
このプロジェクトで一番辛かった事はなんですか?
と言われたら、そりゃまぁ、
もはや1人で居酒屋で飲みながら目を真っ赤にして執筆してた(今度話します)こと、
書店巡りの緊張(たまに断られた)、
終電ギリギリまで都内を回って本を置いて次の日始発でまた本を置きに出かけたこと(そのまま出勤)…
よりも、実際いちばん嫌だったのは
神経衰弱ゲーム
です。

それは職場のコピー機を借りて(秘密裏に許可をとった)職場の人が殆ど帰った夜に大量印刷していた時のこと。
A6サイズの指定がなく、ハガキサイズになって文字が小さくなり、
ハガキサイズの印刷に慣れていないのか、定期的に鮮やかなインクの縦線が文字の上に入るという現象が。
何度やっても止められず、しかも不定期に何枚も何枚も。
全部綺麗に印刷できた部数、0。
そう、ここで神経衰弱が始まったのです。
線で文字が見えないものを抜き取り、読めるものと差し替える、これを60冊分くらいやりました。そして線だらけのボツ本が30冊くらいできました(笑)
60っていうけど、50枚くらいの紙×60冊分を神経衰弱してたんだから、どうかしてる。
本来の製本にはあるはずのない「ムダな時間」…だからこそ、一番辛かった。
線が入っている本を手にしたそこのあなた。それでも文字が読めるでしょう?その線、努力の証です。
機械との相性は昔から最悪だけれど、ここまでとは…… 痛いほど思い知らされました。



