
写真はすべて聖観音菩薩立像ですが、右側は円空仏の模刻です。有名な飛騨高山の千光寺さんの三十三観音像の模刻だと思われます。郡上市にある道の駅「美並」でお土産品として販売されていました。不思議なご縁もあり、今は当家仏壇の御本尊です。中央は高名な「北村西望」先生作の聖観音菩薩立像です。長崎県のご出身で長崎平和記念像の作者です。お顔が少し似ていらっしゃると思います。私も長崎県の生まれでこちらの観音様とも不思議なご縁がいっぱいありました。当社で散骨させていただくご遺骨をお見守りいただく御本尊としてお祀りし、毎朝のお勤め時に舎利礼文をお唱えさせていただいております。左側はやはり円空仏の模刻です。こちらは高山市の北部、国府町鶴来にある清峯寺さんの聖観音さまの模刻です。こちらは高山市の「円空洞」さんで買い求めました。亡き母のお気に入りで「年神様」や「御精霊」をお迎えする置き床のご本尊としてお祀りしています。
いつも、いつの時でも私の傍にいてくださり、救済してくださるのが観音さまでした。いつしか自然に観音信仰となり毎朝それぞれの観音様に御真言をお唱えしております。聖観音さまの御真言は「おん あろりきゃ そわか」、意味は「仏様よ、無染無着の泥中の蓮の花のごとく悪世を救いたまえ」観世音菩薩とも観自在菩薩とも言われます。有名な般若心経は「かんじーざいぼさ・・・」から始まります。良く世間の声(音)を観察し正しく救ってくださるから「観世音」、そしてその働きは自由自在であり時と場所に応じ、三十三のお姿に身を替えて導いてくださるから「観自在」と呼ばれています。千手観音、十一面観音、馬頭観音、如意輪観音などはその代表例で、それぞれに御真言は違います。お唱えするならば3回か7回、もしくは21回お唱えしましょう。3は吉祥数、7は成就数を表し21は、そのどちをも兼ね備えます。観音様に恥ずかしくない生活を営めるよう心掛けることが大切だと毎日お勤めしております。