7月13日、第3回「おいしい“たけた”研究会」を開催しました。
今回のテーマは、紫草(むらさき)と岡大豆。
どちらも竹田の風土に根ざしながら、今ではその存在すら知らない人も多い、まさに“眠れる宝もの”です。
まずは、紫草の講座からスタート。
講師は、豊後大野市在住の種苗家・十時さん。紫草の栽培に20年以上取り組んでこられた方で、その豊富な知識と技術、そして紫草への深い愛情に、参加者全員が一気に引き込まれました。
「紫草の栽培は難しくない。人間が“育てよう”とするから、うまくいかない。
大切なのは、かつて紫草が自生していた本来の環境を整えてあげること。」
この言葉に、私たちは圧倒されました。
それは植物に敬意を払い、自然と向き合い続けてきた方の言葉。静かだけど、芯のあるその語りに、場の空気が一変しました。
これからは私たちは、十時さんのことを“師匠”と呼ばせていただきます!
続いて、東海大学の後藤さんより、大学で進められている紫草に関する研究について、やさしくご紹介いただきました。
学術的な視点からも紫草が持つ魅力や可能性を知ることができ、「地域の植物と大学の研究がつながっている」という事実に、なんだかワクワクする思いを感じました。
講義のあとは、紫草の植え付け体験。
万葉集にも詠まれた“紫の野”を、現代の私たちの手でよみがえらせる。そんな時間になりました。
一方、予定していた岡大豆の種まきは、前日の雨で地面の状態が悪く、今回は見送ることとなりました。
自然のなかで行う営みだからこそ、うまくいかないこともある。だからこそ、次回への意欲も高まります。
そして今回、温泉水を使った冷製パスタづくりも行いました。
竹田市直入町にオープンした喫茶店「喫泡うたかた」のオーナーでありシェフでもある桑島孝彦さん監修のもと、地元食材を使った特製パスタに挑戦。
当日は池さんのサポートを受けながら、参加者みんなで調理し、できたてを囲んでの昼食交流となりました。
一緒に手を動かし、食を共にすることで、初対面とは思えないようなあたたかな空気が会場に流れていました。

イベントはたった1日限り。でも、その準備にはたくさんの時間と想いが込められています。
思うように進まなかった部分や、うまく伝えられなかった悔しさも残りました。
それでも、参加者の皆さんとたくさん話し、交流が深まったことは、私たちにとって何よりの収穫でした。
ご参加くださった皆さま、温かく支えてくださった桑島さん、池さん
そして貴重なお話と知恵を惜しみなく分けてくださった十時さん・後藤さんに、心より感謝申し上げます。
「紫の花と金の豆」
かつて竹田の風景のなかに息づいていたこの宝ものたちを、次の世代へ。
そのために、私たちの挑戦はこれからも続きます。




