絵描きの鈴木彩花と申します。
神奈川県の街育ちだったわたしは、圧倒的に自然にあふれた大町の土地に惹かれ、毎年通うようになりました。 そのうち、地元の米農家さんやブルーベリー農家さんのお手伝いさせてもらえたり、たくさんの時間を過ごすことができました。 毎年触れるもの全てが新鮮で、生きていくなかでとても大切な経験をさせてもらっています。 大町の自然や景観は、わたしにたくさんのインスピレーションを与えてくれていて、木崎湖沿いで絵を描く時間は宝物となっています。 水のゆらめきを眺めていると、不思議な心地になります。 落ち着くような、包まれているような。 水が身近にある土地は とても豊かだと感じます。
松糸道路がつくられることで どのように景観が変わるのか 10年の建設の間、自然や生き物たち、わたしたちの生活への影響はどのようなものであるのか 10年以上関わってきて 一生ものの関係を築けている友人もいる大町のこれからを、わたしも知り一緒に関わっていきたい。
その想いをもとに、木崎湖のお水をいただき 水のゆらめきや、たくさんの生き物、 自然からのインスピレーションを得て描きます。 動き変化し続ける水の世界のように ひとつひとつ、形や模様は異なります。 手元にいつも水の流れを。 優しく包まれているようなお守りになるよう願いをこめて。 大町の未来のための力に 少しでもなれたら幸いです。
鈴木 彩花