プロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます。
「能登の古民家 TOGISO」のオーナー 佐藤 正樹と申します。
私は石川県志賀町赤崎集落で古民家宿を運営しています。令和6年能登半島地震により震度7で被災をしましたが、皆さまの応援を受けて営業を再開し、現在は輪島や門前など奥能登の復興支援に協力くださる方々の宿泊場所だけではなく、能登旅行や釣り、レジャーの拠点としても活用されています。
また、TOGISOの近くにある空き家を活用してボランテイアの方々の滞在場所も提供しています。
能登半島地震により半壊・全壊した家は、多くの場合は解体となります。
解体前にできるだけ片付けをする必要があるため、家や蔵で保管されていた大量の輪島塗の漆器が廃棄されています。
今では大変貴重な国産漆が使われた器は100年ほど前に職人が仕上げた逸品が多いのですが、それが大量に廃棄されています。
大事に保管していた地域資源、先祖から引き継がれた器を自らの手で廃棄することの悔しさは計り知れません。あまりにも、もったいない。
輪島塗の伝統を守りつつ新しい価値を創造することを目指して、6月末から8月末にかけてクラウドファンディングを行ったところ、多くの方々から共感と支援をいただき商品化することができました。
既に商品が手元に届いた方からはSNSでも非常に嬉しい反応があり、伝統工芸品のアップサイクルに手応えを感じています。
現在も継続して商品に対してお問合せがあるのですが、オンラインで販売できる体制を整えられていないため、まずはこのプロジェクトで受注できる体制を整えつつ、オンラインショップ開設の準備を進めたいと考えています。
前回のクラウドファンディングで頂いた支援を元にベースとなる灯具は完成しています。椀の曲線美を生かした美しいフォルムとなっています。
【灯具のデザイン・設計】
愛知県みよし市の金属加工会社、進興金属工業株式会社様に灯具製作をお願いしています。生産技術課の松浦潤さんに輪島塗の漆器に合うよう、真鍮の削り出しで専用品をデザイン・設計していただきました。
【輪島塗り漆器の穴あけ加工】
輪島塗は表面がガラスのようにコーティングされます。塗装が割れないような穴あけ加工は特殊な技術が必要となり"ろくろ"を使った手作業で行われることになりました。
依頼しているのは 木漆工をき 代表の木地師、田中俊也さんです。能登半島(志賀町笹波)に移住し椀木地師の職人として暮らしていました。能登半島地震で自宅も工房も被災しましたが諦めず、再起に向けて一緒に活動している大事な仲間です。
能登の伝統工芸と最新の金属加工技術を融合させることで、新たな可能性が見えてきました。
第一弾は輪島塗の大平椀をベースとして照明をデザインしました。
第二弾はオーソドックな汁椀をベースに商品開発を行います。
15,000円 = 【1個】輪島塗汁椀ランプシェードセット + ありがとうメッセージ
45,000円 = 【3個】輪島塗汁椀ランプシェードセット + ありがとうメッセージ
100,000円 = TOGISO 1日貸切(最大11名、日程は応相談)+ 【1個】輪島塗汁椀ランプシェードセット+ ありがとうメッセージ
400,000円 = TOGISO 1週間貸切(6泊7日、最大11名、日程は応相談)+ 【1個】輪島塗汁椀ランプシェードセット + ありがとうメッセージ
3,000円 = ありがとうメッセージ
※1 およそ100年前の漆器のため機能には影響のない汚れや傷があるかもしれません。小さなひび割れなどは金継ぎを行う可能性があります。ご了承ください。
※2 リターンはお椀タイプをベースに考えていますが、予告なく変更の可能性があります。ご了承ください。
※3 灯具は国産品でPSEマークを取得済みです。
※4 輪島塗は熱や紫外線に弱いです。極端に太陽光が当たる場所への設置はご遠慮ください。紫外線の影響で変色・ひび割れする場合がありますが品質には影響ありません。経年変化をお楽しみください。
※5 輪島塗ランプシェードセットは、E17電球・ソケット・1mのコード付きです。
2024年10月1日 商品の制作開始
2024年12月1日 順次、リターン発送
2024年12月5日 オンラインショップ OPEN
2025年12月8日 クラウドファンディング終了
資金の使い道
原価:70万
人件費:15万
オンラインショップ構築:30万
手数料:8万
送料:10万
ボランティアハウス運営費:20万
合計:153万
集めた支援金はオンラインショップ構築・商品開発のための原価・人件費の他、復興のためのボランティアハウスの運営費として活用させて頂きます。
志賀町の赤崎集落には1930年代に建てられた古民家が連なる美しい街並みが残されています。昭和初期に遠洋漁業で財を成した地域でしたが、火事で集落が消失してしまった過去があります。
消失した家々は一斉に建て替えが行われたため統一感を持ち、日本でも有数の美しさを誇る街並みとなっています。赤崎住民の日々の営みと努力の積み重ねで、80年以上経った今も変わらず当時の景観が維持されています。これほどまでに美しくリズミカルな街並みを国内で見たことはありません。
当時の家が当時のままに残る貴重な事例と考えています。
