クラファン2/28(金)まで!
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精神障がいのイメージを変え、ソーシャルフットボールを世に広げるため、ご支援よろしくお願いします!
【精神障がい者フットボール】ソーシャルフットボールの活動を広げ、精神障がいのイメージを変える。そして家から一歩を踏み出す勇気ときっかけを。
2025年1月、本当に多くの人の暖かいご支援と応援によって精神障がい者フットボール:ソーシャルフットボール初のアジア大会を開催することができました。これはひとえにみなさまのおかげです!本当に本当にありがとうございます!
しかし、私たちの挑戦はまだまだ終わりません。それはこのクラウドファンディングを通じてソーシャルフットボールの活動を広げ、精神障がいのイメージを変える。そして家から一歩を踏み出す勇気ときっかけを今も孤独に苦しむ精神障がいを抱える方々に届けることです。
ソーシャルフットボールは人生を変える「きっかけ」、そして精神障がいを抱える人の「居場所」になります。みなさまの支援金とお気持ちは今まで偏見や困難を経験してきた日本代表選手達そして全ソーシャルフットボーラーの力になります!精神障がいのイメージを変え、ソーシャルフットボールを世に広げるため、ソーシャルフットボールという活動に少しでも共感や応援の気持ちを持ってくださった方、仲間として一緒に未来を創りましょう!
日頃よりソーシャルフットボールを応援いただき、誠にありがとうございます。NPO法人日本ソーシャルフットボール協会の理事長の佐々です。
2013年にNPO法人日本ソーシャルフットボール協会が設立以来、現在まで多くの方々に支えられ発展してきました。そんなソーシャルフットボールにおいて、2025年1月に時代の幕開けを迎えました。それは、初のアジア大会開催です。
精神障がいを抱えている選手が、各国から集まり、プレーをする姿には言葉より多くを語ることがありました。選手たちのプレーは、精神障がい者が当たり前にスポーツに参加し、楽しめる環境を作り出し、精神障がいがあっても勝利を目指し努力し成長する姿を示してくれます。アジア大会の運営には、1800万円の費用がかかりますが、選手たちがチームとなり、勝利を目指し努力する舞台として、そして、今も孤独に苦しんでいる精神障がい者にアジア大会で選手たちが戦う姿を観ていただくために、アジア大会の開催を決定しました。
そして、この度『アジアの舞台で活躍する精神障がい者の姿を通じて自分らしく生きる勇気を届けたい!』と題して、クラウドファンディングを立ち上げ、皆さまに活動資金のご支援をお願いするに至りました。今回のクラウドファンディングを契機に、ファンやサポーター、パートナーといった多種多様な皆さまと一緒に、精神障がい者がアジア大会で活躍する場を提供したいと考えています。そして、このアジア大会を通じて、
『ソーシャルフットボールを通じて精神障がい者のイメージを変え』
『ソーシャルフットボールを通じて世界に共通して存在するスティグマ(偏見)を解消し』
『アジア各国での精神障がい者の立場を理解し、共に生きやすい社会を作る』
という最初の一歩を皆さまと一緒に創りたいと考えています。
ソーシャルフットボールという名称は現在イタリアで行われているcalciosociale(英訳:socialfootball)に由来します。年齢・性別・人種・貧困・家庭環境・障がいなど、あらゆる違いを超えて社会連帯を目指したフットボールムーブメントです。2011年に日本の障がい者フットボールが初の海外遠征をした際にcalciosocialeに触れ、その理念に敬意を表して協会名、競技名といたしました。
基本的には、フットサルのルールと同様です。
そのため、通常は5対5で試合を行います。
ただ特徴的なルールとして、国内のソーシャルフットボールでは、女子選手を含む場合は、最大6名でプレーを行なうことができます。そしてそのうえで精神障がいを持った人がプレーしています。
【メンタルヘルスの不調は日本の大きな社会課題】
ストレス社会、核家族化、情報過多などを契機として日本の精神障害者数は増加傾向にあり、08年の患者調査では、精神疾患の患者数は約323万人でしたが20年の調査では外来だけで600万人近くにも上っています。精神疾患の早期発見・早期治療、ケアシステムの構築、精神障がい者の法定雇用率アップによる社会参加促進など、様々な政策、活動により、少しずつ精神障がいへの理解が深まっていますが、若者のメンタルヘルスの不調の深刻さ、年間約二万人台の自殺者(G7内トップ)、高い離職率、職場での精神疾患の発症増加、障がい理解の不足による社会参加の困難さ、回復可能であることが十分に理解されていないなど依然として多くの課題があります。
