写真は、イベント当日の中央側にて行った「マット・コーン」の様子です。
運動メニューの解説:「マット・コーン」
「マット・コーン」の運動メニューは、器械運動的な動きを取り入れ、その後にダッシュや多種のステップ運動を行うプログラムです。まず、器械運動的な動きが子どものうちに高まる運動能力として重要な理由について解説します。
器械運動的な動きの重要性
基礎体力の向上: 器械運動的な動きは、子どもたちの基礎体力を向上させるのに非常に効果的です。体全体を使った動きや複雑な動作を含むため、全身の筋力や持久力がバランスよく鍛えられます。
協調性とバランス感覚の発達: 器械運動は、体の協調性とバランス感覚を養うのに最適です。特に、マットやコーンを使った運動は、動きの中で体勢を保つために高いバランス能力が要求されます。これにより、日常生活や他のスポーツでの動きがスムーズになります。
柔軟性の向上: 器械運動では、体のあらゆる部位を動かすことが求められます。これにより、関節や筋肉の柔軟性が向上し、ケガの予防や動作の幅が広がります。
認知機能の向上: 器械運動は、子どもたちの脳の発達にも寄与します。複雑な動きを覚え、実行する過程で、記憶力や集中力が鍛えられ、認知機能が向上します。運動を通じて脳と体の連携が強化されるため、学習効果も高まります。
精神的な強化: 器械運動は、子どもたちの自信や自己肯定感を高めるのにも役立ちます。難しい動きを成功させることで達成感を得られ、自分自身の成長を実感することができます。
逆立ちの重要性と効果
特に逆立ちは、体の軸作りや運動能力向上に欠かせない動きです。その効果について詳しく解説します。
体幹の強化: 逆立ちは、体幹を鍛えるのに非常に効果的です。逆立ちの姿勢を保つためには、腹筋や背筋、腰回りの筋肉がバランスよく働く必要があります。これにより、体幹が強化され、他の運動や日常生活での動きが安定します。
バランス感覚の向上: 逆立ちをすることで、体のバランスを保つ能力が大きく向上します。不安定な姿勢で体重を支えることで、細かな筋肉が鍛えられ、全身のバランス感覚が磨かれます。
肩と腕の強化: 逆立ちは、肩や腕の筋力を鍛えるのにも効果的です。特に、肩甲骨周りの筋肉が強化されるため、上半身の安定性が向上します。
血行促進: 逆立ちをすることで、普段とは逆方向に血液が流れるため、血行が促進されます。これにより、全身の血液循環が良くなり、疲労回復やリフレッシュ効果が得られます。
集中力と精神力の向上: 逆立ちは、集中力と精神力を養うのに適しています。逆立ちの姿勢を保つためには、高い集中力と自己制御が必要です。この過程で、子どもたちの精神力が鍛えられます。
「イメージ実現力」と「巧緻性」の向上
「マット・コーン」の運動メニューは、子どもたちの「イメージ実現力」と「巧緻性」を向上させるのにも役立ちます。
イメージ実現力の向上: 「イメージ実現力」とは、中学生や高校生のスポーツ選手が、学校の先生やコーチ・指導者に「ある動き」を解説され、「やってみてください」とお題が出されたときに発揮されます。運動能力が高い選手は、過去の運動経験から頭の中で運動の要素を組み立て、イメージして「ある動き」を実現できる能力です。TSMの70種類の運動能力向上メニューは、この「イメージ実現力」を養うためにあります。能登半島の子どもたちや指導者様にも、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
巧緻性の向上: 巧緻性とは、細かい動作や動きの正確さを意味します。「マット・コーン」の運動メニューでは、複雑な器械運動やコーンを使ったダッシュなど、細かい動作を要求する運動が含まれています。これにより、子どもたちは運動の正確さや細かい動きのスキルを向上させることができます。
「マット・コーン」の運動メニュー
マット運動: 子どもたちはまず、マットの上で様々な器械運動(例:前転、後転、側転、倒立など)を行います。これにより、体のバランスや柔軟性、協調性が養われます。
コーンを使ったダッシュ: マット運動が終わったら、コーンを使ったダッシュに移行します。コーンの間をジグザグに走ったり、急停止・急スタートを繰り返したりすることで、瞬発力や敏捷性が鍛えられます。
このプログラムは、器械運動的な動きを基本に取り入れ、その後のダッシュでスピードや反応力を高めることを目的としています。子どもたちは楽しく運動をしながら、多方面の運動能力をバランスよく向上させることができます。
「マット・コーン」の運動メニューを通じて、子どもたちが楽しみながら運動能力を高めることができるよう設計されています。能登半島の子どもたちや指導者様は、参考にしていただければ幸いです。
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