自己紹介
はじめまして。
北海道出身、荒木大志と申します。
元々和食の料理人をしておりましたが、とあるご縁で金融業界に転職。現在、東京都内と神奈川県で飲食事業を展開する傍ら、2023年秋から試験的に高知県の北川村で地方創生を絡めた柚子栽培と柚子シロップの製造、販売を行うプロジェクトをスタートしました。
あれから1年が経ち、より多くの地元農家さんを巻き込んで本格的に海外展開に向けた生産規模の拡大と地域活性化に向けた活動を進めていきたいと思っています。
高知県は私の亡き母の故郷でこれまで数回訪問したことがある程度でしたが、昨年、叔父が他界し遺品整理のため頻繁に訪れるようになりました。
その時に出逢ったのが、高知県東部の山奥にある北川村の柚子畑でした。
そこは、元々、母が生まれ育った家がある場所でしたが、今では地元住人は一人だけという、まるで「ポツンと一軒家」のような過疎化が進んだ地域となっています。
その土地で叔父は生涯をかけて希少な実生柚子を栽培していたようで..。
ようで...。というのは、
叔父からは「たまに山に行っている」という事しか聞いていなかったので、その時はどこの山なのか?山に何があるのかすら想像もできなかったのです。
空港から車で1時間半。
山道をひたすら走り辿り着いたのが、大自然の山々に囲まれ鮮やかな黄色のコントラストが散りばめられた柚子畑でした。
それはまるで、天国の叔父から贈り物のようでした。
そんな出逢いから始まったのが、今回ご紹介する「北川村の柚子世界ブランド化プロジェクト」です。
このプロジェクトで実現したいこと
本プロジェクトの目的は、叔父が生涯をかけて育てた柚子をきっかけに地域で素晴らしい柚子を作る地元農家さんを巻き込み、北川村の柚子を世界ブランドにし海外へ展開することです。
プロジェクト立ち上げの背景
先述したとおり、事の発端は私の叔父が他界し山奥にある柚子畑を見つけたことが始まりでした。
その叔父が丹精込めて育てた”実生の柚子”を隣近所に住むシゲじいさんが収穫し絞って飲ませてくれたことがきっかけでした。
実はあまり知られていませんが、柚子には「接ぎ木」と「実生」の2つが存在します。
接ぎ木はワイン用の葡萄栽培でも一般的に使われているもので、元の柚子の樹に異なる品種、品目の台木を組み合わせて育てる方法で、新しく根を形成する必要がないため短期間で開花したり結実して収穫までの時間を早めることができるようになります。
一方、実生は種から育てた樹に結実した果実のため、柚子本来の遺伝子が100%引き継がれた生粋の柚子となります。
一般的に接ぎ木は、苗を植えてから4~5年で結実するのに対して、実生は8~10年の歳月が必要となります。その為、収穫までの期間を早めるため市場に出回っている殆どの柚子が接ぎ木で栽培された柚子となっています。
そんな生粋の実生柚子の果汁は、国内でも大変希少な存在で爽やかでありながら濃厚な香りと奥行きが感じられる逸品となっています。
絞っただけの柚子がこんなにも爽やかで濃厚!あまりの美味しさに感動し直ぐに東京の築地にあるお店で試験的に柚子ドリンクにして提供したのが約1年前のことでした。
来店数の8割が訪日客の築地のお店で世界中の外国人に飲ませてみたら...。
超がつくほどの大好評だったんです!!
お代わりする人もいれば、果汁ボトルが欲しいという人も多数。また、ニューヨークのシェフから来年の搾汁分の予約注文を頂いたりと柚子の海外需要のポテンシャルを肌で実感しました。
勿論、柚子好きな日本の方々にも大好評を頂いています。
「この柚子を海外に持っていったらどうなるだろうか..。」
あまりの高評価にこんな妄想を抱き始めていましたが、その後、地元の柚子農家さんの実情を目の当たりにすることになります。
高知県北川村は国内有数の柚子の生産地として有名ですが、高齢化や過疎化が進み農家の継ぎ手不足が深刻な問題となっています。
素晴らしい柚子があるのに育てる人がいないため、農道を走ると放置された柚子畑が散見されるのです。
そんな中でも一所懸命に活動している農家さんもいらっしゃいます。が、その多くが兼業農家さん。
つまり、柚子農家だけでは食べていけないというのが現実なのです。
手塩にかけて育てた柚子も安価で卸すしか術がない。
地方農家さんによくある話ですよね。
一方でそうした状況の中、他県から移住して柚子農家を始めている若い方々に出逢いました。
「素晴らしい柚子の魅力を広めたい」
そんな想いで必死に切磋琢磨しながら柚子栽培に挑んでいたのです。
近所のシゲじいさんが紹介してくれた方も、他県から移住してきた若い女性で役場で働いている方でした。
「地域を活性化させたい!」そんな熱い想いを持った方でしたので、思い切って海外進出に協力してくれる柚子農家さんを紹介してくださいとお願いしてみました。
そしたら、なんと北川村のレジェンドと呼ばれている京都の料亭などに卸す高級柚子を栽培する柚子農家のドンをご紹介頂き、このプロジェクトに賛同してくれてあっという間に志のある若き柚子農家さんが数名集まりました。
レジェンドも「地域や周りの柚子農家を活性化させたい!」と心から想っていたようで快く協力してくれることになりました。
しかも、今回の柚子プロジェクトの拠点となる、加工場の倉庫や巨大な保管用冷蔵庫も無償で貸してくれることに。まさにドラマのようにトントン拍子で話が進んでいる状況です。
ちなみに今回のプロジェクトは地方創生も兼ねたもので、根底には柚子農家さんの所得アップと地域活性を最大の目的としています。
なので、はじめから「皆さんが普段、市場に卸している価格の1.5~2倍でうちが買い取ります」と断言して話を進めています。
【本物であるからこそ、その価値を正しく伝えれば受け入れられる】
それは、築地のお店で実施したテストマーケティングの結果を踏まえての事ですが、もちろん絶対的な保証がある訳ではありません。
ただ、日本発祥の柚子のポテンシャルを信じ農家さんと一緒に挑戦してみたい。
そんな想いで「やってみよう!」と思ったわけです。
私自身も日本の素晴らしい食材や文化を世界に広められることはとても価値があり意義のあることだと考えており、またそれによって生産者にスポットライトがあたることで地域産業の活性化に繋がる。
日本人にとっては当たり前に感じるものですが、柚子の独特の爽快な香りはきっと多くの国の人々を魅了すると確信しています!