文化財として登録されている訳ではありませんが、景観条例に合わせた新建材で建てられた家は皆無です。宿場町のように観光目的で修復された家もありません。暮らしに根付いた家と文化が赤崎にはあります。
時は流れ、漁師だった方は船を降りました。船小屋は駐車場に転用されているため通りに停まっている車が少ないことも気に入っています。散歩をするだけでタイムスリップしたような気分になります。
しかし多くの地域と同様、高齢化と空き家の増加が深刻になってきています。私たちはTOGISOを起点として、この集落を次の世代に残していくことを目指しています。
プロジェクトに興味をお持ちくださってありがとうございます。
2017年にTOGISOになる物件に出会ってから今まで、赤崎集落の保全活動を行ってきました。文化財にも指定されず観光地でもないからこそ、素朴な能登の暮らしが昔のまま残っている稀有な場所だと考えました。「誰かがやらないと、この美しい景観が消滅してしまう」そう考えて活動してきました。
個人の活動のため亀のようなスピードではありますが、それでも確実に一歩ずつ未来へと駒を進め、東京で働いたお金を能登の集落維持のためにブッ込む生活を続けてきました。
毎日を楽しそうに暮らす赤崎集落のみなさまに、どれだけ力をいただいたことでしょう。勝てない自然に挑み、負けていない能登のみなさまに、どれだけ励まされたことでしょう。
今回のクラウドファンディングは能登の方々に諦めない姿を見ていただく機会とも考えています。震度7で被災しましたが志賀町赤崎では地盤が良かったため建物は倒壊せず、街並みも残っています。まだまだやれる、なんとかできる。修繕の次のステップとして自力での集落再生を目的に、いち早く復興に向けた狼煙をあげようという狙いもあります。
能登の冬は厳しい環境です。雪・風・寒さ。厳しい自然に負けない暮らしを続けてきた能登の方々だからこそ、春を待つ喜びも知っていると考えています。
ここ数年で近隣の空き家を数件譲っていただきました。当初の予定では、カフェ・パン屋・レストラン・立ち飲み屋、カラオケスナックなどに転用して、景観を維持しつつ歩いていける範囲で集落のみなさまも訪れた観光客も楽しめる街をつくっていく予定でしたが、想定外のできごとが起こってしまいました。
今後は近隣の空き家を修繕して支援基地として活用した後で、復興が落ち着いたタイミングで移住者の受け入れ先として整えたり、当初の計画のように自分好みのお店を誘致していこうと計画変更を考えているところです。
ちゃんとやりますので、応援よろしくお願いします!
山形県出身、新宿区在住。 2017年、インターネットで見つけた能登の古民家に一目惚れ。30年ほど空き家だった豪勢な家は継ぐ人がいなければ解体する流れだったため、赤崎の景観と文化を後世に残すために購入を決意。少しずつ手を加え、2020年に赤崎集落唯一の宿泊施設「能登の古民家宿 TOGISO 」として運営を開始。 以降の夏はTOGISOに滞在し、リモートで働きながら昼休みに海に潜って魚を突いて晩ごはんの調達をしていました。東京で働いて得た資本を能登の赤崎集落に投資し続けています。赤崎での仕事は自分がつくり、赤崎の価値は自分で築きたいと考えています。
<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
今回のプロジェクトは、私たちの夢である「伝統と革新の融合」を実現するための大切な一歩です。皆様のご支援があってこそ、私たちは新しい挑戦を続けることができます。どうか、私たちの思いと情熱を共有し、共に素晴らしい未来を築いていきましょう。ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る進捗の報告。
2024/10/19 22:33ご支援者のみなさまへ。能登の古民家宿 TOGISOの佐藤です。今回は進捗の報告をさせてください。【1】海沿いの納屋の改修10月初旬に石川高専のボランティア団体「風媒会」のメンバーと「被災地にクライマーを送る会」の方々、諏訪の大工・古澤さんの力を借りて、海沿いの納屋の改修を進めました。まだ工事途中ですが風情ある絶景スポットができましたので、訪れた際には日本海に沈む真っ赤な夕日をご覧ください。【2】北前船の船主の家・蔵の片付け震災後にこ゚縁をいただき、北前船の船主の家を譲っていただきました。およそ40年ほど手つかずだった蔵の片付けに着手しました。明治時代のお猪口など珍しいモノが出てきていますので、整理ができたら活用を考えていきたいです。【3】ボランティアハウスの活用TOGISO近くのボランティアハウスも拠点として使われ、少なからず能登の復興に役立っていると感じています。中にはクラウドファンディングの支援だけではなく、実際にボランティアハウスに滞在しながら災害ゴミの片付けなど協力をしてくださった方もいらっしゃいました。【4】TOGISO運営のお知らせおかげさまでTOGISOは通常営業を行うことができております。是非、能登の今を見に訪れてみてください。営業カレンダーはTOGISOのInstagramで最新情報を公開しています。いつも応援して下さって、本当にありがとうございます。引き続き、よろしくお願い致します。 もっと見る
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