Legacy3.11実行委員会 柳澤です。
ミラノ滞在も18日、本展開催から12日が経ちました。
来場者も日伊国籍問わず国内トリノやローマ、国外はイギリスやスイスからも来てくださる方も続々増えており、みなさん感動したというメッセージを残してくださっています。
さて今日は、本展を物心ともに全力で応援してくれているアーティスト 河村康輔さんについてお送りします。
河村さんは、発起人平井有太の前々からの友人のコラージュアーティスト&グラフィックデザイナー。
『AKIRA』大友克洋さんとの共作、ユニクロのTシャツブランド「UT」のクリエイティブ・ディレクターなど、日本を代表するアーティストである河村さん。
広島出身で、毎年8月の広島原爆式典に参加、自身でもクラブイベントを企画するなど、核や平和に対する思いを強くもつ彼は、今回の出展を即座に快諾してくれました。
彼がリターンとして出品してくれたのは、本展に展示の4点。
トップ画像であるオリジナル原画(Non Title・88万円・2022年制作)はもちろん世界で一点のみ。
またお蔵出しブループリント3点(Non Title・各33万円・2017年制作)は、彼が絶頂期に入ってからの作品として売り切れたと思っていたものが倉庫から見つかったもので、直筆サインが入ったファンやコレクターには垂涎の作品です。
これから日本のみならず、世界での活躍が期待される河村さんの作品は、さらにアート作品としての価値向上が見込まれます。
最後に発起人平井有太による、河村康輔さん評を記しておきます。
アートコレクター、河村さんのファンの方、ぜひこの超レアな作品をチェックしてみてください。
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私が”河村康輔”を認識したのは『AKIRA』の巨匠・大友克洋さんとのコラボ、または、大友さんの作品を「どう触ってもいい」と許しを受けた唯一のアーティストとしてだった。
コラージュやシュレッダー使いの名手として知られながら、実はあらゆるデザインをこなし、昨今はユニクロのクリエイティブディレクターまでを勤め、パンク/ストリートを中心に、日本カルチャーの肝を縦横無尽に闊歩する才人。
つくる作品は端からソールドアウトとなる中、本展「Legacy3.11」については「このテーマのためならば」と、倉庫を探してやっと出てきた、ぎりぎり残っていた最後の3点(厳密には「Legacy3.11」展の前身である、「AWAKES/みんなの目覚め」に出展いただいた作品を加えた4点)を提供いただいた。
河村さんの出身は広島。若い頃から、育った地元に原爆投下された日、太平洋戦争終結の日は毎年イベントと取り組みを欠かさないできた。
「世界で最も苛烈な苦しみを受けた」という点で、誰も抗えない説得力を持つ土地出身として、パンクの精神を体現する表現者として、”河村康輔”は構築されてきたのだ。