モルドバおにぎりの長嶋です。
今回のクラファンのプロモーション動画をご覧いただいた支援者の方から、
「あの母娘は誰?」
との質問が来ましたので、今回はZhenyaさん(母親の方)のインタビューを掲載いたします。
ご本人のInstagramアカウントはこちら。
====以下インタビュー本文====
長嶋:本日はインタビューをお引き受けいただき、ありがとうございます。Zhenyaさんのこれまでの人生とサーカスの活動についてぜひお話をお聞かせください。まず、簡単な自己紹介をお願いできますか?
Zhenya:こんにちは。私はウクライナのキーウ出身で、現在は娘と一緒にサーカス団で活動しています。私たちは家族で世界中を旅しながら、観客に笑顔や感動を届けるパフォーマンスを行っています。今週はモルドバでの公演があり、1週間モルドバに滞在しています。
長嶋:家族でサーカス活動をされているのですね。どういったきっかけでサーカスに関わるようになったのでしょうか?
Zhenya:幼少期に両親の勧めもあり、サーカス団に入団しました。子供の頃から舞台裏を走り回り、自然とパフォーマンスの世界に引き込まれました。夫はサーカス一家で育ちました。私たちは一緒に旅しながらこの仕事を続けることを選びました。
長嶋:素敵なご夫婦だったのですね。しかし、昨年ご主人を亡くされたと伺いました。それはとても辛い経験だったと思いますが、それでも活動を続けるモチベーションはどのように保たれているのでしょうか?
Zhenya:夫がいなくなった時は、本当に辛くて、一時は全てを辞めようと思いました。今でもそれを乗り越えるのに必死ですが、彼との思い出が私を支え、また舞台に立つ勇気をくれました。
長嶋:大変な経験でしたね。お子さんはどのような役割を果たしているのですか?
Zhenya:娘は主にアクロバットなどの演技をしています。娘は恥ずかしがり屋ですが才能があり、ステージ上で自分の役割をしっかり果たしてくれます。舞台の裏では、私たちは普通の家族として過ごしますが、舞台に上がるとそれぞれがプロとして輝きます。
長嶋:素晴らしいですね。これまでに訪れた国の中で、特に印象に残っている場所はありますか?
Zhenya:たくさんありますが、日本は特に心に残っています。観客が温かく迎えてくれて、私たちのパフォーマンスを楽しんでくれたことがとても嬉しかったです。また、日本では仕事以外の時間も楽しかったです。奈良で鹿を見たり、北海道や沖縄の自然に触れたりしました。日本は私たち家族にとって特別な場所です。私たち家族は日本食が大好きです。日本滞在中はおにぎりをよく食べてました。娘はよく本物の日本食が恋しいと言っています。ですので、モルドバでおにぎり屋が始まるのが待ち遠しいです。ぜひウクライナにも店を出して欲しいです。私たちも協力します。
長嶋:ありがとうございます。もちろんそのつもりです。ところで、日本の観客や文化がサーカスの活動に何か影響を与えましたか?
Zhenya:はい、大きな影響を受けました。日本の観客はとても丁寧で、私たちの細かい動きや表現に気づいてくれます。それに応えられるよう、私たちのパフォーマンスもより繊細で丁寧になりました。
長嶋:それを聞けて嬉しいです。一方で、サーカスを続ける中で特に大変だったことは何ですか?
Zhenya:やはり戦争の影響が最も大きかったです。ウクライナでは多くの家族が愛する人を失いました。それでも、サーカスの力を信じています。舞台の上で笑顔を見せることで、観客に少しでも希望を届けられると思っています。
長嶋:その信念が多くの人に感動を与えていると思います。今後の目標について教えていただけますか?
Zhenya:以前は「20歳になったら引退」、「30歳になったら引退」と考えてきたんですけどね。結局予期せぬことが起き続け、いまだに引退はできません。これからも子供たちと一緒に旅を続け、より多くの人々にサーカスの魅力を伝えていきたいです。またサーカスの指導者としての仕事を増やしていきたいです。そして、いつかまた日本で公演を行いたいです。日本の文化や人々から受けた優しさを、今度は私たちが届けたいと思っています。
長嶋:素晴らしいお話をありがとうございました。最後に、日本の支援者に一言メッセージをお願いします。
Zhenya:日本の皆さん、私たちの公演を見に来てくれてありがとうございます。皆さんのおかげで、私たちは今日も舞台に立つことができています。いつかまたお会いしましょう!
長嶋:ありがとうございました。Zhenyaさんとご家族のこれからの活動を心から応援しています。
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お子さんと共にサーカスの道を歩むZhenyaさん。その人生は困難を抱えながらも、観客に希望と感動を届ける力強いものです。彼女たちの物語が多くの人々に届くことを願っています。