注目のリターン
はじめまして
京都の小さな町家で映画博物館「おもちゃ映画ミュージアム」を運営している館長の太田米男(元大阪芸術大学映像学科教授)と学芸員の太田文代です。一般社団法人京都映画芸術文化研究所(京都市中京区壬生)が運営する私設ミュージアムで、2015年5月18日「国際博物館の日」に開館しました。10年の賃貸契約が満期終了するに伴い、新天地の京都市上京区西陣で再出発するための費用を応援して頂きたいと願い、初めてクラウドファンディングに挑戦することにしました。
おもちゃ映画とは
屋号にしている「おもちゃ映画」ですが、無声映画全盛だった頃、映画館で上映されたあと家庭用に切り売りされていた35㎜フィルムの断片を、コレクターたちは“おもちゃ映画”と呼んでいました。剣戟スターの時代劇やアニメーション、ニュース映像など、30秒とか長くて3分ほどの短い映像ですが、無声映画の残存率が極めて低い日本にあっては往時を知ることができる貴重な映像です。発掘したり寄贈いただいたフィルムをデジタル化して、国内外の映画祭や各種上映会でご覧頂いたり、研究素材や映画、テレビ番組などで用いられることもあります。こうした貴重な映像をアーカイブすることが当館のメインの活動ですが、今では、16㎜、9.5㎜、8㎜といった小型映画も発掘して次世代に残そうと取り組んでいます。
映画前史のアニメ玩具や家庭用映写機などを展示
映像だけでなく、19世紀産業革命の時代に誕生した映画は、▼写真(銀板写真のダゲレオタイプ、アンブロタイプ、ティンタイプ、横浜写真など)▼光学玩具(残像現象や仮現運動によって静止画が動いて見える原理が分かるアニメ玩具)▼幻灯機(マジック・ランタン=画像を拡大して見せる映写装置)の3つの要素が関わりました。プレ・シネマ(映画前史)は、映画やアニメーションの原点です。これらを展示するだけでなく、触って体験もできる世界でも珍しい施設です。そして、当館の名前にもなっている各国の家庭用おもちゃ映写機や実際に撮影現場で用いられた撮影機や映写機も展示しています。
現在の状況
コロナ禍もあり、現在の家主さんに数年の継続使用をお願いしましたが叶わず、更なる10年契約の場合は大幅な家賃値上げとなることから、年金生活者の身では支払いが厳しく、現在地での契約を断念しました。幸いにも、店仕舞いを考えていた知人が場所の提供を申し出てくださり、大きな危機はひと先ずクリアできました。スペースは現状の倍近くあり、頑強に作られた商家ですが、やはり100年を超す京町家。耐震診断士の方に見て貰ったところ、重い音響機器もあるので床材などの改修が必要であることが分かりました。
一方で、今のミュージアムの原状回復という難問に直面しています。元は15㎝も傾いていた織屋建てで、京友禅の型染をしていた家。出合うまで10年間空き家でした。2015年2月6日付け京都新聞夕刊に載った写真をご覧下さい。内装は懇意にしている大工さんと映画美術のベテランの皆さんのご協力を得て、床や天井を張り、階段や台所、トイレ、物置も作り整えました。今、家主さん側から耐震も兼ねてホールに張り巡らせた板壁や梁の撤去などの原状回復を求められ、その費用が嵩むことから、今回皆さまに、ご支援いただきたいと思う様になりまました。
移転に伴う経費の一部をクラウドファンディングで賄えるよう、皆様からの応援をどうぞ宜しくお願いいたします。今後のスケジュールは次の通りです。
リターンについて
Tシャツ「Takun Walk」
リターン応援で一番に声をかけていただいたのは、日本アニメーション協会名誉会長古川タクさん。Tシャツに「Takun Walk」をデザインして下さいました。それを映画『羅生門』の宮川一夫カメラマンの孫、宮川一平さんの会社(スリーマスト京都)が作って下さいます。 United Athleの良い生地です。色は黒と白の二色、M、L、XLの3サイズ。ご希望をお知らせください。
M : 身丈/69 身幅/52 肩幅/46 袖丈/20
