アロマの角度から見た鳶色火煉り柚子胡椒本日は、少し違う角度から鳶色火煉り柚子胡椒の魅力をご紹介させて頂きますしばらく前、香り(アロマ)と味覚の関わりについて、面白い話を教えて頂きましたこの話にも刺激を受け、さらに味の奥深さの研究に励みました私たちが味を感じる時、嗅覚の影響力は約75-95%と言われ、鼻をつまむと食べても味を感じにくくなる事はよく知られています逆を言うと、香り(アロマ)の性質で味の設計もできるという、とても面白い話ですアロマ的な角度では、ゆずと唐辛子はとても似たノートで(※ノートとは、空間に香りが広がる速度の事)ノートが似た物同士はペアリングがとても良いとのこと。ペアリングが良いということは、1+1が2ではなく、3にも4にも広がるという、食の楽しさをかき立ててくれる、なんともワクワクするお話です香りは追求し甲斐のある、変数であり昔の人々は、経験と己の舌とセンスで、このペアリングを導き出していたのだなと古き良き日の食文化の始まりに、思いをはせてしまうほどでした。口に入れた時の味わいも空間に香りが広がる速度と同じくやってきますトップノートで柑橘系であるゆずの味ミドルノートでスパイス系である唐辛子それぞれのオーケストララストノートで醤油のまろみと唐辛子の旨みがスカッと爽やかに壱岐島特産のゆべし製法で、加熱して作られている為、加熱により唐辛子から、カラメルのような焦げ甘い香りのフルフラールと言われる甘い香りが生成され独特の香ばしさも感じられるとても後味も良い奥深い構成に仕上がりましたアロマと食は実に奥が深いです食べられる際には是非、味の広がりを感じてみてくださいね!
コラム の付いた活動報告
【唐辛子と日本人の食文化についてのお話し】このゆべし風味の鳶色火煉り柚子胡椒の唐辛子のストーリーのついて、壱岐産柚子の素晴らしさはさることながら、唐辛子の辛味のリズムにポイントは本文中でお伝えしましたが、柚子胡椒が完成に近づく終盤戦、唐辛子にお詳しい他県の有名なおじいさまを訪ねて、思い立ったら吉日!公園近くのカフェでお会いすることになった時の話お話しの中でより深く唐辛子の魅力ついて気がつけたきっかけとなる会話ありました。唐辛子と我々日本人との関わりについてのお話。世界と比べると、我々日本人の唐辛子と食の関わり合いはあまり深くはなく、一味や七味のように、自己責任で「辛味」を加えるというのが主な付き合い方です。唐辛子の特性を活かした日本料理というのはあまり聞こえてきません。対照的に世界では、料理自体に唐辛子を入れたり、香りを移したものを使用し、多種多様な唐辛子それぞれの特色を理解し、使い分けやブレンドもされています。目的は辛味だけでなく、その奥にある「香りと旨み」です。〝唐辛子には「香りと旨み」が詰まっている“これこそが日本人があまり気が付けていない、唐辛子の魅力。「その魅力に感覚的に気がつけているというのはとても興味深いです」というお言葉をその方から頂き。日本人があまり知らない辛味の奥の旨みの文化を広めてみたいとあの時心の奥に火が灯りましたそこで解像度がグッと上がり、今回8年をかけてこれが最終系だ!というものにたどりつけたのです新しい味わいをより遠くへ届ける機会を、応援して頂けますと嬉しいです