Legacy3.11展発起人の平井有太です。
正直、オープニングの日をどのように迎えられたか、しっかりは覚えていません。
それくらい夢中で、必死で、あらゆること、全方向に脳をフル回転させて、その反動でコトの詳細が記憶から抹消されてしまった、そんな感覚です。
今回ものごとを難しくした要因の一つに、輸送の難しさがあります。
私たちは純粋で有機的な個人の集合体であり、今回必要にかられてつくったのも非営利の一般社団法人ですが、都度都度EUで登録した法人番号を聞かれたり、パスポート番号以上のものが必要になって、苦労しました(Fedex、DHLはクリアしましたが、EMSでいまだに届かない作品があります泣)。
9/9に東京を出発、10日にミラノ到着、11日から作業に入れて、15日中にすべてを完了させなければいけないスケジュールの中、展示の肝となる作品群が会場に届いたのは13日の午前中でした。
そんな調子でしたので、広報活動はまったくできず、途中から「もしや、オープニングに誰も来ないのでは」という悪い予感も頭によぎりました。しかしフタを開けてみれば120人もの、日本に想いを寄せたり、3.11を覚えていたり、日本からの一見酔狂な挑戦を応援してくださる組織の要職にある方々etc.がご来場。なんとか、発起人挨拶も無事こなせました。
私がイタリアに来てまで何を伝えたかったかは、参加アーティストである河野透さんが撮ってくださった10分ほどの動画をご覧いただけたら幸甚です。
そして、こんなにスケールの大きい、どこか数本ネジが外れているか、少しばかり常軌を逸してないとやろうとしないことを、呆れて見捨てることをせず、実際に実現させてくれたみんな、皆さん、皆々さま、心の底から深謝しています。