皆様、ご支援ありがとうございます。本日はこの映画の出発した経緯を書きます。
私の祖父は兵士として1945年フィリピンのミンダナオ島のジャングルの中を彷徨っておりました。まあ、そこでは今回の映画でも描いた様々なことが起きていたのですが、その後、無事に帰ってきて、戦後を生き抜くのですが、この祖父はまだ戦争体験を話した方で、ただ、語り始めると必ず鼻血を出しました。一方、もう一人の祖父もフィリピンで終戦を迎えてますが、語らないままあの世に逝きました。その時に感じたのは二人とも肉体的に帰って来ているが、心はなんだか、戦地に置いてきた感じでした。そうか、なるほど、人間が戦争に関わると肉体的帰還と精神的帰還の二つがあるのだと、二人を見て感じたものです。その後、私はフィリピンでの遺骨収集に参加するのですが、まず、戦友を亡くされた元兵士の方々の意気込みの凄さ、そして、お父さんを亡くされた遺族の方々の神妙な面持ち。やはり、彼らの心もまた、日本ではなく、このフィリピンの戦地にあるんだなとも感じました。
もう、あの戦場にいた人はほとんど鬼籍に入られています。遺族の方々も減少していく一方で、遺族会も解散しているところが多いそうです。その中で、孫の世代の自分が遺骨収集を経て何が語れるのか。それは祖父や現地で感じた精神的帰還、魂の帰還ではないかと。そのことで少しでもあの戦争で亡くなられた、もしくは心に傷を負った人の人生を記録できればと思った次第です。
地道ですが、少しでも多くの人が遺骨収集に行けるように頑張ります。





