
皆様、こんにちはECLECT(エクレクト)です。
今回は、デニムパンツ藍(あい)の生産を担っていただいております豊和株式会社様、株式会社MIRAI ACT様にご協力いただき、先日、岡山県にあるデニムの加工工場を見学させていただきました。
アパレル販売員として店頭にいた私たちにとって、工場見学をさせていただけることは非常に稀なことであり、メンバー一同、期待を膨らませながらこの日を迎えました。
先ほどもお伝えいたしましたが、私たちECLECTオリジナルアイテムのデニムパンツ藍(あい)は豊和株式会社、株式会社MIRAI ACT様に作っていただいております。
豊和株式会社様は、1965年に岡山県倉敷市児島地域にて設立されました。はじめは縫製業としての創業だったそうですがその後、染色業や洗い加工業に転身されたとのことです。
そして1978年に独自ストーンウォッシュ加工技術を確立され、ヨーロッパで始まったケミカルウォッシュ加工を日本で先駆的に開発。DCブーム一色だった時代に、ケミカルウォッシュジーンズを日本で発表し、業界での知名度が更に高まったとのことでした。
今回、私たちが見学させていただいた玉野工場は1987年に新設され、最新のウォッシュドラム機を導入し最先端工場として注目を浴び、今も現役で稼働しております。
その後1996年にエコブリーチの開発および特許取得、無水染色方法の開発(特許取得)など2000年代に突入以前から、サスティナブルな製造をしておりました。
同月に展示会をされていたこともあり、豊和株式会社の歴代の商品を見学させていただきました。
展示品の中でも印象的だったのは、ダメージ加工が施されたデニムです。ダメージデニムといっても大きく穴をあけクラッシュさせたデザインではなく、ウエストや、ポケット口、見頃や裾まで5㎜幅ほどの小さな傷を繊細に加工されていました。どの傷も自然とついたものではなく、一つひとつ手作業で付けられている事を知り、一同驚きでした。
ヴィンテージショップに並べられても違和感のない仕上がりを見て、改めて作り手の皆様の、細やかな作業の情景が浮かび感動いたしました。
豊和株式会社様でダメージ加工したデニム
ダメージ加工を手作業で仕上げている様子
ひげ加工を付ける板
ひげ加工用板のストック
ブリーチ塗料が塗られているアイテム
レーザー機械で柄などをプリントしている様子
様々な加工技術をお持ちの豊和株式会社様。そのなかでECLECオリジナルデニムパンツ藍(あい)では、ドライウォッシュ加工を施しております。
ドライウォッシュとは、水をミスト状にして製品洗いする加工方法です。従来のワンウォッシュ加工(水洗い)にくらべ約10分の1の水の量を使用するため、水資源の削減、汚泥等の排出量の削減により、環境に配慮した加工です。
加工方法を変えることで、環境への負担をこんなにも削減できるのかと改めて学びました。
ドライウォッシュの機械
工場見学の最後に、私たちECLECT(エクレクト)のオリジナルデニムパンツ藍(あい)のサンプル品に、オリジナルの革パッチを付ける最後の仕上げを、目の前でつけていただきました。実際に販売する商品の仕上げ風景をメンバー全員で直接見たことは、とても貴重な体験となりました。
藍(あい)に革パッチを縫い付けている様子
今回の工場見学を通して、改めて気が付いたことは、1着の服を仕上げるために何十、何百もの人が関わることです。工場内で機械のみで動く工程は1つもなく、各工程にそれぞれのご担当の方がおり、手作業で作られておりました。工場にいらっしゃったすべての皆様が、私たちの目には職人の姿に映りました。
ECLECT(エクレクト)の商品だけでなく、私たちが普段目にしている洋服たちは、国内工場または世界工場で手作業により生産されています。
これからもものづくりに向き合い、アパレル業界を明るく照らせるよう尽力して参ります。引き続きECLECT(エクレクト)をよろしくお願いいたします。