【経済損失は8兆円】
メンタルヘルスの不調は日本の大きな社会課題になっているのです。それは経済的損失という面でも表れています。うつ病、統合失調症、不安障害による社会的損失額はなんと約8兆円にも上ります。
【就職後1年で精神障がいを抱えた人の2人に1人が仕事をやめている】
また精神障がい者の就労に関する問題もあります。就職1年後の職場定着率は49.8%と50%を下回り身体・知的障がい者と比べ低い水準です。また離職の理由としては人間関係、体力との関係が最も多くなっています。精神障がい者の社会復帰のためには職場や周囲の人々の適切な対応と配慮が必要不可欠なのです。
【精神障がいは実はとても身近な障がい】
精神疾患は「がん」などと同様の「五大疾患」に認定された実はとても身近な疾患です。「職場でのパワハラやセクハラ」、「過重労働」、また「インターネット、SNSによる情報過多」、現代の日本で生活する多くの人が色々なストレスに囲まれて生きています。実際世界でも一生涯で8人に一人がメンタルヘルスの不調を経験すると言われています。と言われています。自分が、友達が、家族が、なってしまうことは十分に考えられるのです。今元気に活躍しているソーシャルフットボール日本代表選手たちも本当にちょっとしたきっかけで精神疾患を患い、自分の障がいと向き合いながら生きています。
アジア大会でプレーしたソーシャルフットボール日本代表選手に自身とソーシャルフットボールについて語っていただきました。
ソーシャルフットボール日本代表 9番 藤原 仁 選手
ソーシャルフットボールは「成長と可能性を感じ続けられる場」
病気は幼少の頃からASD(自閉スペクトラム症)の特性が強く出現しだして、小3の頃にてんかんになりました。その後、学習の遅れ、コミュニケーションの問題で学校生活に馴染めず、過度な緊張感からチック症が止まらなくなり、うつ症状が出始め家からでることも難しくなりました。今思うと色々と生きづらい日々だったと思います。当時は自分の状況を言語化することも難しいため「しんどい」と言うしかありませんでした。この「しんどい」には人によって様々な捉え方があると思います。20歳のときに就職を機に兵庫県から上京しました。毎日が不安でした。外にでること。人とお話をすること。症状が人前ででないか。仕事はやっていけるのか。一人暮らしはやっていけるのか。社会では精神障がいはどのようなイメージなのか。とにかく不安が強かったです。
ソーシャルフットボールを知ったきっかけは母親のすすめです。母は音楽療法士というのもあり、多くの情報を持っていました。思い切ってチームに参加して仲間と出逢ってからはフットサルに夢中になっていました。そこから徐々にできるかどうか分からないという環境に身を置くことを楽しめるようになりました。チャレンジすることの面白さを知りました。チャレンジに不安は付き物です。初めから上手くできることの可能性は限りなく0に近いです。それでも上手くいかない状態からどうやったら上手くいくようになるのか考える時間がソーシャルフットボールの魅力だとも思っています。ソーシャルフットボールをするためにフットサルがうまくなるためだけではなく、睡眠、食事、運動に対する意識は高まりましたし、仲間とのコミュニケーションのために本を読んでボキャブラリーを増やしたり、良い選手の習慣を真似してみたり、家族、仲間、支援者を頼ってみたり。。目標のために取り組んだ成果はフットサルだけではなく、人生も豊かにしてくれていると実感しています。
僕自身も精神障がいをオープンにフットサルすることへのこわさを感じていた一人です。周りに何を思われるのか分かりません。しかし、ソーシャルフットボールの世界に入ってからはそんなことは一切考えなくなりました。なんなら、今は「観ててくれ」と思っています。障がいの有無に関わらず、フットサルって楽しいんだぜって。障がいがあるからって思考はなくなり、障がいはあるけどこうしたらできるかもしれないっていう思考に変えてくれたのがソーシャルフットボール。自分の選択肢を広げるチャンスを与えてくれたのがソーシャルフットボール。それを私生活に置き換えたとき、多大なる影響を与えてくれていたと実感しています。