そんな単純ながらも社会的意義がある大きな理想を抱いて、より多くの方々にご支援を頂きながら本プロジェクトを成功させたいと思ってますので、是非ともお力添えをお願い致します。
現在の準備状況
既に地域の複数の農家さんと提携し、今年生産予定の柚子(約8トン、果汁シロップで約4500本)の確保ができており、現在は収穫後の搾汁、充填、保管といった具体的な製品の製造、出荷の準備を進めています。
柚子を絞って瓶詰めしラベルを張る。
一つの商品となるまでには様々な作業工程があり、それぞれに専用の設備機器が必要となるため、今回、集まった資金は設備機械の購入資金となる予定です。
まずは、半手動で最低限の設備導入を考えており、生産量の拡大や進捗に合わせて補助金や助成金も活用し段階的に全自動設備に切り替えていく予定です。
現時点の計画では、3~4年で10万本の生産量まで拡大を想定しています。
リターンについて
是非とも皆さまにも北川村の柚子の魅力をご堪能して頂きたいと思っており、柚子果汁シロップをリターンに含ませて頂いております。
また、できるだけ柚子の香りと果汁感を邪魔しないよう甘さを追求しています。
柚子本来の香りを保ちながら口当たりがまろやかになることで、独特の”えぐみや角”がほどよく取れてフレッシュで飲みやすい果汁シロップに仕上がっています。
また鮮度を維持するため、収穫後直ぐに搾汁し冷蔵室で保管して冷蔵発送します。
ご自宅でも搾りたてのフレッシュ感を是非、味わって頂ければと思います。
炭酸割やお湯割り、焼酎やウォッカで割ってサワーとしてもお楽しみ頂けます。
また、柚子果汁シロップ以外にも柚子の皮を使った自家製柚子胡椒や柚子ポン酢をセットにしたお楽しみリターンもご用意しており、様々な角度から柚子の魅力をたっぷりとご堪能頂ければと思っております。
そして、継続してお得に商品のご購入とプロジェクト支援ができる、柚子プロジェクト会員権をご用意しております。
継続的に購入をすることで、プロジェクトの一員となって生産者を支援し地方創生に貢献して頂ける。
消費者の皆さまの力があってはじめて本プロジェクトは成功するものですので、是非ともご自身で消費する以外にも贈り物やイベント事の持ち寄り品としてご紹介頂けると幸いです。
「会員権」と「お楽しみセット」など複数のご購入も大歓迎ですので色々とお楽しみください。
スケジュール
2024年11月下旬 柚子の収穫・搾汁
2025年1月 柚子果汁シロップの充填、製造
2月 販売開始・リターン発送
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回のプロジェクトは、私自身、不思議なご縁が繋がり何かに導かれるように事が進んでいることに正直驚いております。
私利私欲のためというよりは、一人の料理人として、また一人の人間として「自分に何ができるか?」と考えた時に、地元や地域社会への貢献、ご先祖様への恩返しと言った感覚を強く持っています。
私事ですが、これまでプライベートで「食で繋がるハッピーライフ」というコンセプトの食のコミュニティを10年以上に亘って運営してきました。
やはり、食べることと幸せは密接な関係があり、美味しい物を食べると人は幸福になるというのを心底実感してきました。
これは国や人種を越えて人に共通するものだと私は感じています。
そんな日本の素晴らしい食と文化を世界中の人々に届けられることが本当に楽しみで仕方がないのです。
まだまだ、スタートラインに立った状態で本番はこれからです。
是非とも、皆さんのお力をお借りして世界中の人々を魅了しながら地方創生を実現させたいと思っておりますので、ご支援のほどどうぞ宜しくお願い致します。
株式会社Coeur Riche
代表取締役 荒木 大志 拝
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