2024/09/17 16:46
静岡のもったいない精神が生んだ『すっぱみかん』
例えば、果樹を栽培管理していく作業の一つに摘果という大切な仕事があります。
摘果は、まだ実が幼いうちにその数を整理して、品質のよい果実を育てるために行います。果実の総数を減らせば、個々の実に効果的に養分が届き、美味しい果実が育ちます。また、果樹も翌年の花芽作りに養分を回すことができ、木にとっても負担が少なくなることで毎年安定した収穫を望むことができます。
しかし、摘果作業で摘み取られたまだ青くて小さくてすっぱい実は、生産農家が摘果ジュースを作って飲用にする以外、残念なことに、ほとんどが廃棄されてきました。
静岡では今この身近にある捨ててしまう摘果みかんのもったいなさを、なんとかしたいと考え『すっぱみかん』と命名して活用方法を試行錯誤しながら研究開発しています。これもSDGsやフードロスへの取り組みと言えるでしょう。
酸味が強く爽やかな風味のすっぱみかんは、手軽にジュースや果実酒、色々なレシピになります。レモン・すだち・ライムの代わりに使えば柑橘の香り爽やかな飲み物や料理のアクセントにもなります。そのまま食べる人もいますが・・・。
当園では夏場にすっぱみかんをレシピを添えて販売しております。