ソーシャルフットボール日本代表 5番 末益 祐吾 選手
ソーシャルフットボールは「居場所」そして「きっかけ」
病気は双極性障害で、うつ症状がひどいときは家から出れらない、ベットからでられない、仕事にいけない、そんな状態でした。逆に気分が上がっているときはその状態のときは良いかも知れないですが、後々振り返ると自分の行動で周りの人に迷惑をかけてしまったなということがありました。
ソーシャルフットボールのいいところは「居場所がつくりやすい」こと。ソーシャルフットボールに出会ったのはうつ状態から少し上向きかけた時で、こんなフットサルやってる団体があるということを知り、やってみました。本当にみんなウェルカムですし、「来れる時は来て」、「ちょっと難しい時は来れなくていいよ」という部分がとてもよかったです。その部分に関してやはり社会人チームでサッカーしていると「なんで来ないの?」という部分がプレッシャーになってしまいだんだん行きづらくなったりしていました。ソーシャルフットボールは自分が来れる時においでという感じで、居場所になりましたし、いい意味で軽い気持ちでサッカーしようかなという気持ちになれます。そして実際やると体を動かして気分もリフレッシュできるということがとてもいいことろだと思います。
このアジア大会そしてクラウドファンディングでも「精神障がい者へのイメージを変えたい」ということは強く思っています。なので自分の障がいもオープンにしています。そしてソーシャルフットボールのいいところは、自分と同じように「ちょっと家から出てみようかな、ちょっと運動してみようかな」というきっかけづくりになることだと思います。アジア大会は競技レベルとしては高いところでやっていますが、このアジア大会で知ってもらって、ソーシャルフットボールは色々とレベルとしてはあるので、気軽に取り組めるのがソーシャルフットボールだよということを知ってもらいたいと思っています。
ソーシャルフットボール日本代表 10番 石田 嵩人 選手
ソーシャルフットボールは「命の恩人」
元々サッカーをやっていて、中学生の時はリフティングを1万回するくらいのめりこんでいました。ですが、それから部屋で寝たきりになり、筋肉も落ちて、リフティング10回するのもやっとの状態になっていました。ソーシャルフットボールに出会う前は、家に引きこもっていて、人に会うのが怖かったです。当時、外に出るのは病院の時や、人が少ない河川敷に犬の散歩に行ったり、父とドライブをするときくらいでした。何事にもやる気がなく自ら命をたつということを考えていた時期もあり、自分の不甲斐なさからコンクリートを素手で殴って手がパンパンに腫れ上がったときもありました。とにかく毎日生きるのが憂鬱でした。
ソーシャルフットボール出会った時は「死ぬか生きるか」そんな状態でした。それからソーシャルフットボールをやっていく中で、目標ができて、夢もできて、それが自分のモチベーションになって、病気もだんだんと良くなっていきました。人と関われるようになり、筋力や体力も徐々に戻ってきて、ボールを蹴ることの楽しさを改めて知ることができました。ソーシャルフットボールとの出会いがまた夢を追いかけるきっかけとなり、とても窮屈なとこから世界が広がった感じがしました。今こうして日本代表としてプレー出来て、ソーシャルフットボールは命の恩人だと思っています。
ソーシャルフットボールはもっと世の中に知られるべきです。まだ多くの方々が精神疾患で苦しみ、自分の居場所を見つけられず家に閉じこもっている方達が多くいると思います。そんな方々に少しでも早くソーシャルフットボールの存在を知ってもらい外に出るきっかけ、居場所になれればと思います。私は自ら命をたつことを考えていた時期もあり、なんのために生きているのかわかりませんでした。そんな中ソーシャルフットボールに出会い自分は救われました。夢と希望をもらいました。ソーシャルフットボールのおかげで病気になって良かったと思える人生になりました。
これからは障がい者に対しての見る目を変えていきたい。そして変えれると思っています。一緒にプレーする仲間たちと関わっていくにつれて、精神障がいについて理解するのではなくその人自身を理解することがとても大事なんだということを学ばせてもらいました。ソーシャルフットボールの良さを伝えていきながら、自分の学んだこと、経験を伝えていけたらと思っています。
活動報告ではより詳しくアジア大会の様子や選手たちの想いを見て感じることができます!
どうぞご覧ください!
