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鍛冶屋の挑戦“袋鉈”製作を通して先達の妙技に挑む

袋鉈とは? まず袋鉈とは私が考えた造語です。 刀身と持ち手が鉄素材で一体で、持ち手はパイプ状の中空になっています。同一素材で一体に繋がった鉈の事です。似た物に袋ナガサという鉈があります。因州小鍛冶の考える袋鉈は360度繋ぎ目が無い造りをしています。360度繋ぎ目が無い物を造る。それが目標です。

現在の支援総額

45,000

12%

目標金額は350,000円

支援者数

1

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/09/02に募集を開始し、 1人の支援により 45,000円の資金を集め、 2024/10/06に募集を終了しました

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現在の支援総額

45,000

12%達成

終了

目標金額350,000

支援者数1

このプロジェクトは、2024/09/02に募集を開始し、 1人の支援により 45,000円の資金を集め、 2024/10/06に募集を終了しました

袋鉈とは? まず袋鉈とは私が考えた造語です。 刀身と持ち手が鉄素材で一体で、持ち手はパイプ状の中空になっています。同一素材で一体に繋がった鉈の事です。似た物に袋ナガサという鉈があります。因州小鍛冶の考える袋鉈は360度繋ぎ目が無い造りをしています。360度繋ぎ目が無い物を造る。それが目標です。

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袋鉈とは
2024/09/15 12:29

袋とはソケット状になったこの部分の事を指します。そして袋を持つ刃物で有名なのがフクロナガサです。右のスコップは一枚の鋼でスコップ部分と袋部分を成形していてフクロナガサに1番近い造りです。真ん中はアメリカンレーキです。これは袋部分とレーキ部分を溶接で接合しています。しかしよく見ると袋のつなぎめ部分はパズルの様に爪でひっかけて留めているだけです。しかしこの構造を見ていて、これだと刃を峰から見たときにどっちからよるだろから扱いづらそうであるし、強度も弱いだろうと考えていました。そう考えていた時に知ったのが袋槍です。この構造です。刀部が偏らず、袋部分も完全に鍛接されています。 どうせソケット状の刃物をつくるならこういう物でなくてはと感動しました。しかし現在、袋槍のような構造で鍛接されて造っておられる方も、技法もとうの昔に廃れてしまったという事でした。出土品 袋を持つ道具の数々(太古の昔の方が現代の鍛冶屋の技量を遥かに上を行くと言われるユエン)鉄鉾 出土品出土品 手斧伝世品神宝 金象嵌両刃添鉄鉾火縄銃 (当時伝来した数丁の火縄中が数年にうち世界一の保有数になっていたという逸話は有名です。 いつか昔の方法でネジ切りをやってみたい)伝来の物は袋部分が開いている。口金も朝鮮ではクルッと巻くだけで接合させていない (いつか朝鮮の鍛冶屋さんを見に行ってみたい 七支刀をつくった国なので何かヒントがあるかも)因州小鍛冶製 袋何某 (続く。。。)


鍛冶屋と口金
2024/09/05 09:54

 鍛冶というと刀剣だとか刃物ばかりが注目されがちですが、周辺の部品の製作も大変難しい事がしてあります。現代では完全に忘れられた妙技の数々が見てとれます。 その一つが・口金(胴輪 輪っか) 刃物のこの部分です。地味に見えます部品それぞれに違った難しさがあります。現代の鍛冶屋さんはこの部分他の金物で代用している事がほとんどです。 大昔は鍛造で製作していました。 同じように見えて違う。左は機械製。右は鍛冶製。よく見るとついだ部分がわかります。(つなぎ目が無い工場製と同じ鍛冶製法の物もあります)鍛冶屋さんでもパイプで代用する事が多くなった口金ですがパイプとの違いは口金の中央。中央が山型に⛰厚くなっています。こうする事で軽さと強度が両立するという考え方です。更にこれ。テーパー形状と言って先細りになった“槍の口金”です。口金でも難しいのですが更に大きくなり先が細くなっています。おそらくこの形をやられている鍛冶屋さんは多くないと思います。更に更に。口金から両腕が生えている物もあります。 鍔になった口金です。槍に使われていたようです。朝鮮の鍛冶屋さんの口金 コイル状にくるっと巻きっぱなしです。 ついでいません。 モンゴル ヤクート包丁 これは口金がありません。日本の古い絵の中の包丁も口金がありません。口金は口金の難しさがあります。せっかく立派な刃物をつくっても口金だけはつくっていないという鍛冶屋さんも多いです。 因州小鍛冶も真鍮やその他で代用しがちでしたが鉄の口金を手掛けはじめました。


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早速ご支援頂いた方、ありがとうございました。現在、石突を製作しておりました。親指くらいの大きさの小さな物です。槍の柄の尻に付ける金具です。 一見素朴な道具に見えますが、あまりやられている鍛冶屋さんはおられないと思います。口金(鉄の輪っか)や石突のような筒物は手間に合うだけの需要もありませんし、プラスチックや他の金物の代替品も豊富です。  しかし古来の方法で制作した物が持つ味わいが好きで制作しています。石突もこうやってみるとマルチョンボの部分が頭でお地蔵さんに見えてきまして、心の中では“鉄と呼んでいます。“袋鉈”とはハンドルが鉄の筒状になった一体型の鉈です。石突。これを袋鉈に応用できれば、おもしろそうです。