今回は、
私が鍼灸マッサージ師として小児障がい児に携わるきっかけとなった、
「GLITTER式プログラムを考案された青山先生との出会い」
について、お話します。
「GLITTER式プログラム」とは、一般社団法人日本小児障がい児支援協会代表の青山かほる先生が考案された、医療マッサージやはり治療をベースとする小児障がい児のためのプログラムです。
いわゆる脳性麻痺や遺伝子異常などの「小児障がい児」に特化した鍼灸マッサージ師は、全国的にもかなり少数です。
理由として、まずは専門学校などの養成学校において「小児障がい」についての治療や知識を習わないこと。
卒業後も、そもそもそういった治療院がないため、臨床経験を積む機会がほとんどないことなどがあり、多くの鍼灸師やマッサージ師は小児障がい児に携わること自体、想定していないと思います。多くは、スポーツ、美容、高齢者などの治療に携わるのが王道です。
私自身も、21歳で国家資格取得後は基本的に高齢者が主な患者さんである鍼灸接骨院に長く勤めていました。
2018年、33歳で独立したときも、そのまま高齢者メインの訪問鍼灸マッサージ院としてスタートしました。
【青山先生との出会い】
2019年、大阪で開催された鍼灸マッサージ師向けのセミナーに、GLITTER式プログラムの啓発のため名古屋から青山先生が講師として来られ、たまたまそこに参加させてもらったことで、「小児障がい児」の存在を知り、そこで初めて、鍼灸マッサージ師としてそういった子どもたちに関わることができることを知りました。
最初は、そんなのもあるのか…ぐらいの印象だったのですが、その後もずっと気になっていました。
そんな中、名古屋でGLITTERの養成講座が開講されると知り、思い切って申し込み、数日間、大阪から名古屋まで通い、青山先生から小児障がいやGLITTERについて学びました。
青山先生はもう何十年も前から、名古屋で小児障がい児専門の治療院を運営されています。
私がGLITTERに魅力を感じたのは、考案者である青山先生が現役であること、そして常に最新の情報と臨床経験をもとに、中身がアップデートされていること。
そして、純粋に障がいのある子どもたちのためになんとかしてあげたい!という想いが強いこと。
最初は、もちろん高齢者の訪問もしながら、小児と半々ぐらいでいけたらいいかな?ぐらいに考えていました。
恥ずかしながら、障がいのある子どもたちと、普段の生活で接点がなく、市町村ごとに数人いるかいないかぐらいだと思っていて、とてもそれだけで治療院をやっていけるとは思っていませんでした。
しかし、いざ協会認定治療院として活動を始めてみると、自分の住む地域にも、たくさんの障がい児とそのご家族が生活しているということがわかりました。
そして、日々子どもたちに施術する中で、青山先生がよく仰られる、
「小児はひとりひとり違う。それが小児の難しさであり専門性の高さです。」
という言葉が、本当にその通りだと感じました。
高齢者や成人と小児は、全く違う。
考え方もアプローチも、触り方も何もかも。
これは、片手間でやれるものではない。子どもたちやご家族、一人ひとりにしっかり向き合う必要がある。
つまりいずれは「小児障がい児専門」にしなければならない。そう考え、経営的にかなり大きな決断として、2021年から新規の高齢者の受付を停止し、2022年には訪問していた老人ホームへの訪問を打ち切り、「小児障がい児専門の鍼灸マッサージ師」として新たなスタートを切りました。
そして、現在に至ります。
【やりがいと難しさ】
私が訪問するお子さんは、人工呼吸器が必要だったり、難治性のてんかんがあったり、いわゆる障がい児の中でも「重度」と呼ばれるお子さんが多くいます。
そういったお子さんの施術は、1秒1秒反応をみながら、体調にも配慮し、ママやパパともお話しながら施術するため、ものすごく集中力が必要です。気を抜けば、事故や怪我の原因にもなり、やり方を間違えれば悪化させてしまうこともある。そういう難しさがあります。
しかし、高齢者と違うのは、お子さん、ママ、僕との関係性以外に、間に入る人がおらず、ダイレクトにお話できたり、情報共有できることです。
お子さんの状態に、ママと一緒に一喜一憂する。
一緒にお子さんの成長を見守る。
頑張れば頑張るほど、勉強すればするほど、喜んでもらえる。
それが、やりがいにも繋がっています。
【残り22日】
まだまだ、目標達成に向けて頑張ります!
どうぞ、ご支援、応援、シェアのほど、よろしくお願いします。