はじめまして!「珍玉」です
ページに辿り着いて頂いた皆様、はじめまして「珍玉/ちんたま」です。
ネーミングが気になった方、写真に気を惹かれた方、手が滑ってしまった方、皆様との出会いのご縁に感謝します。
このご縁の少しのお時間を頂戴して「珍玉」を知って頂けますと嬉しいです。
「珍玉」の誕生
私は普段、プログラマーとして会社員をしており、ひたすら画面内のソースコードと格闘しては、空いた時間で食事を掻き込む様な毎日を送っています。
職業柄も有り、ゆっくりランチを取るなんて事はほとんどなく、お昼の食事といえば定番のカップラーメンばかりです。
いつも通りの平日の昼食時、いつもの様に数少ないレパートリーの中から、見慣れたパッケージのカップ麺を段ボールの備蓄箱から取り出しました。
フィルムを剥がし、蓋を開け、お湯を注ぎ、固麺を目指す事2分ちょい…
安定した、いつものカップラーメンを頬張ります。
その味、麺の硬さ、スープに浮かんだ具材さえ、想定通りで、文句のつけようがない。
カップラーメンは、いつでも、どんな時、どんな環境でも、たった3分足らずで変わらない味を提供してくれます。
しかしながら、私はこのすべてが想定通りである事に対して、いつしか、少しの退屈さと物足りなさを感じる様になってしまいました。
「想定通りの食の中に想定外のアクセントを加えるにはどうすれば良いのだろう?」そんな小さな好奇心から、「カップラーメンの味変調味料」の開発に想いが募り、趣味感覚でレシピ製作が始まったのです。
しかしながら、薬味・調味料の開発など、そうそう簡単に行くはずもなく、増える素材に、増える機材。
一般家庭では絶対使わないであろう機械が、キッチンを占領していきました。
詳細なデータシートを作成して記録を取る日々が続きます。
調味料とは言えない様な謎の液体を生み出してみたり、色々と混ぜた結果、最終的に全部焼肉のたれに味を持っていかれたり。。。
そんな失敗を繰り返しながらも、プログラム中のバグを探す様に、味を分析し、口の中でひたすらに四則演算を行いました。
要件定義を行い、設計、詳細設計に落とし込んで、製造、テストと、いつしか、しっかりとしたプロジェクトとして、腰を据えて取り組むようになっていきました。
実現に当たっては、明確な目標を据えるべく「食彩に甘辛旨の贅沢を」をスローガンとして掲げ、味覚の黄金比率を求める研究を進めました。
国内は当然ながら、世界各地からありとあらゆるスパイスを仕入れては調合、味見、振り返りと修正を繰り返す毎日をひたすら繰り返しました。
同じ素材でも、生産地、製法や材料の形状によって、全く違う風味に変わってしまいます。
朝から晩まで、正面からスパイスと向き合い、味見をしては改良を加える時間を、何度も行います。
一つの修正箇所から数パターンの解決策が生まれる事も有り、修正と味見の回数はどんどん増加していくのでした。
時にはスパイスを大量に摂取した身体が悲鳴を上げて、胃痛や口内炎のオンパレードに悩まされながらも、少しずつ、求める味に近づき、求めている味に整っていきました。
そうこうして試行錯誤を重ねる事、おおよそ半年間・・・
千回以上の味見を繰り返してやっと自分を納得させられる薬味・調味料が完成したのです。
数多のスパイスの中から組み合わされた、甘辛旨を絶妙に感じられ、それでいて、食事の本来の味の根幹を崩すことなく引き立てる。
各味覚の発火点を考慮して、ベストなタイミングで風味と味を提供する!
