2月23日〜25日の3日間にわたり、CAMPFIREサイトにて告知しておりました三つの遺骨収集派遣のうち、「③沖縄での遺骨収集活動」を実施しました。本活動には、17日~22日に実施された「②沖縄での遺骨収集活動(以下:本隊)」に参加した学生のうち、10名が継続する形で参加しました。1、2日目は、本隊の活動現場の一つに全員で入り、遺骨収集を行いました。この場所は長年IVUSAが取り組んでいる現場の一つで、概了(現場にご遺骨が概ね残っていないと判断し、収集を一時終了すること)を目標にスタートしました。収集の様子本隊で回収してもなお残るごみを集めながら、地表を広く深く掘り下げていくと、状態の良いご遺骨や遺留品等を複数お迎えすることができました。また、ふるいにかけた土砂から、小さな骨片も複数収容しました。集めた土砂をふるいにかけてご遺骨を探しますこれまでの長年の活動や本隊からの継続的な活動の末、現場に堆積したごみはほぼ完全に回収することができました。しかし、まだご遺骨が眠っている可能性は非常に高く、概了とはなりませんでした。今後もこの現場での活動は継続されます。3日目は、宿舎清掃や装備品の片付けを行い、解散となりました。三つの収集派遣の活動報告は以上となります。最後となりますが、本活動に支援・応援してくださった皆様、この度は誠にありがとうございました。皆様のご支援のおかげで、計55名・計9日間という大規模な活動を遂行することができ、戦後80年もの間土の中に眠っていた多くのご遺骨や遺留品を、陽のもとにお迎えすることができました。加えて、参加した学生は、平和学習や遺骨収集をとおして沖縄戦の実相に触れ、苛烈な戦争の事実と平和の尊さを身をもって感じたとともに、それらを風化させないための継承の必要性、周囲・後世に語り残していく使命感を強く感じるようになりました。本活動に参加した学生はみな、出身地も大学所在地も大学での専攻も、沖縄や沖縄戦にルーツがあるかどうかも、一人一人全く異なります。そんな大学生が54名も一堂に会し、学びと意見交換の中で深めた自身の考えや経験を全国各地に持ち帰ることは、平和な社会の構築や戦争記憶の継承に、大いに寄与すると考えられます。本活動の非常に高い社会的意義に対し、学生自身の負担の大きさが活動規模拡大を阻んでいる中、支援者の皆様には、活動人数増加や活動期間延長に多大なお力添えをいただきました。改めまして、心より厚く御礼申し上げます。IVUSAでは、今後も継続的に沖縄県での遺骨収集活動を行います。また、持続的に活動が実施できるように、金銭面も含めて工夫を凝らし、邁進してまいります。今後も本団体および本活動を、あたたかく見守っていただけますと幸いです。NPO法人国際ボランティア学生協会沖縄県戦没者遺骨収集活動 プロジェクトマネージャー小倉美紗希





