
こんにちは。こども∞感ぱにーの田中雅子です。
子どもと関わる仕事に就いて約25年になります。
児童養護施設で勤務していた20代から30代、
寄宿生のフリースクールで『不登校』や青少年犯罪の若者たちとの大家族生活をおくった40代…
そして、子どもの遊びや居場所活動をおこなっている今、50歳代の私ですが、子どもと関わる時の考え方がどんどん変化してきているのを感じています。
20代の頃の私が目の前にいたら、今の私は「もっと子どもを信じてあげてね。子どもは自分で考える力を持っていているんだよ」って声をかけると思います。
若いころの私は、子どもに手を差しのべることが正しいことだと思っていました。
子育てをしたことがない私が、様々な事情で施設入所となった子ども達に何ができるか模索した結果が「やってあげる」でした。
もちろん、甘えさせてあげることも必要だと思いますが、はき違えていたこともたくさんありました。
でも今、振り返って感じるのは、“子どもの可能性を奪っていた”ということです。
例えば、子どもがプレーパークの大工コーナーで初めてトンカチで釘を打っているとします。子どもは何回も釘を曲げながら、椅子らしきものをつくり始めますがなかなか完成しません。その時、隣で見ていた大人がしびれをきらし、子どもが持っているトンカチと釘を手に取り、きれいな椅子を完成させてしまいます。
大人は満足気に子どもに向かって「上手にできてよかったね」と声をかけますが、子どもは全く嬉しそうではありません。
子どもにとって、椅子が上手にできることが目的ではありません。自分でトンカチを使って椅子をつくるプロセスを楽しんでいて、できあがったもので満足するかしないかはその子が決めます。足がぐらぐらで、座ってみたら一発で壊れたとしても、それでいいんです。
自分でやり遂げたことが子どもの心を育てていると、私は思います。
一方、大人が大切にしているのは、上手に仕上げるという結果です。
この目的の違いは、子どもの可能性を大人が奪っているように、今の私には見えています。
大人にとっては何度も経験していることも、子どもにとっては初めてのことばかりです。
今この子に手を差しのべることが必要なことか、見守る方がいいのか、いつも頭のなかで考えながら子どもと関わるようにしている私です。
認定NPO法人こども∞感ぱにー 代表理事 田中雅子





