
2月17日〜22日の6日間にわたり、本ページにて告知しておりました三つの遺骨収集派遣のうち、「②沖縄での遺骨収集活動」を実施しました。本活動には、現地学生を含む全国の大学生54名と事務局員1名の計55名が参加しました。
活動初日は、全国各地のIVUSA学生が那覇空港に集合し、宿泊先の公民館へ移動しました。夕食後、結団式を実施し、活動の説明や遺骨収集に必要な基礎知識の確認テストを行いました。また、班ごとに活動初日の心境や活動中の目標などを確認したうえで、翌日以降の活動への向き合い方について意見を交わしました。
結団式にて、遺骨収集や人骨の基礎知識を確認するテストを行いました
2日目は、平和学習のために沖縄県平和祈念資料館、ヌヌマチガマ、対馬丸記念館を訪問しました。戦時中に野戦病院として使用されていたヌヌマチガマでは、実際にガマ内での暗闇体験(懐中電灯・ヘッドライト等の明かりを全て消した状態で黙祷を捧げる)をし、資料館で「文字」で学んだガマ内の様子を、身をもって知りました。また、対馬丸記念館では、展示物の見学とともに、対馬丸事件の生存者の方の講話を聴き、戦時中から戦後まで続いた苦悩を、当事者の「生の声」をとおして知りました。
本活動では遺骨収集に加えて、戦史勉強や戦争体験者・ご遺族の方のお話を伺うことで、戦争を知らない若い世代が、苛烈な戦争の事実や平和の尊さを深く理解し、後世に語り継ぐ担い手になることも目的としています。
宿舎に戻ってからは、初日同様、班ごとに意見交換を行いました。先述した目的達成のため、平和学習をとおして新たに学んだことや感じたことを共有し合い、得た知識や想いをどのように周囲や後世に広めていくか、考えを深めました。
平和祈念資料館での見学の様子
3、4日目は、糸満市摩文仁にて4つの活動現場に分かれ、遺骨収集を行いました。
戦後80年間で堆積したごみを回収したり、岩を運んだりしながら、戦争当時の地表まで地面を掘り下げるところから活動がスタートします。
収集活動においては、活動前3回にわたって実施された勉強会で得た知識や、大学生54名の体力やマンパワーが大いに生かされました。
それぞれの現場で熱心な活動が行われ、2日間にわたり、戦没者と思われる複数のご遺骨や遺留品をお迎えすることができました。
活動終了後、宿舎では初日、2日目同様、班・現場ごとの意見交換を行いました。本活動で大事にしている「戦没者やご遺族の想いに寄り添いながら遺骨収集を行う」とはどういうことか、日数や経験を重ねるごとに意見が変化していきます。
岩場の隙間に入り込んでご遺骨を探している様子
土砂をふるいにかけ、小さなご遺骨や欠片(骨片)も収容しました
現場には、戦後のごみも多く堆積しています
5日目は、雨天のため午前中の遺骨収集を中止し、代わりに「平和な社会の構築や戦争記憶の継承のために、IVUSAとして今後何ができるか」をテーマに意見交換を行いました。
午後は慰霊式を行い、戦没者の方々へ黙祷と追悼の辞、献花を捧げました。2日間でお迎えしたご遺骨は、この際に公益財団法人沖縄県平和祈念財団戦没者遺骨収集情報センターに引き渡しました。以後、専門家の鑑定が行われ、ご遺族のもとにお還しされる予定です。
慰霊式での献花の様子
6日目は、宿舎清掃の後、解団式を行いました。解団式では、各現場の活動報告や6日間を振り返った意見交換・全体共有が行われました。そして、全員で那覇空港に移動し、全国各地へと帰っていきました。
2月の活動報告は「【遺骨収集活動報告】2月23日~25日実施」に続きます。

国際ボランティア学生協会(IVUSA)
沖縄県戦没者遺骨収集活動 プロジェクトマネージャー
小倉美紗希






