被災した大正9年建立の表門の屋根。(修復中に撮影)屋根を葺いている銅板の一枚に、施工にあたった当時の銅工の名前が彫られていることが、今回初めて判明しました。修復された様子。こちらは門を支える柱です↓。江戸時代に建てられた本宅の昭和23年の大改修の棟上げ札にも当時の柏崎の第九の名前が書かれています。また、明治時代に撮られた村山家の写真を撮ったのも、柏崎の小熊写真館でした。推測ですが、柏崎とのこれだけのつながりは、当家27代政之助が柏崎飯塚家(現飯塚邸)から婿入りしている縁からかもしれません。
文スト の付いた活動報告
きょうは、大棟山美術博物館友の会(会長 佐藤至) についてご紹介します。友の会の主な事業は、年3回ほどの当館の建物および庭園灯の整備活動への支援、企画展の準備・運営への支援、類似施設等の視察研修などです。7月13の開館前には、友の会の皆さんから庭園や建物周りの草刈り・草取りをやっていただきました。昨年は、『北越雪譜』の著者として知られる当家ゆかりの鈴木牧之が、文政五年(1877)かつて妹たかの婚家であった村山家を訪ねた時の旅をテーマにした企画展「鈴木牧之松之山への旅 ― その軌跡を辿る ―」を実施しましたが、その設営準備等のお手伝いをいただきました。視察研修では塩沢の鈴木牧之記念館をはじめ、岡野町貞観園、観泉院など実際にその軌跡を訪ねています。当館の運営にはなくてはならない力強い応援団です。
下記の通り、お得なリターンを追加させていただきました。それぞれ先着5名様となっています。ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。松之山温泉 凌雲閣様ふくずみ様
「文豪ストレイドッグス」という作品を知っていますでしょうか。全国書店員が選んだおすすめコミック2014で第11位。2024年6月時点でシリーズ累計部数は、朝霧カフカ(原作)、春河35(作画)による、なんと累計発行部数1400万部を突破中の超大人気漫画作品です。若い方に聞いた話ですが、太宰治、芥川龍之介といった文豪が漫画キャラクターとなり、それぞれの文豪にちなんだ作品や、ペンネームなどの名を冠した『異能力』 で戦うアクション漫画とされています。その作品の中で坂口安吾は、大変に重要な役割を担っているそうです。安吾は、内務省異能特務課参事官補佐で丸眼鏡を掛けてスーツを着用。異能力は『堕落論(だらくろん)』で、 モノに残った記憶を読み取る記憶抽出能力です。床に触れて逃亡経路を辿ったりできます。当館としても何かないかなと思い、作中の安吾が表紙イラストに描かれた「堕落論」(中身は小説です)を購入してみました。漫画はこれから読んでみたいです。そして、もう一つ。若い子に教わったのが「推し活」です。キャラクターやアイドルなどの「推し(おし)」、ご贔屓を愛する活動だそうです。好きな人、ものを応援するということだと思います。一説によると、推し活により幸せホルモンが出て、人間は幸せに生きられるそうです。そして、アクスタ(アクリルスタンド)をもって、一緒に出かけたり、デートしたり、写真を撮ったりするという、今の若い人たちの遊び方を教えていただきました。さっそく、坂口安吾のアクスタを入手し撮影してみましたが、安吾といっしょに当館を訪れたイメージです。推し活、合ってますでしょうか。安吾とおでかけ安吾と柳清水安吾と大棟山美術博物館にやってきました!たしかに、推しとのお出かけや写真撮影は、とても楽しいです。みなさんも是非、推しと一緒に当館へおいでください。特に安吾ファンの方へ。安吾が生前訪れたとされる施設で現存している建物は多くありません。安吾の姉、おばが嫁いだ村山家(当館)には、「安吾の部屋」があります。安吾が描いた戯画や当時の写真なども飾られ、深く安吾の世界に浸れると思います。お待ちしています。