ご挨拶
地元には何も無い。そんなことを言った経験、聞いた経験、皆さんはおありですか? 私自身にはありました。自分の住んでいる街が誇れる場所であったら。誰かに紹介したい人がいたら。自慢したい物があったら幸せだと思いませんか?
こんにちは。土から生える実行委員長を務める水野雅文です。
自分自身の地元であり、「土から生える」の舞台となる岐阜県東美濃エリア。やきものの全国シェアが50%以上なのに、それほど知られていない産地です。陶芸家も多いですが、やきもの工場が多い地域なので、10代、20代の頃の自分にはその魅力に気付くことが出来ませんでした。
しかし、地元に帰って自分の店を持ち、さまざまなものやことに接するうち、気付かなかった生き生きとした力を感じるようになりました。それをクローズアップし、伝えていきたい。その格好の題材が今から16年前に”一度だけ”開催された「土から生える」というアートプロジェクトでした。それを復活させ、後世に遺していきたい。その熱い想いを胸に人生で初めてのクラウドファンディングに挑戦します。
アートプロジェクト「土から生える」とは?
2008年に立ち上がったアートプロジェクトです。安藤雅信さんと高橋綾子さんが発起人となり、「国際陶磁器フェスティバル美濃’08」の普及企画事業として15日間実施されました。大川採土場、市之倉窯場跡、小山冨士夫邸、下石陶磁器工業協同組合という個人陶房から工場などの産業施設を会場に10名のアーティストが分かれて展示を行いました。
日本を代表する工芸作家をはじめ、現代美術作家、舞踊家、そして古道具屋の店主が、各々の思想と方法論で、場の力を引き出すことに挑みました。民間主導で地域住民や学生たちが力を合わせ、期間中に4,624名の来場者が訪れ話題となりました。
地元に戻り、「土から生える」を知る
開催された当時25歳で名古屋市在住であった私は、地元でそんなことが起きているとは知る由もありませんでした。
昔から洋服が好きでよく見ていたファッション誌の中に掲載されていたやきものが目に付き調べたところ、地元がやきもので知られている街だと初めて知りました。離れてみて価値があることに気が付くというのはよくある話で。現在の私はというと、岐阜県多治見市にある「新町ビル」と呼ばれる四階建ての古ビルで、地域内外の作家作品や国内ブランドの洋服を扱うお店を営んでいます。同ビル二階には、岐阜県の陶磁器に特化したやきもののセレクトショップもあります。
新町ビルが始まったのは5年前。オープン直前のトークイベントに、登壇者として安藤さんをお招きしたことがきっかけとなり、お会いする機会が増えていきました。その後、「土から生える」の存在を知り、当時を体験していた作家の皆さんからのお話や出版されていた図録から少しずつ理解を深めていきました。
大量製産大量消費の仕組みや陶芸界の既得権益などの評価基準に囚われず、現代美術や工芸の壁もなくし、千利休以降の数寄者の文化を引き継ぐ古道具坂田を作家として招くなどの先端の姿勢に感銘を受けました。土という素材や産地の遺産に対して正面から向き合い、空間全体を構成するインスタレーションの革新性が印象に残りました。やきもの産業が徐々に衰退しつつある今こそ開催するべきではないのか。なぜ一度きりで終わってしまったのか。必ず復活させたい!と、心に誓いました。
「土から生える」を動かす決心
2022年に古道具坂田の坂田和實さんが亡くなられました。この出来事が大きな転機となりました。
坂田さんと言えば、安藤さんも中心で取り組まれている生活工芸に多大な影響をもたらした方であり、千利休や民藝運動の柳宗悦などの文脈に欠かせない存在になっています。
