みなさんこんにちは!デンマークツアー運営の重乃遼子です。
いよいよ渡航まで53日となりました!(キリ良くなくてすみません。笑)
いよいよだという実感が日を追うごとに増し、みんなデンマークへの想いを馳せています!
今まではデンマークの教育を中心に活動報告を書いていましたが、そもそもデンマークが幸福度高い理由を知っていますか?
・労働時間が短いから
・休み期間が長く、家族と過ごす時間を大切にしているから
・税金が高い代わりに社会保障が充実しているから
・「ヒュッゲ(hygge)」と呼ばれる文化的な概念を大切にしているから
少し調べるだけで、デンマークの良さがめきめき伝わるような理由がたくさん出てきました。
制度的なことから幸せに繋がることももちろんあると思いますが、私はデンマーク人の考え方そのものがとても気になりました。
せかせかしてしまう日本人とは対照的に、ゆったりとした時間が流れ、居心地の良い空間を求めるデンマーク人の心理とはどのようなものなんだろう?
そこで、その考え方に根付いているものは何か気になり、調べているうちに「ヤンテの掟」という言葉に出会いました。
デンマークにはデンマーク人なら誰でも知っているという「ヤンテの掟」というものがあるそうです。
デンマーク人作家、アクセル・サンデモーセが1933年に発表した小説での架空の町「ヤンテ」には住人が厳守すべき十戒があります。
1 自分が特別だと思い上がるなかれ
2 自分が人より善良だと思うなかれ
3 自分が人より賢いと思うなかれ
4 自分が優秀だと自惚れるなかれ
5 自分が人より知識豊富だと思うなかれ
6 自分以上の人間はいないと思うなかれ
7 自分が何でもできると思うなかれ
8 他人を笑うなかれ
9 他人のやさしさに期待するなかれ
10 他人に何かを教えられると過信するなかれ
一言でまとめると、謙虚に自分の身の丈にあった生き方をすべきということでしょうか。
色々な見方ができますが、その一つとしてごく平均的な生活を手に入れても満足できるということ。
つまり、期待以上のことがあれば幸福だと感じるので、期待するラインが低ければ幸福を感じやすくなる、という考え方です。
このヤンテの掟がデンマーク人の謙虚で協調性を重んずる姿勢に反映されていると言っても過言ではないように感じます。
見栄を張って高級車を買ったり、高級時計を身にまとうのではなく、自分に合ったもので幸せに生きるという点で、すごく共感しました。
デンマークにおいて高い税金が受け入れられている背景、物資的なものだけが幸せではない考え方の根本が見えてくる「ヤンテの掟」です。
「これは古い考え方だ!」とも情報の中にはあったので、実際に現地に行ってこのような考え方が残っているのか、ヒアリングでも確かめたいと思います!
今日書いたことは一つの例ですが、このようにデンマークツアーでは自分が気になったこと、知りたいことを仮説立てて現地に向かいます。
みなさんにより深い学びをシェアできるよう、現地に行くまでの残り53日を大切に、頑張りたいと思います!