インタビューのソーシャルフットボール日本代表選手のように「ソーシャルフットボールに救われた」、「ソーシャルフットボールで変われた」そんな人がたくさんいます。しかしながら、メンタルヘルスに関する社会問題は依然として大きく、2022年には600万人近くが精神疾患を患い、毎年2万人台もの自殺者がでています。
「最近精神的にしんどくて働けない」
「家族・友達がうつになってしまった」
これは今の社会で誰にでも起こりうる出来事です。
そんな時にソーシャルフットボールを知っていたら、、、
精神障がいのイメージが今より少しでも良く、社会復帰しやすい環境だったら、、、
このアジア大会、クラウドファンディングを通じて精神障がいを抱える人、精神障がいを抱える人と関わる人に
ソーシャルフットボールという活動があること。
精神障がいは治療できる回復可能な病気で、実際ソーシャルフットボール選手の多くが改善していること。
そして何より「応援されている」ということ。
それらを伝え誰も取り残さない社会を創ることがこのプロジェクトの目的です。
少しでもこの想いに共感してくれる方、仲間として一緒に未来を創りましょう!
1月19日に台湾、韓国の方も帰国しました。今回、ゲームはもちろん、ウェルカムレセプション、アジア会議・シンポジウムを通じてお互いが、精神障がい者の置かれた現状を理解することができました。また、朝食・夕食を共にすることで、みんなが本当に仲良くなりました。これが国際大会の最大の成果であり、価値であるとあらためて実感し、「やってよかったなー」と思っています。
競技面で言えば、2018年の結果が思わしくなかったことに現場で直面し、自分が本気で日本代表に向かえていなかった事で、選手やスタッフに対する申しなさと悔しさを覚えました。その後代表活動を常設化し、強化育成を進めて行くために運営面で力を尽くしてきました。COVID-19もあり、国際大会も中止される中で、日本代表候補選手のモチベーションをアップさせる意味でも国際大会を行う方向で動きました。
実力的には日本が圧倒的に優位であり、日本の優勝は当然かもしれません。しかし、選手はこれまでの思いを込め、涙を流す選手もいる中、集中し、楽しんでゲームに向かいました。韓国・台湾の選手のすごいところは、点差が離れても決して諦めないところでした。だから、ずっとゲームを見ていられました。みんな、この大会、このゲームが貴重で、大事な、この機会を放したくないたくないものだという思いがありました。
そして本大会はJFA、JIFF、AFC Dream Asia Foundationの協力を得て、正にアジアのフットボール国際大会として開催できたことは喜びに絶えません。
アジアとともに歩もう。みんなでソーシャルフットボールを広めていこう! そんなムーブメントが多くの国で起きるだろうとワクワクしています これからもソーシャルフットボールに注目してください!
JSFA理事長 佐々毅
【大会結果】最終順位
優勝:日本
準優勝:韓国
3位:台湾
【個人賞】MVP:石田 嵩人 選手(日本/FP 10)
【試合結果】
<1月18日(土)>
決勝戦○日本 27-3 韓国●
親善試合④○Dream Asia United 10-1 台湾●
<1月17日(金)>
親善試合③○Dream Asia United 9-0 台湾●
予選リーグ第3戦●韓国 1-33 日本○
<1月16日(木)>
親善試合②●Dream Asia United 0-14 日本○
予選リーグ第2戦●台湾 0-7 韓国○
<1月15日(水)>
親善試合①●Dream Asia United 6-10 韓国○
予選リーグ第1戦○日本 34-0 台湾●
アジア大会の開催に際して、サッカー日本代表監督 森保 一 様、ならびに元サッカー日本代表 現日本障がい者サッカー連盟会長 北澤 豪 様より応援メッセージを承っております。
サッカー日本代表監督 森保 一 様
日本障がい者サッカー連盟会長 北澤 豪 様

集めたお金はアジア大会の不足資金ならびにソーシャルフットボールの普及活動に使用いたします。
・会場費(大会、会議)
・謝金(ボランティア、審判、シンポジスト)
・移動費
・滞在費(の一部)
・昼食代
・看板代
・通信費
・備品運搬費
・ソーシャルフットボール普及活動
に使用させていただきます。
大会及びシンポジウム含め4ヵ国が参加いたします

【大会】
・日本
・台湾
・韓国
【シンポジウム】
・日本
・台湾
・韓国
・マカオ
今回のアジア大会では大会の開催、ならびにアジアの国々での精神障がいについての理解をより深めるためシンポジウムなども実施いたしました。
