
みなさん、こんにちは。みやぎ次世代育成協議会の佐藤なな子です。 「仙台の小学生へ、本格的な起業体験を!」(ジュニエコ仙台)への応援、ありがとうございます! ジュニエコについて、みなさんにもっと知っていただきたいので、毎年生まれる【子ども達の色々なドラマ】からいくつか紹介いたします。 ――――――――― その年、ジュニエコの販売実践で、私たちの心を掴んで離さなかったのは、S社長でした。 ジュニエコの合宿では、終日、算数の計算ばかりになります。なぜなら、商品の原価を算出し、値決めをし、売上や利益を予測し、給与予測や株主配当を予測する計算を、子ども達の手で行うからです。 例えば、手作りで、ポケットティッシュカバーを作る場合。90㎝×1mの布地から、ポケットティッシュカバーの型紙を何個取ることができるのか。糸は何センチ必要なのか。その結果、ポケットティッシュカバー1個の原価は、いくらになるのか。 あまりに算数ばかりなので「私、こんなことするために、ジュニエコに参加したんじゃない」と泣き出す子もいます…(;^ω^) さて、S社長は6年生。女子5人組みで、参加していました。 そしてS社長は、勉強がちょっぴり苦手。なので合宿の際など、机の上では、なかなかチカラを発揮できていませんでした。 しかしプレゼンテーションの場や、販売実践の場でのS社長は、私たちの心を掴んで離しません。 自ら店前に立ち、高らかな声と満面の笑顔で呼び込み。小さな子どもがいれば、寄って行って目線を合わせて話し掛け、年配の女性がいれば、やさしい笑顔で丁寧な説明をする。 誰から言われた訳でも無いのに、自らチラシをつくって、歩いている方に配布に行き(商店街と警察許可を取っています)、商品説明まで行っていました。 決断力もあり、社長としての指示出しも見事。 S社長の会社は、その年の優勝チーム。そしてS社長は、接客賞と社長賞に輝きました。 ――――――― 表彰式終了後、S社長のお母さまが、我々のところにやってきました。 「Sは、勉強ができなくて、正直、どうしようと思っていました。家と学校では、なかなかこんな姿を見ることがなくて、驚きました。こんな一面があるなんて…」 ジュニエコでは、みんな自身の強みを発揮しての4ヶ月を過ごします。身近にいる家族でも、気づかない強みや魅力もあるかもしれません。 子ども自身も、強みを発揮しての4ヶ月間は、大きな自信につながるのではないでしょうか。 子ども達には、毎年毎年、色々なドラマが生まれます。そんな場や機会を、ぜひ、子ども達につくっていきたいと考えています。 今年で7回目を迎える「ジュニアエコノミーカレッジin仙台」では、ぜひ、そのご協力をお願いしたいと考えております。 子ども達に生きた体験をする場や機会を提供するために、みなさまの応援をいただければ幸いです。