『笠松亭』、予定より少し遅くなりましたが、無事開業することが出来ました。素晴らしい自然資源が有りながらも、少子高齢化、過疎化の波に呑まれた山村…、そんな村に少しでも光を当てられたら、そんな想いで始まったプロジェクト。 日本の原風景を多くの皆様に観て、体験していただくための拠点が『笠松亭』です。 皆様のご支援などにより、2018年8月、ついにオープンさせていただくことになりました。 明治期の姿をそのままに、昔の様式、昔のままの風景で残った古民家、 笠松亭は山深い清水の郷でひっそりと佇んでいます。 今はまだPR不足で認知度は低いですが、これからさまざまな体験プログラムを加え、地域のかたがたと共に歩んでいきたいと思っています。 ご支援、ご協力ありがとうございました。
地域に活力を… 少しでも地域振興にお手伝いが出来れば…、そんな思いと、伝統文化的景観を守り、古民家の保存と活用のために計画している一軒丸ごと貸し出し宿『笠松亭』。 本格オープンに向け着々と準備中。 和紙を使った照明器具、これも中々風流です。 昔のまま、昔の生活を体験していただきたい… 昔のまま、昔の民家を知ってほしい… そんな修復方法。 長年使い込まれた民家の趣そのままに、修復しております。 目に見えないところの修復、例えば床下の全面やり替えだとか、 壁土の塗り替えとか、見た目には触ってないように見えるけれど、重要な修復をやっております。 板間の板であるとか、壁土も昔のを再利用しております。 しかし、綺麗に最新のものを使わなければならないところ、トイレとシャワーはウォシュレットやユニットシャワールームなどの近代的で衛生なものに替えています。 母屋の前の畑もやり始めました。 これも原型復旧の一環。 この畑で実ったものをゲストの方に召し上がっていただきたく思います。 いよいよ準備も大詰めに入りました。 より良い、愛されるお宿づくりを目指していきたいと思います。
明治初めの建築、なかなか手強い…。 只今、開業に向けて修復工事や整理を行っています。 昔の面影を残し、脈々と地域の歴史を作ってきた古民家『笠松邸』。 国指定重要重要文化的景観を形成する建物であるこの『笠松邸』は人が住まなくなってもう20数年。でも、地域の方々の為に集会所として解放されてはいましたが、それももう10年ほど前の話。 古民家『笠松邸』はひっそりと、活躍できる時期を待っていました。 時が来た! そんな感じでしょうか…。 いま、着々と改修は進んでいます。 しかし。冒頭に書いたとおり、大変手強いのです。 改修には気を遣わなければならないことがあります。 それは…、『昔通りに復活さすこと』という基本事項があるため。 直したいところ、キレイにしたいところ、曲がったところや、空いた穴なども修理したい…、 でも、それは昔使われていたときに戻すのじゃなくて、改築になるそうです。 重要文化的景観を構成する建物とすれば、改築ではなくて『復活』さすことが重要なコト。 キレイにすることが目的ではなくて、昔生活していた状態まで戻すと言うこと。 もちろん、もっとキレイに、もっと機能的に、もっと使いやすくしたい…、でも、それは地域の教育委員会が『YES』とは言いません。 『元の状態に戻してください』…とだけ。 手強いのです。 でも、直すべき所は直さないとなりません。 例えば… 合併処理槽… 下水道が整備されていない地区なので、『合併処理槽』の敷設は必須です。 生活雑排水やトイレなどは合併処理槽でキレイにして放流しなければなりません。 おかげでトイレは最新型のウォシュレットトイレ。 室内は杉の香りが心地よくヒーリング作用も!? シャワールームもユニット式で清潔でこれも心地よく使っていただけます。 昔の様式に戻せ…、とは言っても水回りやトイレは近代的なものが欲しいですよね。 改修工事は紆余曲折しながらも進んで行っております。 ここが『第二のふるさと』と呼べる居心地の良い空間を提供するために。 そして、地域の活性化に少しでも寄与できるようにと。