皆様お世話になっております。天郷醸造所です。その他醸造酒製造免許の交付を受けてはや一ヶ月。毎日粛々とお米の発酵を見守り、手助けしてきました。手を加え、毎日様子を窺ううちに我が子のような愛情を感じるようになりました。そして遂に今日、初しぼりを迎えました。天郷醸造所として初めて名実ともにお酒になったのは「緒奏」です。上槽室いっぱいにハーブとお米とお酒の香りが広がり、その香りを感じるとここまでの道のりが一瞬のうちに頭に思い浮かびました。ここまでの苦労も喜びも励ましも挫折も全てがその瞬間に押し寄せるような感覚は、なんとも言葉にはできない素晴らしい瞬間でした。私たちの「在る 宵」には日々の生活に埋もれて気がつかない小さな感謝や喜び、幸せや感動に気がつく時間を作り出すお酒でありたいという哲学が一貫して存在します。初しぼりのその瞬間はその哲学の具現化であったような気がします。そんな感動を皆様にもお届けできるようにリターンの準備を進めていきます。皆様のもとに「在る 宵」が届くまで今しばらくお待ちください。




