桜川酒造の渡部美聡(ワタナベミサト)&ムラカミユリです。
昨年Campfireにてご支援・ご協力いただきましたこと改めて御礼申し上げます。
皆様からの応援をいただき、無事に新体制で酒造りをすることができて新ブランドのリリース、そして2024年地元酒米農家の井上昌樹さんの雪女神を使用した「KAIRAGI(カイラギ)」が全国新酒鑑評会でも入賞できました!
経営難を乗り越え受賞できたことは、蔵内の世代や価値観を超えて良いチームワークへつながりました。
本当にありがとうございます。
私たちの1年半、そしてこれからの桜川酒造
前回のクラウドファンディングから早1年半。1年半前は桜川酒造を再起動させる為に奔走する毎日でした。初めてのインスタライブでは緊張しながらでしたが、コメントをいただけるようになり嬉しくなったのを今でも覚えています。
桜川酒造に入社する前は日本酒を飲みたいと思ったことがなかった私たちですが、蔵人の酒造りに対する姿勢や、想い、日本酒の香りに触れ、私たちの酒蔵の日本酒が大好きになり、誇りに思うようになりました。
伝統を残しつつ、新たなチャレンジを続ける桜川酒造。
今まではふたりでSNSの運用や酒蔵PRのためイベントに参加し、それぞれの立場で桜川酒造に関わってきましたが、ユリが小国町から旅立つことが決まりました。
これを機に私たちの活動は、このクラウドファンディングを最後に新たな蔵人へバトンタッチすることとなりました。
日本酒にほとんど興味がなかった私たちが心を動かされたこの桜川酒造で働く方たちの酒造りの姿勢を知っていただきたい思いは変わりません。心から誇りに思える酒蔵のお酒を皆様に最後までお届けしたいです。
いよいよ桜川酒造の第二章のはじまりです。皆様には引き続き応援していただけると幸いです。
受け継がれるバトン
2023年から酒造りに加わっている井上昌樹さんは山形県・小国町出身の米農家で、酒米研究会にも所属しています。
昌樹さんは酒造好適米の「雪女神」と「出羽の里」を生産しています。昌樹さんのお爺様とお父様も、酒米農家で桜川酒造の蔵人としても関わってくれており親子3代で今もなお、桜川酒造に深く関わり続けてくれています。
小国町生まれ、小国町育ちそして、日本酒をこよなく愛する醸造所所長であり昌樹さんへ私たちからバトンを渡します。
そしてこの度、昌樹さんは桜川酒造の杜氏を目指します!
酒米農家の挑戦!~3代にわたる井上家と桜川酒造の縁 杜氏を目指す~
バトンを受け継ぎ、杜氏になることを決めた昌樹さんにお話を伺いました。
ミサト:まずはじめに、桜川酒造への想いを教えて下さい。
マサキ:桜川酒造は祖父の代から数え、父そして私と3代お世話になっています。
恩返しとして自分に何ができるだろうと考えたとき、亡き父が今から40年ほど前に酒米を栽培していたことを知りました。時を同じくして当時社長であった鈴木(現会長)から「酒米を作ってみないか?」のお声がけを頂き、私が栽培した酒米を桜川酒造で原料米として使ってもらえるきっかけとなりました。
ミサト:杜氏になることを決めたマサキさんの意気込みを教えてください。
マサキ:「杜氏」とは酒造りの最高責任者という立場だけでなく、酒造技術や現場を取りまとめる統率力が必要とされます。私はまだまだ未熟ですし、何より経験が圧倒的に不足しています。
これから研鑽を重ね、蔵人の方から多くを学び続けることで、だいぶ先の話にはなるかと思いますが少しでも「杜氏」に近づければと思います。
ミサト:米作りや酒造りに対する想い、こだわりを教えてください。
マサキ:米作りに関しては自分の人生で1番長く続けていることですが、いまだに分からないことが多いです。自分の頭で考え判断し実行することを繰り返すことで、経験値を増やし出来ることの引き出しをいかに多く持つかが大切だと思います。
酒米を栽培している視点からの原料米の処理について、それまでどんな生育をしてきたかをデータとして活用して酒造りに活かすことにこだわっていきたいと思っています。
ミサト:マサキさんのお米がお酒になって完成した時どのような気持ちになりましたか?
