2023年、秋田県では多くのクマが里や市街地におりてきました。秋田県は捕獲上限を大幅に引き上げ、推定生息数4400頭の半分以上となる2314頭ものクマを捕殺しました。そんな秋田県で、何とかクマを守りたいと立ち上がった井阪支部長が、10月27、28日に講演会「野生動物との共存~相次ぐクマの出没を根本的に防ぐには」を開催!井阪支部長が秋田県におけるクマ生息の重要性について語りました。そして世界最古の国立公園であり、クマやオオカミをはじめとした多様な動物たちの生態系が保たれているアメリカのイエローストーン国立公園で現地コーディネーターを務めるスティーブ・ブラウン氏の講演です。熱気あふれる会になり、県内のクマに対する雰囲気を変えていくヒントや提案もたくさんあり、新しい流れも出てきそうです。
5月に下見した集落に出向き、6月は実際の作業に入りました。湿度も気温も高い時期でしたので、早朝から作業をし30℃を超えるお昼には作業を終了します。事務所からの移動だけで3時間かかるので、出発は4:30!!作業現場到着。クマが集落の中にまで入ってこないよう、ち密に計画した伐採本数は41本。複数回に分けて作業します。その中で、広い土地にある複数の柿の木はスピード感を持って、人家近くにある柿の木は家屋に当たって破損しないよう慎重に。場所によって対応を変えて伐採していきます。集落の方たちも一緒に、みんなで協力して対策をしました。伐採した後はクマのひそみ場がなく見晴らしがよい状態に。これで出合い頭の人身事故は大幅に防げます。集落の方々は「本当に助かる。ありがとう」と仰ってくださいました。
開始わずか1週間で300万円ものご支援をいただくことができました!ご支援いただいた方、拡散していただいた方、皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます!今回の目標である1000万円達成まで、大きな第一歩を踏み出せました。これからは今まで熊森のことを知らなかった方へ、このプロジェクトをどれだけ届けることができるかが大切になります。どうか皆様のお力をお貸しください!プロジェクトのURLはこちらfacebookでの拡散(シェア)はこちら引き続きご支援よろしくお願いします!!
クマの防除は、クマが出てくる前に対策することがとても大切です。2024年のクマ防除対策は5月からスタートしました。 クマが何をめがけて集落にくるのか、どういう場所で事故が起こる可能性があるのか、事前に調査を行います。そして集落内で伐採が必要な木を見極め、伐採する順番を決めていき、また伐採しない木は、クマが登らないように必要な対処をします。実際にクマや野生動物が登った爪痕が。。。豊岡市の職員の方、集落の地区長さん、所有者さん、くまもり本部のフィールドチームで現場を回りながら1本ずつ確認・共有をしていきます。調査の結果、この集落の伐採は41本!6月からフィールドチームとくまもりボランティアの皆さんで、実際の作業に入っていきます。
10月20日(日)「自然保護団体と猟友会が考えるクマ問題」と題して緊急シンポジウムを開催しました!100名会場は立ち見がでるほど盛況で、クマ問題に対する関心の高さがうかがえました。今まさに現場で クマ問題に取り組む方々に登壇していただき、それぞれの立場から、クマとの共存のために必要なことを語り合いました。貴重なお話ばかりで、参加者からのアンケートでは、「ぜひ行政担当者に聞いてほしい!」「現地、最前線のことは今まで知らなかったので驚きが多かった。適切な内容・事実が広まることこそが共存の第一歩であると感じました」といった感想をいただきました!このシンポジウムは動画で配信予定です!たくさんの方に見ていただきたいです。