
シュタイナー学校には、聞き慣れない「オイリュトミー」という名前の授業があります。言葉や音楽の「美しい響きとリズム」を動くオイリュトミーは、「見える言葉、見える歌」とも呼ばれ、耳で聞こえる音を、眼に見えるように全身で動きます。
那須・奏身舎の渋谷智栄子先生が、オイリュトミー講師として、おひさまの丘で授業をしてくださっています。そして今回、授業で行われているオイリュトミーを、親や先生たちにお披露目する発表会が、23日に行われました。
2・3年生の子どもたちは、棒を使った「滝」の動きを列や輪になって楽しそうに動きました。見えない自分の背後に棒を落とすのですが、ちゃんと後ろの人が受け取ってくれるのです。こういった動きを通して、他者への信頼感を育てていくのですね。
4・5年生になると、自分で背後に落とした棒を、即座に手を返して自分で受け取ります。どの子の動きも軽やかでしかも堂々とした自信に溢れていました。

7・9年生(中学生)は、ヘンデル「調子のよい鍛冶屋」テーマと変奏曲、ムソルグスキー「展覧会の絵」より'キエフの大門'という曲に合わせて動き、シアトル大酋長からの「アメリカ大統領への手紙」の一部を朗唱しながら動きました。シュタープ(棒)が素早く宙を舞う様子に見ている方は息を飲み、複雑な図形を動きながら表し、そして堂々と朗唱する姿に、美しくまた逞しく成長したことを感じました。
この日を目指して、9年生は自分たちでオイリュトミードレスを縫って染めました。7年生も自分の好きな色に染めたドレスをまとって、素敵な姿を見せてくれました。






