こんにちは
Ikuhart企画 レジデンス担当の竹内です。アーティストインレジデンスをやっていると話すと多くの人が用語がわからないか、わかっていても、なにをするものか理解できないという顔をされます。
今回はそのレジデンスの歴史と理念について、
Transartisrsの記事の内容をピックアップしてご紹介したいと思います。
https://www.transartists.org/en/artist-residence-history
現在でも知られているアーティスト・イン・レジデンス プログラムの最初の波は、1900 年頃に起こったそうです。英国と米国では、芸術を愛する支援者たちが、個々の芸術家にゲスト スタジオを提供しました。
同じ時期に、芸術家たちも田舎に定住し、集団で芸術的アイデアを実現しようとしました。ブレーメン近郊の小さな村ヴォルプスヴェーデの芸術家コロニーやフランスのバルビゾン村などが挙げられると思います。
1960 年代には、アーティスト イン レジデンス プログラムの新たな波が生まれました。新しいモデルの 1 つは、アーティストたちが、隔離された状態で自分だけのユートピアを作り出すことです。もう 1 つの新しいモデルは、社会活動を目指し、一般の人々を巻き込む試みでした。村や都市のゲスト スタジオは、社会的、政治的変革の拠点として機能しました。1970 年代から 1980 年代にかけて、多くの新しいレジデンシーがこの新しい取り組みを行いました。
1990 年代には、新しいレジデンスの取り組みの巨大な波が急増し、もはや西洋世界に限定されず、ブラジルから台湾、エストニアからカメルーン、日本からベトナムまで、世界中に広がり多様性が増しました。強い草の根のつながりがこの新しい波の特徴です。発起人たちはアーティストをもてなすだけでなく、芸術に関する知識と経験を提供するための、地域に根ざしたオルタナティブなセンターを作りたいと考えていました。特に非西洋諸国におけるレジデンシャル アート センターは、地域の現代アート シーンにおいて触媒としての役割をますます果たしており、地域のシーンと世界のアート界を結びつける上で欠かせないものとなっています。