書籍は、手元に置いておいて、辛くなった時、ほっとしたい時、心を整理したい時に、いつでもそばにいてくれる存在でありたいと願っています。不安な気持ちが溢れそうになった時に、そっと手に取り、心の支えとしていただければ嬉しいです。
■書籍を通して「生まれてきたことが大きな奇跡。うちの子が一番かわいいって言っていい」を伝えたい。
これまで、いろいろなお子さんやご家族と接し、多くの声を聞きながら、深い経験を積み重ねてきました。親として、お子さんが「歩けない」と言われれば歩けるように、「喋れない」と言われれば喋れるように、藁にもすがる思いであらゆる努力を惜しまない、そんな気持ちを抱いていらっしゃる方も少なくありません。
「奇跡」を信じて。
しかし、現実は理想通りにはいかないことも多く、障がいや病気を治そうと必死になるあまり、目に見えない重圧を抱えて日々を過ごしている方も少なくありません。
不安や恐怖で、引きこもって孤独になったり、逆に子どもに良いかもしれないことを何でもやってあげようとあちこち飛び回ったり。これらは、純粋に子どもを想う親心からくるものであったり、ママが精神を保つために常に動いていたいと思う防衛反応だったり、それが良いか悪いかという二者択一で判断できる単純なものではありません。
それぞれのご家庭の価値観、ご家族の温度感などを考慮しながら、一組一組寄り添ってきた私の経験を通じて、一つの答えにたどり着きました。
どんなに困難な状態であっても、子どもの存在というのは、誰かにとっては無数にいる他人の一人でも、誰かにとってはこの世界でたった一人の、最も大切で愛おしい存在なのです。
自分の子どもが世界で一番かわいいと言ってもいいじゃないですか。
この世に生まれてきたこと自体が、何よりも大きな「奇跡」なのです。
私は、この書籍を通して、すべてのママたちに「あなたは素晴らしいお母さんです」というメッセージを届けたいと思っています。
「この子が障がいを持っているから」「自分のせいでこうなった」
と自分を責めるのではなく、目の前で一生懸命に生きている小さな命を、一人の人間として見つめる心を取り戻してほしいのです。
この思いを込めて出版します。ママたちの大切な人への想いを大事にするきっかけとなれば嬉しいです。
障がいのあるお子さんを持つ方をはじめ、そのような方と接するお仕事をされている方々、そして一般の皆様や鍼灸師の皆様にも、障がいの枠を超えた「奇跡」を伝え続けていきたいと思っています。
こんな人にお届けしたい
・「この子が大きくなったらどうなるの」といつも思っている
・「自分のせいかもしれない」と責任を感じている
・気持ちがいっぱいいっぱいだと感じる
・周りに相談できる人がいない
・自分だけ取り残されている
・周囲の目が気になる
・自分自身が社会のお荷物だと感じている
・子育てがしんどい
・誰かに悩みを聞いてほしい
一つで当てはまるものがある方には、ぜひ読んでほしいです。
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書籍「障がい児専門の鍼灸マッサージ師がみた希望の光『奇跡』はもう起きていた」(仮) 書籍内容(一部抜粋)
第一章 深い暗闇の中で
1‐1 誰にとっても想定外
1‐2 絶望、不安、葛藤
1‐3 すべてが初めてのこと
1‐4 誰を信じて何をすればよいのか
1‐5 障がいの受容
第二章 現実を生きる
2‐1 情報リテラシー
2‐2 社会というバリア
2‐3 存在を知ってもらう勇気
第三章 命あること
3‐1 命はどこからくるのか
3‐2 同じ遺伝子をもつ確率
3‐3 突然ではない突然変異
3‐4 進化論、優生学、ネオダーウィニズム
3‐5 命の価値あなたがあなたである確率
3‐ 6 命のバトン
3‐ 7 命の価値
第四章 触れる、感じる、育てる
4‐1 大人と子供の違い
4‐2 最初に成長するもの
4‐3 感覚に必要な栄養
4‐4 病をみるか、人をみるか
4‐5 意思疎通
4‐6 多様な知性(知性並列論)
4‐7 自己満足でいい
第五章 希望の光
5‐1 グラデーションの世界
5‐2 だれもが生かされている
5‐3 みんなの意識が社会を変える
5‐4 立派な親でなくていい
5‐5 不幸の種を育てない
5‐6 ひとりじゃないから
5‐7「奇跡」はもう起きていた
さいごに
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リターンについて
書籍「障がい児専門の鍼灸マッサージ師がみた希望の光『奇跡』はもう起きていた」(仮)のほか、
・エアコン洗浄の出張サービス
・出張写真撮影
など、ママが笑顔になるリターンをたくさん企画しました。その他詳しくはリターンの欄からご覧ください。
資金の使い道・実施スケジュール
皆様からご支援いただいた資金は、書籍の出版費用と広報活動費として大切に使わせていただきます。