坂田さんは、2008年の土から生えるで唯一”ものを作らない”アーティストとして参加していた古道具店主です。造形や芸術とは一線をひき「あるべき空間に配置し、あるべき光を与えれば、物は美しさを発揮するのだと思えたのです」という言葉を残されています。お会いしてお話がしてみたかったですが、叶いませんでした。
新たな価値観を提唱する稀有な存在、昔ながらの趣のある窯場、唯一無二の実践的な技術や道具がどんどん無くなっていくことに危機感を覚え、このままではいけないと思い立ち「土から生えるを復活させたい!」という想いを安藤さんに打ち明けました。復活を支えてくれる仲間達や地域に若者が増えてきていることも合わせて。
2008年の回想
当時の記憶に触れるため、安藤さんに案内をお願いし、2008年の開催地を仲間と共に巡ることにしました。
16年前にかろうじて使用可能であった小山冨士夫邸は老朽化を理由に閉鎖、市之倉窯場の建物は2008年閉幕後に解体されました。大川採土場に建てられたクレの小屋(内田鋼一作)は半壊。価値を見出した場所も取り壊したり、放置すればなくなってしまう。何事も無かったことにされてしまうのは無念でなりません。開催地を残すことが出来なかったのは、前回の反省点であり、今回の命題となりました。
唯一の救いは、下石陶磁器工業協同組合の建物(旧釉薬工場)の二階です。そこは坂田さんが担当された空間で、時間が止まったようにインスタレーションが完璧な形で残っていました。坂田さんがいらっしゃった面影を感じます。当時を知らない私でもタイムスリップしたような錯覚に陥りました。残っていて本当に良かった。16年前の坂田さんからの激励のようです。
開催決定への道のり
2008年の開催地巡りから一年と数ヶ月。安藤さんは今回の開催熱望に対してなかなか首を縦には振ってくれませんでした。前回の途方もない労力と開催後の理解が得られなかったことが理由のようです。
私達の想いを真摯に受け止めて喜んでくださっていましたが、私たちの本気度を探っていたのかもしれません。開催に向けて舵を切ることが出来ないまま時は過ぎていきました。それでも諦めきれず、当時のアートプロジェクトを知らなかった20代から40代のメンバーを中心に、当時を知る先輩達にもご参加いただき実行委員会を立ち上げました。
芸術監督を安藤雅信さんに依頼。土から生える発起人の一人でもある高橋綾子さんには監修をお願いし、2008年の参加アーティストでもある森北伸さん(愛知県立芸術大学 教授)はアドバイザー兼作家としてご協力いただけることになりました。土の価値から見直し、観光と物販両面から地域のリブランディングを計る一般社団法人 セラミックバレー協議会の後押しも得て、2024年2月にセラミックバレー展トークイベントで、土から生える第二回開催を決定づけました。
ART in MINO 土から生える2024 いよいよ開催に向けて
ついに開催が決定した、土から生える2024!!!
今回の「ART in MINO 土から生える2024」では、参加アーティストや展示会場も前回より規模を拡大して準備しています。関連イベントも展覧会の主旨を補うアイデアが尽きず充実しており、毎週のように各地でトークイベントやワークショップを行います。
さらに実行委員会からの熱烈なオファーで、安藤雅信さんにも出展アーティストとして参加していただけることになりました。開催決定後は実行委員会の中でも誰よりも熱い想いで最前線を走ってくださる安藤さんに感謝しかありませんが、準備期間たった半年で開催!というあり得ないスピードで走り出しました。お金も時間も足りていない見切り発車が現状です。何とかここまで走ってくることが出来ましたが、産地の新たな価値発見の模索と「土から生える」開催実現のためにみなさんのご協力をお願いする次第です。
安藤雅信(芸術監督/陶作家、ギャルリ百草 主宰)