にんにく、唐辛子をベースにした深い赤色のペースト薬味・調味料。
ついに「珍玉」の誕生です
その薬味・調味料は、カップラーメンの味変だけに留まらず、お肉、お魚、お野菜など、何に付けても混ぜても、隠しても甘辛旨の贅沢を与えてくれる素敵な薬味・調味料に仕上がりました。
蓋を開けると、食欲をそそるにんにくの香りが豊かに香ります。
その香りの少し奥には深い味わいの唐辛子の香りがほんのりと乗っています。
珍玉を口の中に入れると、その見た目からは想像しがたいですが、最初に甘みを感じます。
甘みが口全体に広がっていくのと同時に、舌の上の甘い場所の所々でピリピリと唐辛子が辛さを主張し弾けます。
口の奥の喉の方からは、にんにくと唐辛子の絶妙な香りが食材を包み込み、少し遅れて旨味が口全体に広がります。
この様に味覚の発火点と調和を絶妙なタイミングで展開する様に珍玉は作られています。
チンタマニ
「珍玉」を語るうえで、この名称にも触れておかなければなりません。
こんな名称にしている為に、冷やかしと受け取られ相手にされなかったり、材料や資材を届けて頂く配達員の方に怪訝な表情や確認を求められてしまったり、色々な事が有りました。
もちろん悪い事だけではなく、一度聞いたらなかなか忘れられないとして、沢山の方に「珍玉」を知って頂く機会になった事もありました。
そんな「珍玉」ネーミングの経緯についてですが、初めてレシピの完成形が出来あがり、カップラーメンの真ん中に、そっとスプーンですくった調味料を載せた時に、とてつもない珍妙な存在感が印象的でした。
「珍」と来れば、そこに続く言葉は「玉」でございます。
あの時の私は何故だか、珍に続く言葉は玉しかない!と強く感じてしまいました。
しかしながら「あまりにあまりだな・・・」という気持ちも有ったため友人、知人に相談したり、思い悩む日を数日過ごしました。
本当に「珍玉」で良いのか?ダメなのか?決めかねた私は、客観的に「珍玉」と向き合うべく、書にして頂く事を考え付きました。
そうして出来上がった書を前にした瞬間に、想い悩んでいた私に恥ずかしさの念が生まれたのです。
私は何を悩んで恥ずかしがっていたのだろう?「珍玉」とは、まことに大変素敵な名前じゃないか!
後付けの余談にはなりますが、サンスクリット語で「チンタマニ」という言葉がございます。
簡単に意訳すると「善い願いを叶える玉」という言葉らしいです。
私の追い求めた甘辛旨の贅沢を叶えてくれる薬味玉、素晴らしい・・・
こうして「珍玉」という薬味・調味料が、この世に爆誕することになりました。
このプロジェクトで実現したいこと
現在「珍玉」は住宅のキッチンを改装した、小さな製造所で製造を行っております。
もちろん、私が食す以外にも、知人に配ったり、小規模なバザールで販売したりしていますので、きちんと保健所の指導の下で、届け出等の提出を行い、許可を得て製造を行っておりますが、今のところ「珍玉」の贅沢を味わえる方は、私を含めて、身の回りのごく少数の方だけに留まっております。
私はもっと沢山の方に「珍玉」の贅沢を楽しんで頂きたいと考えています。
私と同じように、カップラーメンに想定外のアクセントを求められている方も沢山いらっしゃると考えています。
もしかしたら、カップラーメンだけではなく、もっと違う料理や使い方で「珍玉」を輝かせてくれる方がいらっしゃるかもしれません。
私自身、この「珍玉」に秘められた魅力は未知数と感じています。
現在の製造場所ではスペースや設備の問題から導入が可能な機材も限られており、それに伴って生産量も少量に限られてしまっております。
今回、このプロジェクトで、専用の製造拠点を作る事を実現したいと考えています。
製造拠点が出来る事で、導入できる機材も大型のものを導入でき、生産量を大幅に増やす事が可能になります。
そうする事で、より沢山の方に「珍玉」を楽しんで頂ける機会を作れるのではと考えています。
また、日本国内だけでなく、世界の方に「珍玉」を知って頂き、世界の珍玉として甘辛旨の贅沢を提供したいとも考えています。
そのための第一歩として、専用の製造拠点を持っている事は最低限の条件になります。
多々ある食品メーカーの様に、流行りに合わせて様々な新商品を展開していくつもりはございません。
私は「珍玉」一本で「珍玉」だけを製造し「珍玉」を世界に広めたいと考えています。
この想いにご賛同頂ける方、面白いと感じて頂ける方、食や味が大好きな方のお力添えを頂けると嬉しいです。
私に「珍玉」を広める為の力を貸してください!
