
【北米上映ツアー21日目】
前日に続き、ニューメキシコ州ナバホ・ネイション。この日はウラン鉱山の跡地を訪れました。かつて汚染水を貯めていた池が決壊し、大量の汚染水が川に流れ込んだ場所を見学しましたが、現在も高い放射線量が測定されています。ウラン精錬所の跡地や放射性廃棄物が山のように積み上がっている場所も目にしました。これらの汚染された地域に人々が暮らしている現状に直面し、ガイガーカウンターが驚くほど高い放射線レベルを示したことから、汚染の深刻さを改めて感じました。
住民の方々は、政府の対応の遅さや無関心に強い不満を抱いており、自分たちの土地と家族を守るために、自ら放射線の影響を調査し、証拠を収集する努力を続けていることを強調されました。
伝統的な価値観と文化の重要性も感じられました。ある長老は、ナバホ語の挨拶「Yá'át'ééh」が単なる「こんにちは」ではなく「天国」を意味し、土地と人々の健康を願う深い意味が込められていると説明されました。シャーマンは、シダーやセージを使った伝統的な儀式で汚染された場所を浄化し、癒しを祈っていると話されました。
ウラン鉱山から出た廃棄物が適切に処理されず放置され、地下のパイプラインを通じて周囲に拡散していった経緯や、ダムの決壊により大量の汚染水が広範囲に流出した事実も共有されました。現在、廃棄物を別の場所へ移動する計画がありますが、コミュニティは完全な除去を望んでおり、企業との間で意見の対立があるとのことです。
かつて鉱山で働いていた方は、劣悪な労働環境で健康問題(心臓や食道の問題など)を抱えるようになった体験を語られました。ナバホの人々は、この汚染された土地を離れることができない理由として、彼らの「へその緒」がこの土地に埋められているという強い文化的・精神的なつながりを挙げられました。