L : 身丈/73 身幅/55 肩幅/50 袖丈/22
XL:身丈/77 身幅/58 肩幅/54 袖丈/24
なまくら力 忍者篇
また、国産アニメ誕生100年を祝った2017年、古川タクさんに依頼して35㎜フィルムに手描きして貰いました。通常来館の皆様に手回し映写機で映写体験をして頂いている“あのフィルム”です。アニメーション(80コマのカリグラフ)のタイトルは『なまくら力 忍者篇』。現存最古の日本アニメーション『なまくら刀』へのオマージュです。今回は、その複製の35mmプリントを特別にご用意しました。
DVD10枚組セット
映画の発掘と復元、デジタル化した映像をその年の私どもの活動成果としてDVDにし、正会員とサポーター会員の皆様にお礼として進呈しています。今年で10年、10種類のDVDが揃いました。
他にも、ミュージアム・グッズとして、マスキングテープ、驚き盤、トートバッグ、利き酒用お猪口、そして当館の機材類を描いて下さった美木真穂さんのイラスト絵はがきセットも新たに加わり、それらもリターン品としてお届けします。
当館特製マスキングテープ
赤か青のどちらか1個。ランダムでお送りします
アニメ玩具驚き盤
特製利き酒用お猪口
特製利き酒用お猪口(「底抜けドン助」)は1個です
トートバッグ
美木真穂さんが描いた絵はがきセット
12種ケース入り
特製プラクシノスコープ
今回特別に、映像玩具の科学主宰/アーティストの橋本典久さん(下掲写真)に、“プラクシノスコープ”を作っていただきます。1877年にエミール・レイノーによって考案されたアニメーションの原理が分かる初期映像装置のひとつです。古川タクさんからイラスト「見たり、見られたり」を提供して頂きました。つまみを廻すと、内側に描かれた12枚の連続した画が中央の鏡にうつり、動いているように見えます。遊び終わったら35㎜フィルム缶(直径18㎝×高さ4㎝)に収納できる優れもの。組上げた時の高さは、18.5㎝。
映画「Toy Film Story(仮題)」のエンドロールにお名前を!
アンナ・ウェルトナー監督のドキュメンタリー映画「Toy Film Story(仮題)」のエンドロールに3万円以上の賛同者で、希望された方のお名前を記載します。ただし、アメリカ映画なのでアルファベット表記です。現在製作中で、公開はまだ未定ですが、当館で必ず完成試写会を行います。
内覧会(2025年4月3日)
再オープン前日に、3万円以上応援いただいた皆様を対象に内覧会を行います。古い建物の構造上、一度に多くの方をご招待するのが難しいので、時間をずらしての実施を考えています。新拠点となる西陣の京町家ミュージアムの紹介と、最新「3Dスキャン点群カメラ」で動態記録保存した壬生の京町家ミュージアムのアーカイブ映像を初公開(福本隆司監督)。あわせて当館所蔵の無声映画をお楽しみいただきます。詳しくはメッセージでご案内いたします。
当館主催のイベントは、映画上映会、研究会など月に必ず1回は行います
これまでの当館での取り組みについて
当館のポスターです
当館催しチラシの一例
失われたフィルムの発掘
無声映画の保存活動に関わる端緒は、ロシアで奇跡的に発見された“幻の”無声映画『何が彼女をそうさせたのか』(1930年、鈴木重吉監督、帝キネ)の復元(1996年)に携わったことです。
以降、貴重なフィルムを少しでも救いたいとの思いで、1997年に始まった京都映画祭で復元部門を提案、2003年に「玩具映画プロジェクト」を立ち上げ、2006年には「映画の復元と保存に関するワークショップ」を提唱し、2018年8月の第13回まで主宰しました。国内外で映画アーキビストたちが活躍する土台の一つになったと思います。
コロンビア大学での上映
コロナ禍の中で作った『おもちゃ映画で見た日中戦争』は、大正から昭和にかけて販売されたおもちゃ映画のニュース映像を中心に、子供向け戦争漫画や時代を映したホームムービーも加え、負の歴史でもある忘れられた昭和史のアーカイブ映像を時系列に構成したものです。2022年3月第17回大阪アジアン映画祭で上映したほか、2023年9月17日アメリカのコロンビア大学(映画学部を世界最初に創設)で、ニューヨークで活躍されている松村牧亜さんのピアノ演奏付きで上映していただき、たいへんな好評を得ました。
