皆さま、こんにちは。台風過ぎても酷暑が続く日々ですが、今日は今週末から始まる三連休に、いよいよ撮影予定の滝行シーンに想いを巡らせておりました。
どうしようかな〜?どうやって滝行を撮るのが良いかな〜?と色々考えておったのですが、そんな中でふとなぜか思いついたのが、浮世絵。
皆さんは、葛飾北斎の「諸国瀧廻り」って、聞いた事ありますか?
葛飾北斎と言えば、江戸の天才浮世絵師。そんな彼が生涯追究し続けたのが、水の表現。現代のように、数千分の一秒を切り取るカメラも、ビデオのスロー再生もない時代に、海上の細かな波しぶきまでをもリアルに描き上げた代表作「神奈川沖浪裏」は、世界でこよなく愛される大傑作です。
「諸国瀧廻り」は、北斎の代表作である「富嶽三十六景」が出版された後、天保4(1833)年頃に同じ版元・西村屋与八(永寿堂)より出版されたシリーズ。
江戸近郊に加え、日光や木曽、鈴鹿峠、吉野など日本各地の名瀑をテーマに、全8図が描かれました。取材した滝の多くは、阿弥陀如来や観世音菩薩といった神仏、また修験道にゆかりのある、人々の信仰の対象です。まさに今回の映画とも通じています!
そして、このシリーズの中で最も惹かれるのが↓こちらの浮世絵。
岐阜県養老郡養老町にある、水が酒に変わったという伝承のある滝(養老の滝)をモチーフに描いた作品です。
特に惹かれるのが、水しぶきの表現。高いところから勢いよく落ちた水があげるしぶきを、白と濃淡の青の点で描き表しています。
滝の美しさは流れている所だけではないのかな?水しぶきをあげているところも魅力の一つなのかな?そんな事を考えながら、滝行撮影のブレストをした1日でした。
果たして、こんな事を考えて何か役に立つのか?まあ、立たなくてもいいか(笑)
ともかく、次回の滝行撮影に向けて、引き続き準備を励んでまいります。皆様の応援、どうぞよろしくお願い申し上げます!