マサキ:先人たちの知恵と、試行錯誤で培われた酒造りの技術で自分の栽培した酒米が「日本酒」になった感動は何度経験しても、言葉で表せないくらいの充足感があります。桜川酒造との関わりを通して、日本酒に対する思いがより一層強くなり、そして歴史の重みに対しての敬意が更に深まりました。
ミサト:最後に、杜氏としてスタートするマサキさんが思う桜川の展望を教えてください。
マサキ:沢山の方々の思いや、日々の積み重ねで今の桜川酒造は成り立っていると思います。その思いを常に念頭に置き、これまで続いてきた歴史そして伝統を守りつつ、皆さまに必要とされる蔵であり続けたいと思います。
桜川酒造のこれまで~大切にしてきた伝統的酒造り~
雪深い小国町で育ち、日本酒の大好きな地元の蔵人達が、手間暇を惜しまず寝食を忘れて創り出すお酒は造り手の心が伝わってくるお酒となり、柔らかさを感じていただけるのではないかと思います。
造りの一番のこだわりは麹造り。
麹菌を上手く繁殖させるために綿密な温度管理が重要で、麹室の担当者は2時間おきに足を運び、夜間手入れ等の過酷な作業を続けまるで我が子のように麹の様子を見守ります。洗米も仕込みの大半は手研ぎを行っています。
麹は蓋麹、搾りは酒袋の吊るしによる自然な搾りを心掛けるなど出来うる限り手作業の良さを活かすことに努めています。
機械化が進むこの時代にあえて昔ながらの道具を大切に使い、過酷な作業で仕込む酒は酒蔵の歴史に対する思い入れや、造りに向き合う熱い情熱、道具に対する愛情を注いでいます。
飲んでいただけるお客様に蔵人の思いが伝わるような日本酒に祈りを込めて。酵母と麹が産みだす自然な香りは、食事の邪魔をせず会話を弾ませてくれるよう、香味のバランスを大切にしていきたいと思っております。
桜川酒造のこれまで~農家さん達と紡いできた酒米・麹の研究の成果~
地元小国町の若手酒米農家が酒米研究会を立ち上げ、作付けしてくれたお米(雪女神・出羽の里・美山錦)を中心に厳選した酒米と飯豊山の伏流水の井戸水を使用しています。その水はやわらかく癖もなく、口に含むと甘みを感じる良質の軟水です。
蔵人が目指す日本酒「小国桜川」は、適度な含み香を持った、きめ細やかで上品な中にまろやかで豊かなふくらみのある味の日本酒です。私たちはお客様の心に語りかけるお酒を造り続けたいと思っております。
今年の酒造りが始まる頃に激励の意味を込めてカンパイしたい!
この秋から桜川酒造の第二章が始まります。
酒造りが始まる前の11月に激励と皆様への感謝の気持ちを込めて一緒に乾杯をしたいです。ユリとミサトの活動の締めくくりとして桜川酒造の隣にある酒蔵カフェ「カモスク」で、一緒に最後の特別な思い出を作りませんか?