粘土と釉薬で白く濁った土岐川、山がなくなるほど削られた採土場、高く積まれた焼物と梱包材が日常の産地で育った。経済発展や人口増、バブル経済での繁栄。活気に満ちていても、産地としてこのままで良いだろうかと感じていた。陶作家として工業製品で培ったアイテム展開と融合させた手仕事は、スローな製産と消費を目指す生活工芸と呼ばれる活動に繋がった。
次に目指したのは木造の窯場や工場、百万年単位で積層した粘土層が見える採土場など、産地の当たり前の景色に積極的な価値を見出していくこと。それにはアートの力が有効と2008年に「土から生える展」を開催した。人手や資金の関係で次回を開くことが出来なかったが、東美濃にも町を盛り上げていこうと若手が集まり始め今展の開催につながった。
資金難は相変わらずでアーカイブが残せなかった前回の反省も含め、以前にはなかったクラファンを利用させていただくことで、産地の魅力をまた新たな方向、様々な角度から掘り起こすことで再興したいと考えている。環境問題も起きている今、太古からの"土"という存在を幅広く捉え、我々人間との関係をも含め、この地において持続的な芸術祭にしていきたいと望んでいる。皆様の御協力を願っています。
高橋 綾子(監修/名古屋造形大学 教授)
人の心も情報も場も、できたら資金も開いて、さらに拓いていけたらいい。そこで照り返されることがきっとあるはず、と今なら言えます。
16年前の「土から生える」は、国際陶磁器フェスティバル美濃'08の企画委員として安藤雅信さんと共に提案し、名古屋の友人知人の助けを得ながら一緒に奮闘した渾身のプロジェクトでした。しかし場の存続への展開という面では、資金だけでなく、情報も心も及びませんでした。
このたび、地元窯業界の将来展望や、頼もしい次世代の面々の熱意が相まって、「土から生える2024」が開催されます。ワンポイントの事業にとどまることなく、開催後の場の継続、再生への資金が必要です。このことに心を寄せて、情報を駆使できる面々が集っています。どうか、みなさまのご支援をお願いしたいと思います。プロジェクトという言葉に「照り返し」という意味があるように、今、私自身も、16年前の自分とも向き合いながら、愉しく応答しています。
展示会場と参加アーティスト、開催イベント
高田窯場跡(多治見市)
ギャルリ百草(多治見市)
旧地球回廊 軍需工場跡(瑞浪市)
中島醸造(瑞浪市)
小山冨士夫 花の木窯(土岐市)
下石陶磁器工業協同組合 旧釉薬工場(土岐市)
開催イベント
展示会期中には関連するイベントの開催も予定しています。
詳細はウェブサイトをご覧ください。有料イベントはチケットを販売中です。
■ 9月14日(土) ~29日(日)
ART in MINO 土から生える2024 プレ展示 日置哲也、阿曽藍人
「 土のうつろいと土の変容 」
会場:SLOW ART CENTER(名古屋市中区)
■ 9月27日(金)~10月7日(月)
土から生える アーカイブ写真展 山田亘
「 土星探査2008 」
会場:新町ビル(多治見市)
■ 9月27日(金)
トークイベント 高橋綾子×山田亘×安藤雅信×水野雅文
「 2008年の土から生えるとは?」
会場:新町ビル(多治見市)
■ 10月18日(金)
特別公演 岡田憲久×上野雄次
「 人と自然 そのはじまりのかたち 」
会場:中島醸造(瑞浪市)
■ 10月20日(日)
パフォーマンス 上野雄次×アオイヤマダ
「 土から生える 」
会場:旧地球回廊(瑞浪市)
■ 10月25(金) ~26日(土)
窯焚きライブ 内田鋼一
「小山冨士夫 花の木窯 (蛇窯) 焼成 」
会場:小山冨士夫 花の木窯(土岐市)
■ 10月25日(金)
トークイベント 沢山遼×高橋綾子
「 レッサー・アート(小芸術)の力を見る」
会場:THE GROUND MINO(多治見市)
■ 11月1日(金)