<アジア大会>
名称 DREAM ASIA CUP 第一回精神障がい者フットボールアジア大会
英語 The 1st Asia Football Championship for People with Mental Health Issues
開催日 2025年1月14日~18日
場所 堺市立大浜体育館(大アリーナ1,620席/車いす席24席)
主催:特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会(JSFA)
参加国:日本・韓国・台湾
大会結果
・優勝 日本
・準優勝 韓国
・3位 台湾
個人賞 MVP:石田 嵩人 選手 (日本/FP 10)
<その他イベント>
精神障がい者スポーツ国際シンポジウム(日本精神保健福祉連盟と協働)
・2025年1月17日(金)
・場所 ホテル アゴーラリージェンシー大阪堺
・参加者
本大会参加国並びにアジアオセアニア地域の精神障がい者スポーツ関係者
・内容
各国の精神障がい者のスポーツ及び社会参加、国家等の支援の現状
精神障がい者の偏見解消、共生社会実現におけるフットボールの効用
フットボールを通じた国際連携の重要性を確認し、会議体の設立を目指す
メンタルヘルス支援に関するシンポジウム(日本スポーツ精神医学会と協働)
2025年1月16日(木) 夜
内容:精神障がい者雇用や職場のメンタルヘルスに関するスポーツの応用
対象:医療福祉関係者、サッカー関係者、自治体、企業
【ホームページ、各SNS】
日本ソーシャルフットボール協会公式ホームページ https://jsfa-official.jp/
Instagram https://www.instagram.com/jsfa.2013/
Facebook https://www.facebook.com/jsfakokusai2016/?locale=ja_JP
最新の活動報告
もっと見る【DREAM ASIA CUP 振り返り 1月18日 大会第4日目 表彰式】
2025/02/28 11:53アジアの初代チャンピオンは日本に!全ての日程が終わり、表彰式が始まります。日本障がい者サッカー連盟・北澤豪会長から「大差がついているのに見応えのある大会は今まで見たことはなかった」という講評をいただきました。最終順位は1位:日本2位:韓国3位:台湾4位:DAU(参考成績)アジア初のソーシャルフットボール国際大会は、日本が優勝という形で終了しました。それぞれの国の表彰の姿には、喜びと充実感が滲み出ています。障害も国籍も性別も関係のない、みんなが混じり合った世界を表彰式終了後に、国籍も障がいも全てが混在した一つの「輪」ができました。ソーシャルフットボールは勝ち負けだけを争うのではなく、お互いの理解を深めたり、居場所や気の許せる仲間を見つけたり、自分自身を取り戻すきっかけを見つけたり、そんな「取り組み」を指します。この取り組みの「輪」がどんどん広がり、すべての精神障がい当事者がいきいきと過ごしやすく、前向きに生きていける環境が一刻も早く確立することを願っています。夢は続いていく大会が終わった後の静けさの中、宿舎のホテルの一角に、日本代表選手とスタッフDAUの日本からの選抜メンバーが集合していました。前回2018年のローマ大会以来、コロナ禍を経て長く続けられてきた第3期日本代表活動も、DREAM ASIA CUP終了を以てひとまずの解散となります。ここまで共に歩んできた選手・スタッフ一人一人が感謝と胸に秘めた想い、これからの抱負などを語ります。うまく言葉に言い表せない選手、涙と共に想いを語る選手、その姿は様々。しかしやり遂げた充実感は皆同じものを感じているようでした。夢はまだまだ続きます。2026-2027にかけて(詳細未定)はDREAM WORLD CUPが予定されており、そしてその後すぐに台湾での第二回DREAM ASIA CUPが控えています。日本代表団はまたすぐに再始動しなければなりません。一つに結束したこの代表団がそのまま次のステージに進むのか、あるいはメンバーを大幅に入れ新たな代表団を組むのか、それは今はわかりませんが、ソーシャルフットボール界だけでなく、精神障がい当事者全体のために勇気を持って活動をしていこうとする選手たちを、私たちは誇りに思います。そしてこれからも全力でサポートしていきます。大会出場してくださった全てのチーム、スタッフ、大会開催にあたりご尽力くださった皆様、現地へご来場くださり直接声援をかけてくださった皆様、クラウドファンディングやその他の形でご支援くださった皆様、ご支援はできなくとも心の中で静かに応援をしてくださった全ての皆様へ、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。(完) もっと見る【DREAM ASIA CUP 振り返り 1月18日 大会第4日目 決勝戦 日本 vs 韓国】