最新の活動報告
もっと見る珍玉小話 No.9
2024/08/25 19:00みなさまこんばんは本日もやって参りました珍玉小話でございます今日も少しだけ小話にお付き合いください本日のテーマは「珍玉のパッケージ」に関してです初めて珍玉をご覧いただいた皆様は、どの様に珍玉が映りましたでしょうか?特に違和感なく調味料の小瓶だなと思われましたでしょうか?手作り感のある商品だなと思われましたでしょうか?珍玉を世に放つにあたって、パッケージにもこだわりを持って取り組んだのですが、それと相反する存在として、コストの問題がございます実際のところパッケージを良くするためにはコストをかける事が最も簡単で、基本的にはコストをかけた分だけ、しっかりとしたパフォーマンスアップが見込めますしかしながら、そこに乗せられたコストはそのまま商品の販売価格として転嫁されてしまいます何十万個、何百万個単位で商品を作るのであれば、ある程度コストは圧縮されますので、商品に反映される割合も減少していく事になりますでも、珍玉の様に少量生産の商品の場合は、ダイレクトに商品価格に反映してしまいますもちろんパッケージだけでなく、製造にかかる人件費や配送コスト、設備にかかるコストなど原材料の仕入れコスト以外の部分でも、沢山のコストが凝縮されて商品価格が決定されますそんな状況での珍玉発売となったのですが、珍玉の販売価格は550円(税込)ですクラウドファンディングでは送料分の600円が上乗せされていますので1,150円(税込) となっておりますが、珍玉自体の販売価格は、かなり頑張って設定できたのではないかな?と思っています今後、設備を拡充することが出来れば、ここをさらに圧縮して値下げしていく事が出来るのでは?とも考えています味だけでなく、そんなこんなで色々なものと戦い生み出された珍玉ですが、パッケージに関しては正直、大変苦戦しました普段の生活では相対する事の無いパッケージ製造ですが、様々と業者様にお見積りを取ると、びっくりする価格が出てきます中身よりもパッケージの方が高い事もザラでございます小ロットの製造なので仕方のない事ではありますが、そのまま業者様からご提案頂いたパッケージを採用したら恐らく珍玉の価格は1,500円ほどになっていたと思いますレシピが完成した後にパッケージとの闘いが潜んでいるとは思いもしませんでしたが、試行錯誤を繰り返し、出来る限りコストのかからない方法でパッケージを作成する事に取り組みました最終的に辿り着いた結果、珍玉のパッケージは瓶詰めで瓶には特殊なインクでの押印を施しております焼き付けなどでの印刷ではございませんので、使用しているうちに擦れたりして消えたりかすれたりしてしまう事も有るかとは思いますが、それも珍玉の味だと思って頂けると嬉しいです本当は珍玉の「玉」の文字の点は赤色ですので、珍玉の販路が広がり、大量生産が可能になった暁には、しっかりとした印刷の珍玉をお届けしたいと夢見ている今日この頃です本日は少し長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございましたまた次回お会いしましょう もっと見る
珍玉小話 No.8
2024/08/24 19:00みなさまこんばんは毎度おなじみ珍玉小話のお時間がやって参りましたまだまだ暑い日が続きますが、夕方は少しずつ陽が落ちるのも早くなり、気温が下がっている事を感じ取れるようになりました空を見上げると、秋の訪れを告げる様に赤とんぼが飛んでいる今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか?本日は珍玉の主原料になります「にんにく」に注目してみたいと思いますにんにくと言えば、やっぱり思い浮かべるのは、あの特有のにんにく臭かと思いますにんにくの主成分であるアリシンがあの匂いの元となっている様ですにんにくを食すと、体の血液中にアリシンが行き渡り、呼吸と共に肺からアリシンの成分が抜けていく時に、にんにく臭を発するそうです私はすでに数年にわたって珍玉を食していますが、珍玉のレシピ開発中は試食をする度に、やっぱりにんにく臭の事を気にしておりましたカップラーメンに入れるという性質上、忙しかったり、何かの活動の最中であったりする場合も多いと思っていたからですしかしながら、状況に合わせる事で美味しさを犠牲にするという決断には至らず、にんにく臭プンプンでもいいじゃないか、という事でにんにくバリバリの珍玉が出来上がりました私は食事をするテーブルの上に珍玉を常備しているので、ほぼ毎日、なにかしらに珍玉を付けて食べています不思議な事に今は、にんにく臭は全く気にならなくなってます別に摂取量を減らしたりしている訳では無いのですが、この現象は何なんでしょうか?私の周りの珍玉フリークの皆様の中にも同じような方がいらっしゃいます最初は、にんにく臭を考えて、食べるタイミングなどを考えていたが、今は全然だね?という様な状態でございます親しい人に「にんにく臭くない?」って聞いても、別に臭いはないそうですにんにくも食べ続けていると体が適応してくるのでしょうか?謎な現象では有りますが、最初に食べた時は、やはりにんにく臭が気になりますので、TPOを考えながらご賞味いただけると嬉しい限りでございます来週はどうやら大きな台風が近づいてきている様で、日本に直撃の可能性も示唆されております珍玉小話と一緒に、今一度、備えを見直す機会として頂けると嬉しいですそれでは、本日はこの辺で失礼いたしますまたお会いしましょう もっと見る
珍玉小話 No.7
2024/08/23 19:00みなさまこんばんは今日も珍玉小話のお時間となりましたさてさて今回は、珍玉3兄弟の最後のご紹介となります最後は白の珍玉でございます白の珍玉は甘口で、3つある珍玉の中でも少し異色な存在でございます「甘辛旨」を追い求めている珍玉にとって、その中の「辛」が無いのに珍玉ですでは、味的に全く違う味になっているのか?というと実はそんな事は無く、風味や香りは、ほぼ他の珍玉と遜色ございません珍玉なのに辛味が無い?不思議な味でございます例えるなら、木の無い森であったり、水の無い海の様な珍妙な存在となりますある意味、珍玉の中で一番「珍」なのかもしれません以前にもお伝えした通り、珍玉の味を感じる順番には少しタイムラグがございますまずは甘、次に辛、最後に旨、となるのですが私の様に、毎日毎日、珍玉を食していますと、頭の中である程度の先読みが行われます好きな食べ物を想像してみてください頭の中で、その味や後から来る風味を想像して再現する事が出来るかと思います珍玉を口に入れた際にも、やはり味覚の先読みが行われて「甘」が来た次の「辛」を期待して待ち受けるのですが、白の甘口の珍玉は「辛」をかすめて「旨」が来ます辛味成分はゼロですので全く辛味を感じませんでは、白の珍玉は「甘辛旨」ではなく「甘旨」なのか?というと、これもそう単純なお話ではございません辛味成分はゼロですが辛味の中の風味はしっかり残してありますつまり、辛くない辛さを感じる様になっております木が無いのに森だったり、水が無いのに海を感じたりする様な感覚な訳ですもはや何を言っているのか訳が分かりませんね開発の経緯は、どうしても辛さを追加したくないお料理に珍玉を使いたい場合やお子様のお食事に追加したりといった事を想定して開発いたしました元々は、カルボナーラに入れられる珍玉を作ろうと思って試行錯誤を始めたのですが、カルボナーラに黒の辛口を入れると、でたん美味しい事に気が付き、本末転倒となってしまったのですが甘口は甘口にしか出来ない組み合わせも沢山ありますので、少し変わった珍玉の使い方をしてみたりする時などには良いかもしれませんという事で、3回に渡ってご紹介させて頂きました珍玉でございますがみなさまにおかれましては、お手元にお届けする準備は整っておりますでしょうか?まだの方は、是非、ご支援ボタンを押して頂き、お手元にお届け出来ますようにお取り計らい頂けると大変光栄に存じます次回は「珍玉と気になるにおい」に関して、お話ができればと思いますそれではまた、お会いしましょう もっと見る
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