トークイベント 安藤雅信×伊藤達信×花山和也
「 生活工芸とサブカルチャー 」
会場:かまや多治見(多治見市)
■ 11月2日(土) ~4日(月・祝)
ドリンクスタンド 日本料理 朔 出店
「 土と水 」
会場:中島醸造(瑞浪市)
■ 11月3日(日) ~4日(月・祝)
茶会 長谷川陽子×沙里×御菓子丸×安藤雅信
「 土詠茶会 」
会場:ギャルリ百草(多治見市)
■ 11月10日(日)
トークイベント 伊藤慶二×岩島利幸×安藤雅信
「 土から生える 人は土に何を求めてきたか 」
会場:美濃焼ミュージアム(多治見市)
■ 11月11日(月) ~17(日)
ワークショップ 山本亮平
「 土窯を作る 」
会場:百草の森(多治見市)
開催概要
会期|2024年10月18日(金)〜 11月17日(日)の金・土・日・祝日 16日間
開催時間|10:00 〜 18:00 (各会場により異なる)
料金|一般 2,000円 、学生 1,000円 、高校生以下 無料
芸術監督|安藤 雅信 (陶作家/ギャルリ百草 主宰)
監修|高橋 綾子 (名古屋造形大学 教授)
アドバイザー|森北 伸 (愛知県立芸術大学 教授)
実行委員長|水野 雅文 (図濃 代表)
主催|土から生える実行委員会 (一社)セラミックバレー協議会
後援|多治見市 瑞浪市 土岐市
公式ウェブサイト
Instagram:@from_soil_2024
資金の使い道
皆様のお力をお借りしながら、岐阜県東美濃地方に新たなアートプロジェクトに挑戦します。クラウドファンディングで集まった資金は「土から生える 2024」の開催費用の一部として会場の設営費、サイン制作費、広報費、人件費に充てさせていただきます。設営費、チラシやポスターなどの広報費、会期中のスタッフにかかる人件費、交通費などを含む運営費、リターン費用やCAMPFIRE手数料として活用させていただきます。
会場使用料、設備費 約300万円
什器、サイン費 約150万円
会場スタッフ 人件費 約100万円
広報費、印刷費 約100万円
デザイン制作費 約30万円
撮影費 約20万円
リターン制作費・送料 約30万円
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料 約50万円
総額 約780万円
目標金額を超えて支援金はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。
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ご賛同いただけましたら、ご支援・応援をどうぞよろしくお願いいたします。岐阜県東美濃でみなさんのお越しもお待ちしています。
最新の活動報告
もっと見るクラファン終了しました! 会期中のイベントご案内
2024/10/03 13:30こんにちは!土から生える実行委員長の水野雅文です。土から生えるのクラウドファンディングにご賛同いただき、誠にありがとうございました。目標金額は700万円。支援総額は5,487,200円、支援者数は491人です。本当に本当にありがとうございました。今回、一人でも多くの方に土から生えるのことを知って欲しくてクラファンに取り組みました。伝えることは感謝の気持ちとともにこれからも続けていきます。まだまだ土から生えるをご存知ない方も多いと思いますので、引き続きみなさんのお力添えもお願いいたします。10月になり各地での準備が佳境です。今回はみなさんからいただいた気持ちが支えになりました。開催までどうぞ見届けてください。会期中のイベントもオンラインサイトにて予約受付中です。展示とともに楽しんでもらえたら幸いです。以下、一部イベントのご紹介です。パフォーマンス アオイヤマダ×上野雄次+KzO 「土から生える」 軍用工場として掘られたトンネル 。 