こんにちは!
デンマーク大阪運営の西田大樹です。
前回の活動報告では、デンマークの基本的な知識をお伝えしました。
今回は、デンマーク発祥の「幼稚園」についてお伝えします。
その前に少しだけ自己紹介をさせてください!!
私は教師をなることを目指して、教員養成の大学に入りました。
教師を目指している自分にとって「教育」という授業はとても具体的で、
教師になるための道がはっきりと見えるように感じました。
また、子どもが好きだったため、子どもと関わることのできるボランティアにも
様々参加していました。
すると、子どもたちの様子を見ているうちに気づいたことが一つありました。
「心から楽しめていない子どもがいる!!」
そうなんです。
子どもたちの中には、自分がやりたいことができず楽しめていない子がいるのです。
「子どもたちって本当に自分のやりたいことができているのかな?」
また、学校現場の声を聞いても、カリキュラムや書類作業に追われ、本当に子どもたちの事だけを中心に考える時間がないと言っていました。
「これでは、子どものやりたいことなんかできるわけがない」
「『いい子』は教師にとってのいい子でしかない」
「どうすれば子どもたちがもっと自由に、楽しみながら、学ぶことができるのだろうか?」
そんな疑問から、私は『遊び×学び』にその可能性を見出しました。
遊んで自分が体験して気づいた学びって忘れない!!
そんな自分のロールモデルになる学びの方法がないかと海外に目を向けると、デンマークに面白いものがありました。
それは、「森の幼稚園」です。
日本にある幼稚園は、園舎があって、遊具があって、年齢によってクラスが分かれていています。
しかし、森の幼稚園にあるものは「森」だけなのです。
子どもたちは、雨の日も雪の日も森に行き遊びます。
そこには、森に暮らす小動物の息づかいや、木々や草花の変化など、毎日新しい発見があります。
また、森にあるものを使って子どもたちは想像力豊かにいろいろな遊び方をします。
もちろん、森の中でお話や物語を聞く時間や、歌を歌ったりゲームをする時間もあります。
そんな森の幼稚園ですが、1950年代半ばにデンマークで子育て中の母親が近所の子ども達も一緒に森へ保育のために連れていったことが始まりだといわれています。
その後、親主導の「stovbornehaven(デンマーク語で『森の幼稚園』)」が設立され、どんどんとデンマークに広がっていったのです。
今では、デンマークだけに留まらず、ドイツやスイス、アメリカ、日本にまで広がっています。
また、森の幼稚園に子どもを預けたいと思っている両親の多くが、「五感を使った自然体験」はもちろんですが、「子どもを丈夫にしたい」という願いがあるようです。
なかには喘息持ちの子供などもおり、森の中で新鮮な空気を胸いっぱい吸いながら、子供たちは丈夫になっていくようです。
何もかも、手取り足取り教えてしまうのではなく、
子どもが興味をもったことを、自分でやってみることによって学んでいく「森の幼稚園」
このデンマークツアーでは、実際に森の幼稚園に訪れて、利用している子どもたちはどのように遊び学んでいるのかを見て、日本の子どもたちが「もっと自由に自分らしさを表現できる社会」を作るロールモデルにしたいと思います。
次回は、そんな想像力豊かな子どもたちが小学校に入る前に入るエフタスコーレについてお伝えします。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。