2025/03/03 10:01

高野山の大師教会で宿泊研修がある際には、翌朝必ず朝勤行に参加させていただくのですが、その次第(何をするのか順番が書いてあるもの)に「如常」という言葉が記載されています。画像の通り次第の最初の行の一番下に少し小さめに載っています。この言葉以外は行う作法であったり、お唱えするお経や御真言であったり、丁寧に記載されているのですが、この言葉だけは読上げもせず、説明もありません。「にょじょう?って何のことだろう?」分からないまま最初の内は不思議に思っていたのですが、そのまま気に留めずにおりました。高野山から降りてきて毎日の朝勤行の時にもこの次第にしたがってお唱えしていたのですが、ある日ようやく気付くことができました。「如常:つねのごとし」そうか・・・つねのごとし。お経をお唱えするまでにいくつかの作法を行うのですが、それは「つねのごとし」なのです。家に帰ってからはお勤めの準備も大切です。これも「つねのごとし」、勤行も「つねのごとし」、後片付けも「つねのごとし」。そう毎日何があろうとも勤行は「つねのごとし」なのです。今ではとてもとても大切な言葉です。生活も心も「如常:つねのごとし」でありたいと、いつも心に留めています。