負の記憶を孕みながらのちに地球回廊という壮大な名が付けられ現在はただの空っぽな闇の世界へと変容している。 その空間に花道家 上野雄次の手によりしつらえられた作品が出現、それを舞台にアオイヤマダと上野雄次が呼応するかの様にパフォーマンスを繰り広げる、更にアーティストKzO がプロジェクションマッピングで色を付けていく。 全ては今という時と共に、どうなるかは誰もしるよしもない。日程:10/20(日) 16:00開演(15:30開場)会場:旧地球回廊 軍需⼯場跡(〒509-6133 岐阜県瑞浪市明世町戸狩 67-1 ※瑞浪市民公園内)駐車場:瑞浪市⺠公園敷地内入場料 :2,000円・未就学児童入場不可・高校生以下の鑑賞パスポート不要の方も、こちらのイベントはチケットが必要になります。・別途、作品鑑賞パスポート(前売り/一般/学生/フリーのいずれか)が必要です。会場入り口にてご提示いただきます。・会場内は気温が低いため、上着など各自ご用意ください。▶ご予約はこちら(土から生えるオンラインストア)トークイベント 沢⼭遼×⾼橋綾⼦ 「レッサー・アート(小芸術)の力を見る」講師:沢山遼(美術批評家・武蔵野美術大学美学美術史研究室准教授)対談「批評のあとさき」 高橋綾子(芸術批評誌『REAR』制作・名古屋造形大学教授) やきものと彫刻、あるいは工芸と美術とは、何がどう異なるのでしょうか。この問いを、芸術とは何かというところから発して、多様な人々の集いと語らいの場を得たいと思います。 沢山遼さんは、「芸術とは形を造りだすこと、すなわち造形である」という考えを基盤に活動する、気鋭の美術批評家です。美術だけではなく、工芸、建築などにも関心を寄せ、最近では坂田和實さんに関する論考もあります。一貫して生活のための道具に美を見出した坂田さんが徹底してそうであったように、ここでは「アノニマス」であることに注目して、工芸的なるものの意義を再考します。 「レッサー・アート(小芸術)」とは装飾芸術や手仕事の工芸のことで、ウィリアム・モリスが彫刻や絵画といった大芸術に対して使った言葉です。これを端緒とした沢山さんの講義に加え、批評の役割についても語り合います。日程:10/25(金) 18:30〜20:30(18:00開場)会場:THE GROUND MINO (〒507-0033 岐阜県多治見市本町 6-2)駐車場:敷地内と近隣コインパーキング入場料:1,000円 現地でのワンドリンクオーダーをお願いします。▶ご予約はこちら(土から生えるオンラインストア)トークイベント 伊藤慶二×岩島利幸×安藤雅信「土から生える 人は土に何を求めてきたか」縄文時代の土器作りは、燃えた籠の底に付いていた土が硬くなったことから始まったという説がある。真偽はさておき、それから人は一万年以上、地表に露出している粘土を探し求め続けた。 明治時代に工業化が始まると、地表の粘土は足りなくなった。そこで山を掘り、磁器土を安定的に供給する職業が起こる。カネ利陶料さんはその一つ。昭和に入れば、陶芸・クラフト・オブジェなどの作り手が現れ、彼らは工業製品向けとは異なる土を求めた。昭和・平成・令和まで土の需要の変遷を体感してきたカネ利陶料の岩島利幸さん、日根野作三のクラフト指導からオブジェへと幅広く土を形にしてきた作家・伊藤慶二さんとともに、土をテーマに焼物史を振り返る。日程:11/10(日) 14:00〜15:30 (美濃焼ミュージアム 開館時間 9:00〜17:00)会場:多治見市美濃焼ミュージアム (〒507-0801 岐阜県多治見市東町1-9-27)駐車場:敷地内入場料:1,000円 ※美濃焼ミュージアムの鑑賞料も含みます▶ご予約はこちら(土から生えるオンラインストア) もっと見る
本日終了です!!!
