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松糸道路の実寸アートで松糸道路を考える機会を作り、北アルプスの景観を守りたい

松本市から糸魚川まで時速60kmで走行する松糸道路建設によって北アルプスの景観の美しさが失われようとしています。大町市では市街地の真ん中に盛土道路を作る計画が進んでおり、高さ6m、幅30mのまるで東西に遮る壁のようなものです。その実寸大アートを竹で制作し、それが本当に必要かどうか考える機会を作りたい

現在の支援総額

761,000

108%

目標金額は700,000円

支援者数

99

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/07/30に募集を開始し、 99人の支援により 761,000円の資金を集め、 2024/09/03に募集を終了しました

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

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現在の支援総額

761,000

108%達成

終了

目標金額700,000

支援者数99

このプロジェクトは、2024/07/30に募集を開始し、 99人の支援により 761,000円の資金を集め、 2024/09/03に募集を終了しました

松本市から糸魚川まで時速60kmで走行する松糸道路建設によって北アルプスの景観の美しさが失われようとしています。大町市では市街地の真ん中に盛土道路を作る計画が進んでおり、高さ6m、幅30mのまるで東西に遮る壁のようなものです。その実寸大アートを竹で制作し、それが本当に必要かどうか考える機会を作りたい

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みなさまのご支援で、目標金額の77%、545,000円が集まりました。残り5日間です。 松糸道路建設によって、父の代から、何もないような荒れ地を開墾してきた田畑や家が立ち退きになる。死んでもハンコは押さないと言う話を聞いたとき、このプロジェクトを実現させたいと強く思いました。大町の未来を考える会メンバーの想いをご紹介します。 


道路の下になるかもしれないと知人から知らされてから、夜中に起き、寝付かれない夜を過ごし、日中仕事をしていても、ふと心に不安がよぎり、休日は何をするにつけてもため息しか出てこない日々を過ごしている。そして、その思いが浮かぶたびに、苦労して、働いて、働いて、病の床でも心の中で必死に稲を作っていた父のことを思い浮かべる。

 

戦後、空襲を逃れ疎開してきた一家。昔は河原であったであろう土地を開墾して、田畑を切り開き、 掘立小屋から作ったという。

 今でも、20cm程掘ると、下からは大きな石や岩がごろごろと出てくる。田んぼから宅地にした庭は、ちょっとした雨で水たまりになる。しかし、棒やつるはしで穴をあけると、地下の石の間にみるみる水が吸い込まれていく。そこから考えても、開拓したころの苦労が思いやられる。少しずつ、少しずつ、開拓し、土地を広げたそうだ。その苦労や土地に対する思いは、直接両親から耳にしたことはない。しかし、水が抜けないように、荒くれ・代かきと何度も何度も、丁寧に、機械で行き来していた父の姿から。そうしないと田んぼにできなかった苦労が伝わってきた。


おじから土地を引き継ぎ、父の代になっても、日の出とともに田畑に出、雷が鳴っても帰らず、暗くなっても 働き続けた父。映年は、パーキンソン病に侵され、手足が震えるようになった。不随意運動で顎がガクガクするからと、帽子用のゴムを頭から顎まで輪にして田畑に出、主治医からは、「こんな体で、まだ、働いているのですか?」と驚かれた。とうとう、ペットに伏せるようになっても、空中に手を伸ばし、苗を植え、稲刈りをしてい た父。

どうしてそこまで、働けたのか。働いてきたのか。

自分が育ててきた土地を、農業をする事を通して、愛し、守ろうとしてきたからに違いない。

もし、父が存命で、ダムの下に埋もれるように、自分の土地や家が道路の下に埋もれるかもしれないと知ったら、どう思うだろう。

小さいころから、稲作を手伝ってきた自分は、小さい頃から家族で泊まりを伴った旅行をした覚えがない。特にゴ ールデンウィーク期間は、通称「オリンピック道路」を60~70キロでとばす車を見ながら、田んぼの中で仕事をしながら「どこに行くんだろう。」と眺めていたものだ。


4/21の松糸道路の説明会では、「道路を利用する人に迷惑がかからないように」という趣旨の説明があった。一方、代々守ってきた田畑や「終の棲家」にと貯金をはたいて建てた家の上に盛土され、土地や住みかを失う者たちを気遣う気持ちは何われなかった。

すでに「決定している」という起点部分についても、すべてのコースが決まるまでは説明できないという。夜も眠れぬ思いをし、日々不安にさいなまれている者に対する説明責任はないのか。


公共の利益のために、代々守ってきた土地を何も言わずに差し出すことだけが、高規格道路という名のダムに沈みゆく者たちに、残されたただ一つの道なのか。

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