”造り手”である蔵人は、夏は田んぼで冬は酒蔵。
一年を通じて米や田畑に向き合い続けているため、皆様とお会いすることは多くありません。
クラウドファンディングは、飲み手と造り手をつなぐ場でもあると思います。
クラウドファンディングを活用して応援購入くださった資金と応援者様の期待を次の造りに繋げて、バトンを渡す蔵人たちへの激励とさせていただきたいと思っています。
応援コメント
現在まで約30年桜川の味を造り、守り続けている渡部仁さんから応援コメントをいただきました。
昌樹くんが杜氏になると言ってくれて率直に嬉しく思います。少しでも早く私の知識や経験を惜しみなく伝えていきたいと思っています。
日本酒は、造り手の性格や想いが出るもので、過去の杜氏を超えていく気持ちで、井上昌樹の自分の味を出していってほしいと思います。自分の理想を目指して、桜川酒造をどんどん盛り上げていってください。
桜川酒造 渡部仁
隣接する酒蔵バル「カモスク」のリニューアルに携わっていただいた石田香織さんからも応援コメントをいただきました。
飯豊山の水が豊かであり続けているのは、その土地でお米づくりを直向きに続けている人や、森を活かしながら守り続けている人々の暮らしがあるからだと小国町に訪れたときに感じました。
人の営みが豊かな生態系とおいしい食を育む、本当のテロワールが小国には有りました。
小国町で1軒だけ残り、伝統を貫いている酒蔵の物語と、新杜氏 マサキさん率いる桜川酒造の今後もとても楽しみにしています。
オーガニックプランナー 石田 香織
また、今回アーティストコラボをしていただいている平野早依子さんからも応援コメントをいただきました。
はじめて桜川酒造の大吟醸を口にした際、その豊かな香りと優しい味わいに心がほぐれ、自然と幸せな気持ちになりました。
こんなに美味しい日本酒をいただけるのは、地元の方々に守られた小国町の風土が美しく豊かであること、そして蔵人さん達が日々研磨を重ねておられるからこそだと実感します。
伝統を引き継いできた桜川酒造と、井上昌樹さんの新しい挑戦を、心より応援しております。
また、今回のコラボレーション・ラベルは数量限定商品となります。ぜひ、お酒とともにアートも楽しんでいただけましたら誠に幸いです。
美術作家 平野早依子
リターン品紹介
さらに発展し続けていく桜川酒造。
井上昌樹が杜氏を目指す中で大切にしていきたい3つのことを返礼品にも!
1)第一章で生まれた新ブランド「KAIRAGI2023 櫂楽技」
小国産美山錦を香り酵母で、地元農家の酒米100%使用!
マサキさんの酒米研究会の仲間 横山洋平さんが丹精込めて育てた小国産美山錦を100%使用
新酒・純米大吟醸「KAIRAGI」(精米歩合50%)
KAIRAGI2023が大好評につき、再び更なる美味しい味を求めて造ります!
今回のクラウドファンディングでは特別に一般発売前に先行送付させていただきます!
30,000円(限定100)720ml×3本セット
出荷時期4月
※ラベルデザインは変更になる可能性があります。
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
2)「アーティストコラボシリーズ第4弾!」
今回のクラファン限定!桜川酒造×SAYOKO HIRANOさんとのコラボ
「雪女神×SAYOKO HIRANO」
酒造好適米・雪女神を使用した日本酒「純米大吟醸 ぶな乃森」と今回特別に国内外で活躍する気鋭のアーティスト平野早依子さんとのコラボが実現し、女性にも手に取りやすいデザインの新ラベルを開発しました。
33,000円(限定100)720ml×3本セット
出荷時期12月
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
平野 早依子(SAYOKO HIRANO)さん プロフィール
美術作家。日本の伝統芸術である木版画に使われる版木に着目し、鮮烈な色使いと彫刻刀の彫りを組み合わせた独自の木彫作品を展開する。「命のエネルギー」を一貫したコンセプトとし、北南米、欧州、アジア各国で展覧会出品、ライブペインティング出演の経歴を重ねる。また百貨店でのワークショップ、教育機関での講演、老舗企業とのコラボ商品発売など活動は多岐に渡る。
桜川酒造では、今までアーティストとのコラボを3回実施しました。これからお酒以外の魅力も発信し、新しいジャケットを造っていきます。
1. 第一弾:純米酒「桜の音」
初めてのコラボレーションでは、小国町にもゆかりのある画家・絵本作家のそうだゆうこさんの桜の絵をラベルにしました。
桜川酒造ということで、桜にフィーチャーし、ボトルもワインボトルのような女性も手に取りやすい親しまれるデザインにしました。
2. 第二弾:純米大吟醸「ぶな乃森」
二回目のコラボレーションは、「白い森おぐに」の由縁であるぶなの森をフィーチャーし、第一弾に引き続き、そうだゆうこさん描き下ろしの絵画をラベルにしました。そうださんご自身が小国町の自然に触れ、展覧会のライブペイントで描かれた作品です。
3. 第三弾:酒蔵が造った 料理酒
三回目のコラボレーションは、北陸を始め国内外で活動する書家アーティスト・篆刻家の八幡香泉さん
小国町の旧電興診療所前の桜並木のイメージ(桜)と赤芝峡を彩る楓と荒川の風景(川)をデザインし、八幡香泉さんが書き下ろした「料理酒」の字を配しています。
これらのコラボレーションは、それぞれに桜川酒造や小国町を表現しています。今後もアーティストの方々とのコラボを実現し、魅力ある商品を造ります。
3)井上昌樹の新米「山形はえぬき」10kg&「YOKAMOSの白い珈琲」5P
アルコールが苦手な方にもおすすめ!
