みなさん、こんにちは。
みやぎ次世代育成協議会の佐藤なな子です。
「仙台の小学生へ、本格的な起業体験を!」(ジュニエコ仙台)への応援、ありがとうございます!
ジュニエコについて、みなさんにもっと知っていただきたいので、毎年生まれる【子ども達の色々なドラマ】からいくつか紹介いたします。
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Kくんが参加したのは、5年生のとき。
仲良しのお友達と参加をしてくれました。
しかし、その年の結果は、最下位…
Kくんは、2年目も応募してきました。
しかも、スタートセミナー時には、既に会社名やメンバーの役職も決まっており、商品もおおよそ決めていました。
そして驚くことに、その会社名は自社のブランディングに絡めたもの。
「震災復興支援のために、沿岸地域の商品を多くの人に知ってもらう」という、会社のミッションを込めた社名は、「オーシャンズ」という名前でした。
沿岸地域の商品は、自らその店に足を運び 自分達の販売目的を告げ、その店からの販売許可を自ら取り 写真やパンフレットも、自分達で全て手配しました。
(もちろん保護者のご協力あってこそ、ですが)
販売時の役割分担や、店づくりも、1年目の経験を活かして余りあるものでした。
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そのK君、実は個人的に思い入れのある商品を、2年に渡り販売していました。
それは「折り紙作品」。
丁寧に追った折り紙作品を、食品用の簡易プラケースに入れて、販売。
商品点数も、かなりあり、売り切れるかどうか、周囲も心配気味でした…
しかし熱心な販売により、全て売り切ったのです。
私は2年目の販売時に、K君とメンバーとの、こんなやり取りを耳にしました。
メンバー「ねえ、これ値下げしようよ」
Kくん 「ダメだよ。これすごく作るの大変だったんだから」
メンバー「お客さんには、そんなこと関係ないだろ」
Kくん 「ぜったいダメ」
メンバー「だって、売れないんだよ!」
思い入れがある作品(商品)と、値付けの難しさ。
そして作るのに大変だった作品が、売れるとは限らないということ。
この「オーシャンズ」は、この年、見事、優勝を果たしました。
そして、いくつもの賞を総なめにし、メンバーも個人賞をいくつも受けることとなりました。
K君は、この年、社長賞も受賞。
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1年目に参加をした時に、K君のお母さまから、こんな言葉をいただきました。
「折り紙が得意って言っても、学校では評価される訳じゃないけど、
こんな形で得意なことを認められて、良い機会になりました」
私自身、ジュニエコやって良かったな、と思った瞬間です。
子ども達には、毎年毎年、色々なドラマが生まれます。
そんな場や機会を、ぜひ、子ども達につくっていきたいと考えています。
今年で7回目を迎える「ジュニアエコノミーカレッジin仙台」では、
ぜひ、そのご協力をお願いしたいと考えております。
子ども達に生きた体験をする場や機会を提供するために、
みなさまの応援をいただければ幸いです。