2024/12/19 07:53
作品紹介—収録3・「南昌山の思うところ」
第三回目の作品紹介となります。
南昌山……
岩手県の雫石から矢巾にかけて鎮座(ちんざ)する「つりがね」の形をした山は、古くから霊山として恐れられている。かつて征夷大将軍・坂上田村麻呂が祈祷のために登ったとも言われ、童話作家・宮沢賢治が愛した山とも言われ、挙句の果てにはUFOが現れるとまで言われている。まったく奇妙な山である。
私は、そんな山のふもとに生まれ、暮らしていた―――南昌山の思うところ
この南昌山は実際にある山です。
物語は、南昌山の麓に住んでいる木工職人の男に起こった出来事です。
ある日、彼のもとに黒ずくめの依頼者がやって来て、像を彫ってほしいと言われます。
主人公は依頼を受け像を彫り始めました。
その間、洪水の夢や女性の夢などふしぎな現象に襲われます。
それでも彼は像を彫り進めました。
しかし、だんだんと彼の精神は壊れていきました。
そして、運命の日はやってきます。
この物語のベースは雫石の豪雨災害をもとに書きました。
豪雨災害は、私の家も被害を受けておりまして、その時の雰囲気を描いております。
よろしければ、出版へのご支援をいただけましたら幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。