【ネクストゴール&追加リターン】
皆様からのご支援・ご声援により、たった一週間で目標金額の50万円を無事に達成することができました。あらためて多大なご支援・ご声援に感謝申し上げます。
そして、当プロジェクトは次なる目標としてネクストゴール【100万円】に挑戦します。強気の価格設定ではありますが、次の目標を実現していくため、この価格設定としました。
①キャンプファイヤー早期振込サービスの利用による出版スケジュールの前倒し
②上質紙や校正といった書籍の品質向上
③リターン仕入れ費
④兼ねてから希望の多かった電子書籍の配信
また、これまでのご支援に感謝して、すでに支援してくださった皆様向けの追加リターン【加増紋コース】もご用意しました。
このコースは私の友人であり、岐阜県でキルトを作っているHitomi Kiltmaker様とのコラボになります。リターン品は本格スコットランド・タータン生地の特製ブックカバーです。
実は、タータンは「スコットランド版の家紋」とも呼ばれるほど紋章文化との関わりが深く、紋章・家紋をテーマとした本書にうってつけのブックカバーです。シンプルでかわいいタータンチェックのブックカバーですので、もちろん他の文庫本にもお使いいただけます!
どうぞ皆様、引き続きのご支援とご声援をよろしくお願い致します。
【自己紹介】
皆様はじめまして!ゆづきと申します。
私は2018年頃から西洋紋章学に取り組んでおり、現在ではX(旧Twitter)で4000人以上のフォローをいただいています。また、今年に入ってからSNS上だけでなく、実際にオリジナル紋章を作成したり、紋章文化をカジュアルに紹介するトークイベント「英国パブで紋章を学ぼう」を開催するなど、活動の幅を広げてきました。
私が初めて紋章の世界に興味を持ったのは小学生の頃でした。とはいえ、当時(2000年代)は西洋紋章学の本といえば森護先生の『ヨーロッパの紋章』(三省堂、1979)など専門書がほとんどで、価格帯からも専門性からも、小学生の小さな手の届くものは多くありませんでした。
そんな子供心の興味も薄れつつあった2016年、高校を卒業した私は某大手自動車メーカーに就職します。この時ふと思い出したように『ヨーロッパの紋章』を買ってみることにしました。当時は大企業に勤めていたので経済的に豊かだったことに加え、この頃から西洋紋章学の本というのも増えていたように思います。
はじめのうちはこうした本を読んでいるだけで満足していたのですが、次第に一つの疑問が生じます。
「あれ?これって全部ヨーロッパの話?」
そりゃ“西洋”紋章学なのだから、当然のことと思われるかもしれません。しかし思い出して欲しいのは、日本にも固有の家紋文化があり、明治時代以降に目を向ければアジアで最も西欧化に成功した国だったということです。
時あたかも新天皇即位に日本全体が盛り上がっていた2010年代末、私もそうした時代の熱狂に冒された一人でした。そのなかで私が特に心を惹かれたものが菊の御紋や天皇旗でした。
森護先生をはじめ天皇旗に西洋紋章学の影響を指摘する専門家は少なくありませんが、それを体系的に研究した例はほとんどありませんでした。大学を出ていない自分にとって、人生初の研究テーマが決まりました。それが「日本の西欧化の中で西洋紋章学はどのような役割を演じたのか」ということでした。
こうして私は西洋紋章学の世界の扉を叩いたのです。幸いなことにSNSを通じてイギリス王室が専門の君塚直隆先生(関東学院大学)や比較文化論に詳しい鈴村裕輔先生(名城大学)と交流する機会にも恵まれ、出発点は独学ながら大きく成長することができたと実感しています。そして今、これまで取り組んできた研究活動の集大成として拙稿『「家紋の国」はいかに西欧化したのか』の個人出版を行うことを決めました!
