PRTIMES 記事→クラシック音楽の殿堂 ザ・シンフォニーホールで一人の美術家が挑んだ新たな芸術。誰もが一つの生命体であるという「生きる鼓動」を絵筆で奏でた「Recital "Sky"」が観衆を魅了した。
絵画 Recital "Sky" at The Symphony Hall 2024今回の舞台で山口が準備したキャンバスは全長9メートルという巨大なもの。一枚ものでは運搬できないので四分割のパネルになっています。その一枚が幅225cm×高さ173cm。それでもなかなかのサイズですが、そこへ貼る和紙を山口は特注で越前の工房へ発注し、原料を黒く染めるところからその制作がはじまりました。一枚を漉くのにも四人がかりです。そしてその和紙をパネルに貼る作業にも大きなスペースが必要で、今回は亀岡市にある武家屋敷を使わせていただきました。そして中央には一筋の光。これは「時」を表しています。そんなこんなで、公演当日には舞台上で約70分ほどの限られた時間の中、山口は9メートルの絵画「Recital "Sky" at The Symphony Hall 2024」を奏で、描きました!
ザ・シンフォニーホールでのRecital "Sky"初公演を終えました。こちらのクラウドファンディングをはじめ、様々にお力添え頂きました皆様、ご来場頂きました皆様に感謝申し上げます。"Sky"では、舞台へ上がるまで何を描くのかどんな音を奏でるのかを決めておらず、一瞬一瞬が天や地への道標を内包していますが、不思議と緊張することはなくどこか懐かしい場所へ帰るようにザ・シンフォニーホールの響きの中へ身を置くことが出来ました。公演中は客席に背を向けていますので背中で気配を感じるのみですが、終演後にお辞儀をした際にいただいた拍手がどっしりと重くしばらく頭を上げることが出来ませんでした。「不思議な空間」「75分が一瞬に感じた」「言葉では表現できない心地良さ」ほとんどの来場者がそういった感想を伝えてくれました。宇宙に響いた最初の鼓動。その波の中を今も生きているような気がします。この夜のRecital "Sky"初公演は音と映像、写真によって記録され、来春頃この舞台で誕生した幅9mの絵画と共に、作品集や映像作品として皆様へお披露目したいと考えております。またそれらの実現へ向けた資金をこちらのクラウドファンディングにて11月17日まで募っております。本日新たなリターン(大徳寺真珠庵での坐禅会や初公演のポスター)もご用意しました。ご一考いただけますと幸いです。引き続き宜しくお願いいたします!山口和也撮影:井上嘉和