※CAMPFIRE手数料を含みます。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
∟∟∟実施スケジュール∟∟∟∟∟∟∟∟∟
2024年8月 クラウドファンディング実施
2024年 12月 電子書籍出版
※順次リターンをお届けします
2025年2月 ペーパーバック書籍出版
2025年2月 順次リターンをお届けします
支援者様へのメッセージ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
障害を持つ人々は一人ひとりまったく違う存在です。声をかけてほしいと願う人もいれば、特別扱いされたくないと思う人もいます。障害や病名に対する感じ方もさまざまです。
障害は、風邪を引くのと同じように誰にでも起こりうるものです。
見た目でわかる障害があっても、それを見せることを恐れないでください。それを誇りに思ってもいいのです。
書籍「障がい児専門の鍼灸マッサージ師がみた希望の光『奇跡』はもう起きていた」
が多くの方に届き、障がいのある人やその周りの方々が自分らしく生きられる未来を創っていきたいと願っています。
そして、「障がい」という言葉がいらない世の中になりますようにーーー
この書籍がそのきっかけになれることを目指しています。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
日本中をもっと幸せにできたら嬉しいです。
最新の活動報告
もっと見るクラファン終了!
2024/09/04 07:27こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
感謝
2024/08/31 16:00いよいよクラファンも残すところ8時間となりました。多くの方、それもほとんどが普段面識のある方にご支援いただき、「目標金額」には届いていませんが、私の「心の目標」は達成されています。書籍の刊行、しかも小児障害児に関するテーマというものすごくニッチな内容であり、さらに決して人付き合いの良い方ではない私としては、届けたい人には届いた感覚があり、非常に満足な結果です。と同時に、かつて私がそうであったように、小児の障がいという分野は、関わりのない人にとっては全く出会うことなく生きていけることでもあり、多くの人にとって関心の向きにくいものであるという課題も浮き彫りになったと思います。毎日、そういったお子さんと接し、多くのご家族とお話している僕にとっては、医療的ケアの必要のお子さんがいること、何らかの障がいや困難を抱えて生まれてくるお子さんが、今日もどこかで誕生している事実は日常であり、普通の状態です。社会全体が、そのような感覚になれば、ずいぶん違った世界が広がるような気がしていますが、それは簡単なことではありません。この一ヶ月、活動したり、発信したことは、クラファンが終わっても残り続けます。プロジェクトページは残り続けるようです。私のような活動をしている人間がいる。人知れず困難を抱える親や子どもたちがいる。そしてそれは、多くの人に関係ないことではなく、いつでも、だれでも当事者になる可能性のあること。誰にとっても、人生が暗闇に包まれることのないように。光あふれるものであるように。そのことが、一人でも多くの人に届けば、このクラファンにチャレンジして良かったと思います。ご支援くださった皆様。リターンにご協力くださった皆様。本当に、ありがとうございます。引き続き、書籍執筆も頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします。#canpfire#障がい児ママ#奇跡はもう起きていた#脳性麻痺#遺伝子異常#染色体異常 もっと見る
執筆活動
2024/08/16 21:48障がい児を抱えるママたちが歩む暗いトンネルを、いかに明るく照らせるか。「大丈夫」とか、「元気だして」とか、「前向きになろう」とか、「障がいなんて個性だから」とか、そんな言葉を並べるだけなら、書籍になんかする意味はありません。僕が小児障がい児とそのご家族と関わりながら、そしていろんな知識を学んでいくなかで、感情論や倫理観やべき論ではなく、理屈を積み重ねた先に得た「感覚」。その「感覚」を、文章で共有しようという試み。書籍の内容は、実はまもなくすべての章を書き終えます。でも、その最後がなかなか進まない。パズルに例えるなら、四隅すべて埋めたのに、真ん中のピースがうまくハマらない感じ。理屈を並べるだけだと、感覚は伝わらない。感覚的な話だけだと、ただの感情論のようになる。どうしたら良いかわからないママたちに、どんな言葉なら伝わるのか。そこに苦心しています。でも、考え過ぎて書きたいことを書けなくなるくらいなら、読み手を信頼して、僕の言葉で書き綴るしかない。読んで良かった!と思える本にするために、執筆活動も頑張っています。 もっと見る
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