
温厚で、とってもお茶目。新家族(里親)Mさんか暮らされる商店街のアイドル犬として、ケーブルTVの取材まで受けていた、たまちゃん。理解ない獣医師や新家族さんの知り合いから「こういった犬(秋田犬の雑種で、元保護犬)は厳しくしつけないとダメだ」と、手荒く扱われた経験で、人、特に人の手がが怖くなりました。結果は火を見るより明らかでした。
「人の手が顔や耳、足の方に来るだけで唸って咬みつこうとします。治す方法はありますか?」。MさんからのSOSでしたが、たまちゃんの傷ついた心を治すには時間もかかります。
これまでのたまちゃんと同じだと信じて近寄って来られる、商店街の方たちやたまちゃんファンへの事故があっては、Mさんもたまちゃんも不幸な結果になると、日本聴導犬協会に返して頂くことになりました。
それから数年がたちますが、数ヶ月ごとに、ご高齢にもかかわらず、Mさんがたまちゃんに会いに来てくださいます。たまちゃんは、その度に、大喜びでMさんを下からうっとりした眼差しで見つめます。協会のある宮田村からのバスの本数は限られるので、たまちゃんとのMさんとの面会時間は数時間ですが、それでも、定期的なたまちゃんへの訪問は続いています。本当にありがたく、嬉しいです。
でも、Mさんを見送る時間になると、たまちゃんの長く悲しい遠吠えが始まります。スタッフも辛いです。
でもね、たまちゃん、ぜったいに、たまちゃんの安らげる老後を、日本聴導犬協会は守り続けるからね。安心してね。