アメリカの作家が当館を題材にした映画を製作中
アメリカのドキュメンタリー作家で、ビデオアーティストのアンナ・ウェルトナーさんは、今年8月7日に来館された折に、京都のまちの様式美や映画文化に興味を抱かれ、映像の歴史を大切にしている当館に関心を持たれ、当館の活動を短編ドキュメンタリーにしたいと申し出て下さいました。再来日して11月25日から撮影を開始、そのタイトルは『Toy Film Story(仮題)』です。映画製作の現場が年々少なくなっている京都ですが、今も国内外の人々を魅了する映画文化が今ならまだ辛うじて残っています。
元芸術ジャーナリストのアンナさんは、芸術家や芸術史に関するドキュメンタリー映画や、アート・ビデオ作品制作を専門としています。ポーランド・アンノウン・フィルム・フェスティバルで上映された実験的なドキュメンタリー「Goitre」で観客賞を受賞しています。アメリカのポートランド州立大学で映画と芸術史の学士号、英国リーズのリーズ・ベケット大学ノーザン・フィルム・スクールでドキュメンタリー映画製作博士号を取得されています。アンナさんから撮影の提案を受けたことを大変光栄に思い、今から完成を楽しみにしています。
このプロジェクトで実現したいこと
私どもの最終の目的は、次世代につなげる産官学による「京都国際映画ミュージアム(仮称)」ができることですが、それが叶うまでは、これまで通り映画の発掘と復元の活動を中心に置き、人やモノとの出会いを大切にしながら、“映画”をキーワードにした情報交流の場として活動を継続します。そのための第二幕活動拠点として、京都市上京区の京町家(〒602-8227 京都市上京区黒門通元誓願寺下ル毘沙門町758)に引っ越します。
無事来年4月に第二幕が開幕した後は、当館にある機材や映像を生かした映画の研究会や若い人たちが当館の施設や機材を活用できる映画の勉強会を行い、大阪芸術大学時代に映画製作を指導した経験を活かして16㎜映画製作や各種フィルムからのデジタル化ワークショップなどをしながら後継者育成にも尽力します。
また、最近海外でも“KATSUBEN”文化に注目が集まっていますので、この追い風に乗って、より一層無声映画の活弁+生演奏上映を定期的に実施して、日本独自の話芸文化“KATSUBEN”を広められるよう努力して参ります。
松井孝治京都市長が当館を見学に来て下さいました
(2024年9月28日)
https://toyfilm-museum.jp/blog/column/25517.html
「実は映画好きだ」と仰る松井孝二京都市長さんも、京都に映画やアニメーションの拠点が大切だということは同意して頂きました。あとは資金面の算段です。どうぞ各企業・団体の皆様、「京都国際映画ミュージアム(仮称)」実現にご協力を宜しくお願いいたします‼
応援メッセージ
山村浩二さん
(アニメーション作家・東京藝術大学大学院映像研究科教授)
おもちゃ映画ミュージアムさんは、光学玩具や映写機等の素晴らしいコレクションを所蔵されていて、訪れた人を楽しませ、アニメーションの原理や映画の歴史に触れることができる貴重な場です。また活発に行われている映像文化への貢献にとても敬服しています。この度の再出発にあたり、活動の継続を願って、クラウドファンディングを応援します。
向井康介さん
(脚本家:映画『ある男』第46回(2022年)日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞)
京都と映画を、そしてフィルムを守る日本でも数少ない稀有な存在であるおもちゃ映画ミュージアム。その歴史を照らす灯りを絶やしてはなりません。僕も陰ながら応援させていただきます!
