
現在、根津美術館で行っている特別展「武家の正統 片桐石州の茶」
(3/30まで)。
この話は、故森川先生のご尽力もあり、実現した企画とお聞きしております。
やっと見に行けました!
良い展示でした!有名どころが並んだ今回の展示。図録とかで見る資料が間近で見れて大変有意義に過ごさせて頂きました。今回、応援メッセージを頂いている慈光院様の所蔵されている資料も出展されております。
石州流の面白い所の一つには、幅広い交友関係にあります。特に様々な大名との繋がりが出てくるので、楽しめます。
展示は、色々と面白いポイントがありました。個人的には、石州の茶杓が沢山見られて興奮しましたし、石州流を伝えてきた系譜の人々が所蔵していた資料が見られたことも楽しかったです。
彼是8年前に伊勢崎の殿さまの企画展を行い、その際に色々とまとめたおかげで、関連した人物の伝世品の意味を深く感じることが出来ました。
担当者ともお会いができ、8年前の図録を寄贈してまいりました。

根津美術館の所蔵されている茶道具の1つに、天下一宗四郎作の土風炉があります(名前、カッコいいですよね)。
この人物は、詳らかになってはいませんが、江戸の初期には名が見られる土風炉師で、代々襲名していたものと思われます。江戸の中・後期には、伊勢崎藩三代藩主酒井忠温に石州流茶道を師事していました。
酒井忠温は、酒井抱一の叔父にあたり、宗家の抱一や宗雅、自身の子息忠哲や仲とともに一緒に演奏をしていた記録が残っています。
抱一のいとこにあたる酒井仲は、「膝栗毛」の原作者と言われ、伊勢崎にお墓があります。
是非、そんな繋がりで伊勢崎にお越し頂ければ嬉しく思います!




