イベントではTSMが能登半島で披露する運動能力向上メニューを大きく分けて5つを厳選して行いました。
上記は③の場所スタンドから見て左奥にて行った項目③「レクリエーション」です。
TSMでは約70種類の運動能力向上メニューがありますが、18年間の経験と研究の結果では、ただ何となく行う運動と楽しいと感じて行う運動とは習得度が全く異なることが経験上わかっていますので以下に解説します。能登半島の子どもたちは、参考にして今後の運動経験に生かしていってほしいです。
【楽しさと運動の相互関係】
モチベーションの向上: 楽しいと感じる運動は、子どもたちの内から湧き上がるモチベーションを引き出します。やりたいと思う気持ちがあることで、自発的に運動に取り組むようになります。これにより、運動の頻度や継続性が高まり、結果として運動能力が向上します。
ポジティブなフィードバックループ: 楽しさと笑顔は、脳内でエンドルフィンなどの幸せホルモンを分泌させます。これがストレスを軽減し、気分を良くすることで、さらに運動に対する意欲が増し、運動が楽しく感じられます。このポジティブなフィードバックループが、長期的な運動習慣の形成につながります。
学習の効果向上: 楽しんで行う運動は、脳の学習能力を高めます。楽しい体験は脳に強く刻まれ、技術の習得や新しい動きの練習がスムーズに進みます。これにより、運動能力の向上が効率的に達成されます。
【笑顔の力】
社会的つながりの強化: 笑顔は、周りの人々との良好な関係を築くための重要な要素です。運動中に笑顔が多いと、他の子どもたちや指導者との絆が深まり、チームワークや協力の精神が育まれます。
ストレスの緩和: 笑顔は、心と体のストレスを緩和する効果があります。運動中に笑顔でいると、よりリラックスした状態で運動を楽しむことができ、パフォーマンスも向上します。
【やらされる感覚の限界】
一方で、やらされる感覚で行う運動には限界があります。外部からの強制による運動では、以下のような問題が生じることがあります:
モチベーションの低下: 強制的に行われる運動は、子どもたちのモチベーションを低下させることがあります。やらされている感覚が強いと、運動が楽しくなくなり、継続的に取り組む意欲が減少します。
自己肯定感の低下: 達成感や満足感が得られない場合、自己肯定感が低下することがあります。自分の意志で取り組んだ運動の方が、成功体験や成長感が得られやすく、自己肯定感の向上に繋がります。
【指導者の役割】
しかし、自分勝手にやりたいことだけをするのでは、運動能力を理論的かつ効率的に高めることは難しくなります。コーチたちは、長年の経験と学びを通じて、効果的な運動方法やトレーニングメニューを開発しています。これらの知識を参考にすることで、子どもたちは運動能力を最大限に高めることができます。
先人たちの知恵や経験を無視してしまうと、同じ過ちを繰り返す可能性があります。過去の失敗から学び、効果的な方法を取り入れることが、運動能力の向上において重要です。指導者のサポートを受けながら、楽しい運動を続けることで、子どもたちは限りない成長を遂げることができるでしょう。
結論
楽しい気分と笑顔で行う運動は、子どもたちの運動能力を限りなく高める鍵です。自発的に取り組む運動は、モチベーションを高め、学習効果を向上させるだけでなく、社会的なつながりやストレスの緩和にも寄与します。ただし、コーチたちの指導に従い、理論的かつ効率的に運動することも重要です。これにより、子どもたちは無駄のない成長を遂げることができます。
この視点をもって、能登半島地震復興支援プロジェクトのイベントでも、楽しさを追求しながら子どもたちの成長を支えていきたいと思います。
★イベントで行った運動メニューの紹介していきます。お楽しみに!
感謝の言葉
スポーツを通じて愛知県と石川県の子どもたちや大人が良い交流ができたことに感謝します。このイベントを通じて、子どもたちが笑顔と元気を取り戻し、指導者たちも共に成長することができました。心から感謝申し上げます。