寺内康太郎さん
(映画監督、脚本家、「フェイクドキュメンタリーQ」の監督。著書も)
「Take100」は、当館を舞台にした架空の物語です。
日本の映画史を守ることで、新たな創作のインスピレーションを育む土台を築いてくださることに感謝です。応援しています!
伊藤有壱さん
(アニメーション監督・東京藝術大学大学院映像研究科教授)
ぎっしり並ぶ古い映像玩具や動画装置に見おろされて細い通路を奥へ進むあのゾクゾク感は一生忘れません。まるで15世紀以降ヨーロッパの王侯貴族から始まったという「ヴンダーカンマー:驚異の部屋」の映像版! 2019年、私と東京藝大大学院アニメーション専攻立体ゼミ有志の『ストップモーションアニミズム展 in KTOTO』では大変お世話になりました。太田先生ご夫妻の映画への深い知見と、希少な映像装置の体験、数々の濃厚な企画展や体験ワークショップ等、歴史と今をつなぐ活きた「場」の魅力に溢れたミュージアムは早々他国でも出会えません。1ファンとしても京都の「おもちゃ映画ミュージアム」の未来を多くの方に応援・ご協力いただければ幸いです。
京樂真帆子さん
(滋賀県立大学教授:日本史研究者)
パブリック・ヒストリー。つまり、みんなで共有する歴史観。学校教育だけでは生み出しえないそれを、作り上げていく立役者の中に、映画もいる。京都を文化都市と呼ぶならば、京都で生まれた映画も歴史資料として大切にしなければならない。そのためには、映画研究のセンターとなる場所が必要だ。
そうだ、京都にはおもちゃ映画ミュージアムがあるではないか。そう自信をもって語り続けるため、私のような歴史研究者もこのミュージアム存続を強く応援している。
中尾広道さん
(第41回PFFアワード2019グランプリ作品『おばけ』の監督・脚本・撮影・編集・主演)
可能な限り自分一人でつくる
拙作『おばけ』撮影時に大変お世話になった「おもちゃ映画ミュージアム」さんが移転されます。館長の太田米男さんから、新天地での抱負や試みなどをうかがいワクワクしています。他に類例を見ない切り口で映画との触れ合いができる場所、新天地での船出も心より応援しています!
ご支援、よろしくお願いいたします
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
時に「古い映画の保存のために、なぜお金をかけるのか」と言われることがありますが、映画・映像が人類の文化遺産であり、未来への指針を教えてくれる重要なメディアであることを証明したいと考えました。将来的には、産官学の公的な「京都国際映画ミュージアム」ができますように、精一杯映像アーカイブに取り組んできましたが、今や個人の領域を超えてきています。
皆様からの温かい応援を力にかえて、全力で第2幕が開けられるよう頑張ります。引き続き、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る山崎バニラさんからの応援メッセージ
2025/01/04 10:16活動写真弁士への暖かな応援もいつも本当にありがとうございます。私はおもちゃ映画の『のらくろ』シリーズは何度活弁させていただいたか数えきれません。『突貫小僧』『当世新世帯』『床屋のココさん』など、いつも貴重な映像をお借りしています。これまでの御礼にクラウドファンディングに参加させていただきました。映画『TOY FILM STORY』の完成も楽しみにしております! もっと見る
35mmおもちゃ映画の各種フィルム
