
子どもたちの「遊具がほしい」という投書から始まった「夢見るツリーハウスプロジェクト」
そもそも、学校の賛同がないとPJ自体生まれなかったわけで…
今回は、池子小校長の内田先生にお話を伺いました。
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‐最初に、ツリーハウスのアイデアを聞いた時、どう思われましたか?
校門近くの、池小キッズサポーター※さんが手入れをしてくださっているガーデンにツリーハウスをつくる、という計画を聞いた時、もしそれが実現したら、ツリーハウスを中心に地域と学校の関わり合いが育まれる場所になるのではと感じました。
子どもたちにとっては遊び場、地域の方々にとっては休憩したり井戸端会議ができるような憩いの場になる。それは学校にも地域にも双方にメリットがある。兼ねてから目指している「地域に開かれた学校」としてあるべき姿に近づく。それならば、まずはやってみようと考えました。

‐「地域に開かれた学校」がなぜ重要だと思うのですか?
いま、学校にはたくさんの複雑な課題があります。
例えば子どもたちで言えば不登校やいじめ、教員で言えば長時間労働を防ぎより良い教育を行うための働き方改革などです。でも、こうした課題を全て、学校だけで解決しようとするのは限界があります。
一方地域に目を向けると、住民の高齢化やお隣同士も顔がわからないようなコミュニティの希薄化といった課題があります。
地域も学校も、両方を元気にしたいと思った中で、地域の方が子どもたちの支援をしたり、一方で子どもたちが地域のイベントに参加したりとお互いにつながり合うことで、両方が元気になるのではと思っておりました。
‐地域と学校の双方に目を向けられているのだと思いますが、そのような考え方はどのように生まれたのでしょうか。
私自身、この4月から池子小に校長として赴任しましたが、それまでは県や市の教育委員会に属し、社会教育分野の仕事に長く携わってきました。社会教育とは、学校や家庭以外の社会全体で行われる教育活動を指します。
例えば、人権教育や公民館・図書館などでの講座や読み聞かせ、地域の活性化など幅広い範囲が対象です。社会教育に従事する中で、学校と地域が関わり合うたくさんの取り組みも知りましたし、何より面白い。もしまた学校に戻る機会があれば、学校教育と社会教育をうまく掛け合わせて、地域と一緒に取り組む学校運営がしたいと思っておりました。
ちなみに、「地域に開かれた学校」という考え方は、国の施策で言われていることなので私だけのアイデアではないんですけどね。
‐このPJを通じて、子どもたちにどんなことを学んでほしいですか?
主体的に進めている運営委員の子どもたちは、自分たちの声が具現化する経験や、誰かと一緒ならできることがたくさんあるという気づきが財産になると思うので、それを糧にもっと色んなことに挑戦してほしいですね。
そのほかの子どもたちには、運営委員がツリーハウスに込めた想いをきちんと受け止めて、大切にしてほしいです。また、運営委員の姿を通して、次は自分たちも!と挑戦する気持ちを育んでほしいと思います。

‐ツリーハウスPJを通じて、どんな池小になってほしいですか?
池子小に赴任して半年ですが、地域の方々も保護者の方々も子どもたちを大切に思ってくださっている、応援してくれていると感じます。だからこそ、自分も校長としてやってみようよ、と声をあげられる。
ツリーハウスをきっかけに、もっと子どもたちがやりたいこと、挑戦したいことを自ら発案して面白いアイデアがでてくるといいと思います。それは先生も同様で、先生達も子どもたちと一緒になって、前例に捕らわれず、お互いにやりたいことを出していってほしいですね。
※池小キッズサポーター:子どもたちを真ん中に、やりたいひとが学校をよりよくする取り組みを主体的に行う有志メンバーによる団体。略して池サポ。




