これは、2024年2月に開催した『わたしのお産・写真展』の様子ですが、その際、ご感想を記入していただくコーナーには、たくさんの思いが寄せられました。 その中で、今でも記憶に残る言葉があります。 「人や動物は成長するとき痛みを伴うのだと思います。」 と、そのような感じだったと記憶しています。このご感想を読ませて頂いたとき、我が子や過去の自分を思い返しました。 赤ちゃんが歩き始めるとき、何度も何度も転び痛い思いをしながらも諦めずに立ち上がり、そしていつの日かスタスタと自分の足で歩くことができるようになること。 それは、身体的な痛みだけではなく、辛い経験で心が痛んだとき、その渦中は本当に苦しい。苦しすぎる。でも、誰かに寄り添ってもらったり時が経ったりすると、あの時の経験のおかげで成長して少し強くなった今の自分がいると思えること。 妊娠中から産後まで、お産には「痛み」が伴います。果たして「痛み」はマイナスで、取り除くことが望ましいのでしょうか。痛い思いをして産むのが素晴らしい、そういうことではなく、その「痛み」を和らげる「何か」を妊娠中に知ることは不安や恐怖を和らげることに繋がるのかなとも感じます。きっとお産だけではなく、人生も同じ。様々な「痛み」を伴う苦しいことだってあるじゃないですか。私達が創るメッセージブックが、その「何か」に気付くきっかけになると、とても嬉しいです。







