『Cafe co soffritto/カフェ コッソリ』応援メッセージ
応援メッセージを書こう!と心に決め書き始めたものの。
こういった時はどのように書き進めるべきかと悩んでおります。
最終的には『全力で応援してるぜ!』に集約されてしまうのは解りきっている事なのではありますが、のんちゃん&なびさんへの応援の気持ちを自分の経験を踏まえ綴りたいと思います。
◆まずは「おめでとう」を
カメラマンの他、コンサルタントとして仕事をしている自分の所には、今までにも幾人かの方が「何かを始めたい」「人生を変えたい」と相談に居らっしゃいました。
それは、写真家として活動するなかで立候補して下さった十乳のモデルさん達であったり、現在運営している手話カフェの店長さんであったり、これから起業を目指す方達であったり。
仕事に絡んだ話でなくとも、中には人生に行き詰ったり苦しんだり悩んだりする方もいらっしゃいますが、皆さん立場やその方を取り巻く環境はそれぞれ。
お手伝い出来る事も出来なかった事もありましたし、自分が関わった皆さんが結果として良い方向に向かったのかそうでないのかは自分には解りません。
短期的に見て「失敗した」と言う状況になってしまった方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、後々「やっぱりやってみて良かった」「踏み出してみて良かった」と思ってもらえるように、また、悔いが残らないような結果に繋がればと願っております。
何かを変えたい、そう思っても中々踏み出せないのが人生なのかもしれません。
でも、不思議ですよね。
何も他人や自身を取り巻く環境を変えるという訳ではなく、一番簡単にコントロールできる筈の自分自身を変える事が出来ないのですから。
何であれ、最初の一歩を踏み出す事そのものが、きっとどんな人にとっても「一番大きなハードル」だと思います。
まだまだ、様々な困難が待ち受けている事でしょう。
でも、一番最初の一番大きなハードルを越える事が出来たお二人に、先ずは「おめでとう」の気持ちを贈ります。
◆「障害」って誰がつけた言葉なんだろう
自分が長野で経営する「手話カフェ:しゅわわん」は、ろう者(聾者/聴覚障害者の一区分で端的に表現すれば耳が聞こえない方)の方との雑談がきっかけで生まれたお店です。
世間では「聴覚障害者」と表記されていますが、耳が聞こえない/聞こえにくい以外は、聴覚障害者に対して健聴者と呼ばれる耳が聞こえる人達と何ら変わる事は有りません。
しかし、社会全般は聴覚障害者を普通の人として扱う事を許さず、差別的な仕打ちと言っても過言ではない程の事例を沢山耳にしました。
難聴であるが故にアルバイトで採用されない高校生が居たり、就職活動をする中で耳が聞こえないと言う理由で書類選考にすら至らない方が居たり、健聴者に交じって仕事をするも周囲の障害への理解の浅さから職場に馴染めない方が居たりと、枚挙にいとまがありません。
社会全体にまだまだ理解が足りない、個々人の理解が深まるだけでもっともっとろう/難聴者を取り舞く環境は良くなるのではないかと、日々お店を運営する中で感じています。
障害者とは、いったい誰の事でしょう。誰にとって障害がある方が障害者と言われるのでしょうか。
「ろう当事者である私が自分でお店を持つ事で、同じような経験をしてきた人たちやこれから何かを始めようと思っている人達にとってのロールモデルになりたい」
これは、自分が手話カフェを手掛ける事の決め手になった、当時は別の仕事をされていた手話カフェ店長さんの言葉です。
店長の山中さん、副店長の川奈部さんのお二人も、過去には苦しい経験をしたのかもしれません。
お二人に限らず、これを読んでいる方の中にも、心に不安を抱えている方やご自身が置かれている状況が理由で将来に希望を持てない方がいらっしゃるかもしれません。
マイノリティもマジョリティも同じように生きていける筈の世間は、残念ながら決して平等ではありません。
聴覚障害者を取り巻く環境とはまた異なると思いますが、当たらずとも遠からず、それぞれの経験・想いを持つお二人がお店を切り盛りする事そのものが、当事者や社会全体に対してとても大きな勇気に繋がるのではないでしょうか。
◆最後はやっぱり「応援してるぜ!」
社会がどうとか障害がどうとか色々書き綴りましたが、それはまぁそれとして、ただただお二人を応援したい気持ちに溢れています。
自身の店舗運営の経験から「お店は勝手に人格を持つ」と言う持論があります。
自分がこういうお店にしたい!と考えていても、思うとおりにならない事の方が多いくらい。
でもそれは、地域に根付き、沢山のお客様に愛されているからこそかもしれません。
オープンされるお店は飲食店なので、食事がおいしい・飲み物がステキ・内容がオシャレなど、そういった事はもちろん重要なファクターです。
お客様にとっての最初のきっかけは何であれ、誰かにとってのサードプレイスであるお店は、どのお店も大変魅力的で輝いているとも感じます。
店長・副店長のお二人の想いや頑張りと地域やお客様との素敵な化学反応は、きっと『Cafe co soffritto/カフェ コッソリ』をステキな人格を魅力的に育てていく事に繋がっていく事でしょう。
お店のスタートラインはもうちょっと先。
先にも書きましたが、それまでにはまだまだ困難が立ちはだかるかも知れません。
でも『Cafe co soffritto/カフェ コッソリ』のオープンを、本当に楽しみに、そして心待ちにしています。
これを読んでくださっている皆さんも、ぜひ暖かい応援をお願いいたします!
自分も、声を大にして叫びます。
「応援してるぜっっっ!!!」
※「しょうがい」の表記については、障害の要因は社会にあるという考えのもと、表記を「障害」に統一しております。
※手話カフェしゅわわんについての詳細はコチラ
https://www.facebook.com/profile.php?id=100027792116328
https://www.instagram.com/wat_shyuwawan851026/
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◆プロフィール
吉田敬児(よしだけいじ)
千葉県船橋市を中心に日本全国でカメラマン・コンサルタントとして活動する傍ら、長野県長野市で「居酒屋:bistro Bow's-ビストロ ボーズ-」「手話カフェ:のんびりしゅわ処しゅわわん」を経営。
写真家として、女性の胸を主軸にピンクリボン運動や女性の自己解放をテーマにした「十人十乳-じゅうにんとちち-」の作品製作を行う。
・Facebook-個人
https://www.facebook.com/kunii.keiji/
・Facebook-bistro Bow's
https://www.facebook.com/bistrobows
・Facebook-十人十乳-じゅうにんとちち-
https://www.facebook.com/junin.tochichi
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こちらは吉田さんがラテアートを飲みに来てくれた時に、リクエストで私が描かせて頂いたものと、体験でご本人が描いたラテアートの写真です。
応援メッセージありがとうございました!