2024/09/30 09:17おはようございます。実行委員長の水野です。クラウドファンディングが本日で終了となります。開始が遅れてしまい募集期間が短く、そもそも100万円もいかないかもしれないと言われていたクラウドファンディングがここまで来ました。本当に皆様のお陰です。返礼品に追加したカネ利陶料さんの粘土、digの調味料も他にはないユニークさが好評でうれしく思います。支援総額500万円と支援者数400人が目の前に迫ってきました。そこは何とか達成したい。そんな思いを胸に、最後の活動報告を書いています。いよいよ開催直前。チラシやポスターは出来ています。前売りチケットはお取り扱い各店とオンラインショップで販売中です。各地に設置、配布していますが、他にも置いてくださる方がいらっしゃいましたらお気軽にお声かけください。ついについにホームページもティザーサイトから本公開されました!!!ぜひご覧ください。ART in MINO 土から生える 公式サイトhttps://art-in-mino.jp/来場者の皆様にお渡しするマップや、会場や作品の看板を準備中。参加してくださる作家の皆様の作品制作も佳境を迎えています。時間がない中で、土から生えるの為に尽力してくださっている作家の皆様にも心より感謝しております。どんな景色が見られるのか今からとても楽しみです。最後は参加作家であり、芸術監督として土から生える2024を牽引してくださっている安藤雅信さんの声明文をご一読ください。アートが果たす産地での役割「人新世」という言葉は、産業革命以降、人間中心の経済活動によって地球が新たな年代に入ったと、ノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェンにより名付けられた。21世紀を言祝ぐに地球の資源を食い尽くす時代は続かないという警鐘の名であろう。 多治見・土岐・瑞浪市を中心とする美濃窯は1300年の歴史を誇る日本最大の焼物産地で、明治時代にはいち早く工業化に邁進し、食器からタイルまで多種の製品を量産して日本の急激な人口増を支えてきた。21世紀になり人口減に転じた日本において各地で産業の見直しを求められているが、美濃焼もその内の一つになりつつある。 デザインは様々な方法で問題解決をするものであるが、アートは時代の枯渇感を問題提起の役割を担う。 2008年に催した第一回の「土から生える」展では、山から掘り起こされた粘土を精製し、成形、施釉、焼成する焼物産業の分業制各種の場や陶芸作家の陶房を、瑞浪市・土岐市・多治見市から選び出して作品設置を試みた。山を切り崩した採土場や薄暗い窯場(モロ場)を子供心に負の側面として捉えていたが、焼物の行程や場を活かす作品群は、産地性や時間の中に埋もれ、一見価値がないと思われていた物や場に息吹を与え、五感を通して産地を感じさせる展覧会となった。あれから16年の間にスウェーデンの若者に環境活動や各国のSDGsへの取り込みなどがあり、歴 史から何を学ぶかに関心を持つ人が増えてきた。 第二回となる「土から生えるART IN MINO 2024」では、土から派生を念頭に置きつつも、焼物 や粘土という窯業の枠に縛られることなく、私たち人間の創成の源となる原初の土まで解釈を広げ、人類が始まる数百万年前から現代までを想像するものにしたいと企画した。土の魅力は尽きない。 本展とイベントを通して、人新世のこれからの課題を感じつつ、また今後の窯業と土に可能性を感じ、より親近感を持つものになって欲しいと願っている。芸術監督 安藤雅信 もっと見る
間も無く終了です。
2024/09/28 22:30こんばんは。実行委員長の水野です。人生で初めて取り組んだクラウドファンディングの挑戦がもう間も無く終了します。いよいよ終わるのか……と思うとちょっとしたさみしさを感じています。毎日毎日みなさんに届けようと書いた活動報告も繋がりを持てる良い機会でした。自分一人では一生やらなかったかもしれません。土から生える復活に向けて一緒に取り組んでくれる仲間や応援してくださる皆さんがいて、やれることは何でもやってみようと思った次第です。実行委員会メンバーは40人を超え、出展作家、協力してくれるスタッフ、今では総勢100人を超える大所帯になってきました。時間もお金も足りずにそれでも必死に毎日準備をしています。お陰様で支援額は400万円を超えました!支援者数は300人!!!本当に感謝しかないです。みなさんの想いも背負い、支援してくださるみなさんのご期待にお応え出来るように、頑張ります。そしてお願いです!クラウドファンディングは9月30日に終了です!どうかどうか引き続きご紹介とご協力をお願い致します。 もっと見る
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