2025/01/01 13:37アーカイブの対象は劇映画のみならず、記録映画、ニュース映像、アニメーション、コマーシャル映像、小型映画にも広げてきました。アマチュアの人たちが撮った大正から昭和初頭の16mmや9.5mmも今では大変貴重な映像です。映画・映像は娯楽面だけでなく、視覚芸術であり、学術面でも時代や社会風俗・生活を見つめた目撃者、そして歴史の証言者でもあります。人類の文化遺産、記憶遺産であるからこそ貴重なのです。上掲写真は、発掘し、アーカイブした一例。最古の国民的大スター尾上松之助最晩年主演作『忠臣蔵(実録忠臣蔵)』と小津安二郎監督『突貫小僧』です。これらは、国内外の国際映画祭で上映もされました。二ュース映像では、このほど当館が国立映画アーカイブに寄贈した『明治天皇御大葬餘影』と『嗚呼乃木將軍』が12月19日からWEBサイト「フィルムは記録する 国立映画アーカイブ歴史映像ポータル」で公開されました。戦前の長崎また貴重な実写映像としては、長崎の方がパテ・ベビー(9.5㎜)で撮影したホームムービーの中に、被曝前の長崎市内での生活や子どもたちが浦上天主堂の日曜学校に向かう様子が映っていました。後に東京大学大学院情報学環学際情報学府の渡邉英徳教授がカラー化して下さり、ピアノの演奏付きで公開したバージョンはこちらでご覧になれます。 もっと見る
京都映画の歴史
2024/12/30 07:50かつて京都は「日本のハリウッド」とまで呼ばれた映画のまちでした。今では太秦に松竹と東映の二つの撮影所が残るのみですが、往時は10数ヵ所の撮影所がありました。しかし、数多くつくられた戦前の映画フィルムのほとんどが散逸し、映画に携わった人々の資料類も失われています。そこで、太秦を中心に、東映、松竹、嵐電やJR西日本が連携して、サイトが作られています。「ニッポン・シネマレトロ・キョウト」https://cinema-retro.kyoto/ 当館も参加し、冒頭の動画や「元祖チャンバラアーカイブ」ーチャンバラを作った8人の大スター(尾上松之助、坂東妻三郎、月形龍之介、大河内傅次郎、市川右太衛門、長谷川一夫、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎)の動画提供で協力しています。かつて剣戟映画全盛期だった頃の映像です。都筑輝孝さんが遺した資料展壬生での最後のイベント、2024年12月28日まで開催の展示は、元大映京都のスチールマンだった故・都筑輝孝さん(1914ー2024)から寄贈頂いた映画資料展です。都筑さん(左)と大スター長谷川一夫 1956年頃▼当館チラシ▼都築さんの出世作となった『怪談雪女郎』(田中徳三監督、1968年)戦後大映の全盛期、数々の名作・傑作の照明スタッフとして活躍した都筑さんが関わった作品には、『大魔神』『悪名』『座頭市』『眠狂四郎』シリーズなどが挙げられます。その後スチールマンとして活躍されますが、やがて映画界衰退の時期に遭遇し、遂に大映は1971年に倒産します。『羅生門』(1950年)、『雨月物語』(1953年)、日本初の70㎜映画『釈迦』(1961年)などを作った大映京都撮影所の解体と共に機材類や資料類が無残にも打ち捨てられました。その折の特撮マット原画や撮影機は心ある人々によって一部が救出され、今は当館でも保存しています。倒産時に廃棄された特撮原画やB&Hカメラを散逸から救ったけれども、日本映画が世界の檜舞台でグランプリに輝き、敗戦で打ちひしがれている日本人を元気づけた『羅生門』(1950年)の記念品も散逸の憂き目に遭います。賞状やトロフィー、オスカー像のレプリカは残ったのですが、台座は打ち捨てられました。それが造園業者の敷地に捨ててあるのを見つけた都筑さんは京都文化博物館にも声をかけたのですが、重すぎて「置く場所がない」と言われ、撮影所跡地にできた太秦中学校の校長先生に頼み込み、下掲写真の“グランプリ広場”ができました。このことは都筑輝孝さんのご尽力の賜物です。グランプリ広場太秦中学校の表、大映京都撮影所の正門があった跡地に『羅生門』のトロフィーやオスカー像のレプリカが展示されています。 もっと見る
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