2025/02/28 09:49いよいよラストゲーム!アジア初代王者は日本か、韓国か。DREAM ASIA CUPはついに締めくくりの決勝戦を迎えました。キャプテンマークを巻き、堂々と歩みを進める日本代表・末益選手と、韓国代表・アン選手。ここまでの4日間、出場チームはそれぞれがこの大会に出場する意義と仲間と何かを成し遂げる意味を考え、学び、そしてそれぞれの目標に立ち向かってきました。一般社会でなかなか溶け込めない、社会と隔絶された生活を送る選手も中にはいたかもしれません。彼らがこの4日間で得た「気づき」。それは社会の偏見や差別に立ち向かう勇気に変換されていきます。各国代表として、そして選手自身にとって、次のステージへと踏み込むための大事な最終戦が、今、始まろうとしていました。日本と韓国、アジアのプライドをかけた戦い両チームは前日対戦した時以上にアグレッシブな試合を見せます。特に韓国キャプテンのアン選手は、体を投げ出すような守備を何度も見せ、体を寄せるシーンでは相手を吹き飛ばすほどに激しい当たりを仕掛けます。日本は優位に試合を進めるも、時折韓国の気迫に押されピンチを招くシーンもあり、簡単な試合にはなりませんでした。それでも日本のクオリティは高く、フィジカルで止めようとする韓国をなんとか崩しながら、得点を重ねていきました。お互いのプライドを賭けた試合はブザーと共に終わりを告げ、死力を尽くした試合は27-3というスコアで締め括られました。試合が終われば国籍や勝敗に関係なく、一人のソーシャルフットボーラーに戻ります。お互いに抱擁を交わし、健闘を讃え合う姿は美しくありました。それぞれの生活の中での困難に立ち向かうのが精一杯で、閉じこもることの多い人生を歩んできた両チームの選手たちが、世界の扉をあけ、他人に対しリスペクトしあう。ソーシャルフットボールの一つの理想の形がそこにありました。観客へ感謝の礼を捧げる両チーム。彼らの健闘を、観客の皆さんがいつまでも拍手で包んでいました。4日間に渡ったアジア初のソーシャルフットボールの大会が、幕を下ろしました。---------------------------決勝戦日本 27-3 韓国--------------------------- もっと見る【DREAM ASIA CUP 振り返り 1月18日 大会第4日目 親善試合 DAU vs 台湾】
2025/02/28 08:41大会最終日、台湾初ゴールなるかいよいよ大会は最終日。夢のような4日間はあっという間にすぎ、DAU,台湾にとっては最後の試合になります。名残惜しさが漂う両ベンチですが、大会レギュレーション的には親善試合とはいえ3、4位決定戦となる最終戦。ただ感傷に浸っているわけにはいきません。最後の円陣を組み、今大会で一番の笑顔を浮かべ、堂々とピッチ中央へと向かっていきました。彼らの未来を作る最終戦がいよいよ始まります。前日やり合ったばかりの2チーム。お互いに手の内はわかっています。とは言えやることはただ一つ。お互いに全力を尽くしてゴールを狙うだけ。DAUは前日にも増して、チーム全体で得点を挙げるため4人の日本選手が他のメンバーにアシストを集中する戦法を取ります。台湾はとにかくチーム初得点を記録したい一心でどんどん攻め立てていきます。両者、駆け引き小細工一切なく全力でぶつかり合いました。ついに歴史的な得点を挙げた台湾DAUが次々と得点を上げていく中、じっとその時を待ち続けた台湾。その瞬間は後半に訪れました。台湾の12番ワン選手がこぼれ球を押し込みゴール!台湾ソーシャルフットボール史に残る1点を決めます。手を合わせ、感謝を捧げるワン選手。これから発展していく台湾のソーシャルフットボールにとって礎でもあり、希望にもなる1点となりました。試合は10-1でDAUが圧勝し、両チームの4日間に渡る冒険は幕を下ろしました。全てから解放され、寂しさと充実感とこれからの希望に溢れる両チームの姿が本当に印象的でした。---------------------------親善試合DAU 10-1 台湾--------------------------- もっと見る
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