できたてほやほやの井上昌樹が丹精込めて育てた新米「山形はえぬき」と「YOKAMOSの白い珈琲」をセットでお届けします。
白い珈琲は、香ばしいナッツのような味わいをお楽しみいただけます。
10,000円(限定30)
出荷時期11月
4)最初で最後のお楽しみ会(現地に来られる方のみ)
&ユリとミサトのオリジナルラベル純米大吟醸 山田錦セット(300ml×2本セット)
12,000円(限定20)300ml×2本 1セット
※ユリとミサト最初で最後のお楽しみ会のチケットあり
イベント開催予定日:11月15日(金) (飲食持ち込み自由)
会場:カモスク(桜川酒造横)
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
5)ユリとミサトのオリジナルラベル純米大吟醸 山田錦セット(300ml×2本セット)
12,000円(限定80)300ml×2本 1セット
※ユリとミサト最初で最後のお楽しみ会のチケットなし
今回のクラファン限定!ユリ・ミサトのオリジナルラベル!
小国桜川の純米大吟醸は、華やかで複雑な吟醸香。 上質な酸味と控えめな甘味とのバランスの良い味わいです。
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
資金の使い道とスケジュール
目標金額:1,500,000円
【資金の使い道の内訳】
・製造原価:120万円
・配送費・梱包資材費等:20万円
・イベント運営費:10万円
【今後のスケジュール】
クラファン開始 9月中旬
クラファン終了 10月末
イベント実施 11月15日(金) 夜 予定
蔵見学終了 11月末
酒造り準備開始 12月上旬
瓶詰め&発送 4月から順次
最後に
小国町を旅立つユリからいつも応援していただいている皆様へ
私が小国町に移住してもうすぐ3年になります。
この3年、小国町の方々とカモスクを通して交流をしたり、桜川酒造を通じて様々なことを経験させていただきました。
移住初日に今まで見たことのない豪雪に驚いたことを懐かしく思います。
今まで九州で生まれ育ち、雪国での暮らしに不慣れな私にいろんなことを教えてくださったり、移住することを決めたときも「おかえり」と言ってくれる温かい人たちとの出会いはかけがえのないものになりました。
この雪国で育った桜川の日本酒をまだ知らない方にもぜひ知っていただき、触れて飲んで味わってファンになってもらえるとうれしいです。
実際に小国町に住んで、町民の方と出会いを通して第二の故郷のような温かい環境にとても感謝しています。
318年の歴史の桜川酒造が醸す物語、引き続き皆様のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします!!
【販売管理者】
●販売場の名称及び所在地
桜川酒造株式会社
〒999-1363
山形県西置賜郡小国町大字小国小坂町字東三213
●酒類販売管理者の氏名
塩川秀夫
●酒類販売管理研修受講年月日
2023年6月6日
●次回研修の受講期限
2026年6月5日
●研修実施団体名
山形小売酒販組合
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。
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