【プロジェクトの目的】
このプロジェクト(『「家紋の国」はいかに西欧化したのか』の出版)を通じて実現したいことは、大きく分けて次の3つです。
これまでヨーロッパの西洋紋章学と日本の家紋研究はそれぞれ異なる文脈で発展してきました。もちろん、中には森護先生の『ヨーロッパの紋章・日本の紋章』(三省堂、1980)のように両者の比較を行った取り組みもありますが、体系的に二つの紋章研究の成果を統合した試みはこれまでほとんどされてきませんでした。私は本書の出版を通じて、異なる文脈でそれぞれに発展してきた日欧の紋章研究を統合し、日本を西欧化した「家紋の国」として再定義することにより、日本人だからこそできる西洋紋章学を実現したいと考えています。
西洋紋章学を専門としている人だけではなく、歴史学や国際政治、比較文化論、宗教学、あるいはアート・デザインなど、様々な分野で活動する人にとって「紋章」という存在は副次的・潜在的ながら、確かな関心の対象となっていることと思います。私は本書の出版を通じて、そうした人々、特に次世代を担う研究者の卵である学生たちに「紋章」という視点を提供したいと考えています。そのため本書はより多くの学生に読んでいただけるよう、安価かつ読みやすい「文庫本」で出版することにしました。
現在、若い世代の家紋認知率はどんどん低下しており、ある調査によると20〜30代で自分の家紋を知っている人は2割ほどしかいないと言います。本書は日本を「家紋の国」と位置付けて西洋紋章学の中に落とし込むものではありますが、一方でこうした家紋文化の現状も問題視しています。そうしたなかで、西洋紋章学の視点から家紋文化の在り方に対して新しいアプローチをかけることも目指しました。世界史よりも日本史、西洋文化よりも日本文化に関心があるという読者にも十分満足いただけるものとなっているはずです。
【スケジュールと金額設定について】
現在、執筆は最終段階に入っており、残すは本文の校正と図版の挿入のみとなっています。以上を踏まえ、スケジュールとしては次の表のように進めていこうと考えています。
出版社は「お手軽出版ドットコム」の株式会社ブイツーソリューション様を予定しています。同社ホームページの自動見積もりによると、次の表の設定で44万2568円(税込・割引適用価格)となりました。
これにリターン仕入れ費や出版記念イベントの会場費を含めて、今回の目標金額は【50万円】と設定させていただきました。目標金額以上のご支援が集まった場合は、それを資金として発行部数を多くしたり、イベント会場のグレードをあげたりするなど、出版およびリターンのサービス向上に使わせていただきます。
なお、出版の流れについて、より詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
http://www.otegarushuppan.com/flow/
【「まえがき」特別公開】
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。ご支援を検討くださっている皆様に向けて、今回特別に「まえがき」を公開させていただきます。3500文字ほどですので、5分程度で読めると思います。ぜひご覧ください。
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目次(予定)
まえがき
序 章 西欧風家紋を使った華族
第一章 紋章の舶来
第二章 「家紋の国」
第三章 欧化政策と紋章外交
第四章 アジアに咲く菊の帝国
第五章 紋章の戦後
終 章 「家紋の国」はクールになれるか
あとがき
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いかがだったでしょうか。この続きを『「家紋の国」はいかに西欧化したのか』という一冊の本としてより早く、より良い形で、そしてより多くの読者に届けるためにも、ぜひ皆様のご支援・ご声援をいただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
最新の活動報告
もっと見る振り込み完了
2024/10/20 20:09先日、クラウドファンディングの支援金を受け取り、今回利用させていただいた自費出版会社のブイツーソリューション様に入金してきました。初版発行日は11月3日を予定しています。書籍完成までしばらくお待ちください。 もっと見る
出版記念会in名古屋のご案内
2024/10/15 00:3111/23(土・祝)に名古屋で出版記念会を開催します。執筆裏話や装丁のこだわり、書ききれなかったエピソードなどをお話ししようと思っています。また、直売会・サイン会も実施予定です。イベント詳細は添付したポスター画像をご覧ください。皆様のご来場をお待ちしています! もっと見る
著者近影を撮影してきました
2024/09/11 21:18表紙カバーに掲載する著者近影を撮影してきました。せっかくなので、ネクタイは親しくしているタイ王国の勲章研究家の友人からプレゼントしていただいたジムトンプソンを選びました。これにてカバーの入稿ができる状態になりました。本文も間もなく完了です!いましばらくお待ちくださいませ。ちなみに、散髪は幼馴染の弟がやってれたんです。虫籠を持って走り回っていたイメージしかありませんでしたが、今では立派な理髪師になっていて、自分のことのように嬉しかったです。負けていられませんね! もっと見る
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