鉄のフライパンが焦げ付く・くっつく理由①吸着水吸着水「鉄分+水分」がフライパン上にできてしまい、それに食材のタンパク質が加わり、更に熱が加わると糊のような役目を果たし、焦げ付くというものです。という訳ですから、そもそもの吸着水を蒸発させればよいということになります。この吸着水は100℃程度では蒸発しません。食材をフライパンに入れる時に250℃程度で吸着水を蒸発させて、表面を一気に焼き固めてしまいましょう(軽く煙りが出るまで加熱)。②フライパンの低温度元々、タンパク質は熱されると金属とくっつく性質があります。タンパク質が固まる温度域にないフライパンに食材をいれると、タンパク質が分解されるもののその分解されたタンパク質が油の中を漂い最後には金属であるフライパンにくっついて果ては焦げ付く事になります。ということですので、タンパク質が一気に固まる温度帯である180℃程度に予熱して焼けばくっつきは起こりにくくなります。また、食材もできるだけ常温にしておくことも重要です。ここまでは鉄のフライパンの焦げ付き・くっつきでしたが、グラファイトグリルプレートでは①炭素(グラファイトの元素)は水と反応しないので吸着水は出ませんが、表面に空いた小さな気孔にタンパク質が引っかかることがあります。また、②の現象はグラファイトグリルプレートも同じです。ということですので、グラファイトグリルプレートは気孔もできるだけコーティングで埋めてありますので、肝心なのは180~250℃で食材を素早く加熱することといえます。その加熱にグラファイトの発する遠赤外線が有効にもなります。また、油は必ずひいて使って下さい。油なしでもくっつきにくいテフロン加工はPFAS問題もあり徐々に食品用途からは外されており、グラファイトグリルプレートもテフロンコーティングではありません。因みに、上の写真はグラファイトグリルプレートでひっつきやすい餃子を焼いたできあがりの写真です。
先日からアンケートにご協力頂いた皆様ありがとうございました。中でも今日はアンケートでもたくさん「現在のフライパンの問題」として多くあった「ステーキの生焼け」について、グラファイトグリルプレートを使った場合の調理について説明致します。元来ステーキも本場アメリカの様に炭火の直火で焼けば、炎というよりも炭が放出する遠赤外線効果で中は赤くても生肉状態ではないミディアムやミデイアムレアができます。ところが、普通の鉄やアルミ素材のフライパンで焼くと薄い肉ならともかくも厚み2cm以上になってくるとそう簡単に中まで火が通りません。そこで、遠赤外線の力を利用できるものは無いかと考えたのがグラファイト素材のプレートとなります。実際に上の写真のステーキを作った時のグラファイトグリルプレートでの調理は以下の手順でした。①先ず、グラファイトグリルプレートに薄く油を引いて中火(コンロの火加減調整の真ん中よりちょっと弱い位)で3分間加熱。②上の3分間で肉に塩、胡椒、ナツメグを擦り込む。③先ず火加減を変えず片面2分間触らずに焼く。次に反対面を触らずに2分間焼く。④側面が赤ければ軽く炙って色が変われば完成!何と予熱をいれて略7分間で終了します。これより分厚くなると、上の③の後に火を最小にして更に表裏をそれぞれ1.5分ずつ温めれば4cm厚み位でも生焼けはできないと思います。炭火でのステーキ調理が無理な方には、是非グラファイトグリルプレートを手に取って、ステーキの驚きのできあがりを体験して頂きたいと思います。ちょっと長いですが、調理動画は↓https://youtu.be/OjjLtVAo3yo?si=jSV9rR0HlHK01z_k